もののけdiary。2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4307ページ ナイス数:137ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/621972/summary/monthly/2024/6
蘇える皿屋敷。それだけで一篇目から胸の高鳴りを禁じ得ないものがあり、そしてあの小説を読んだときの悲哀が胸に去来したものでした。さらには柳屋を護り続ける柳、勝手に死んだ馬鹿な天狗達、手負いの蛇に鼠の王、酒を買いに来る狸、遠くの地を襲った疫病。「了」において直接後の憂いとなっているものも、特に触れられなかったものも、これまで紡がれてきた巷の怪しい噂があまねく蘇り、そして再び闇に帰していったようでした。『於菊蟲』をはじめ、『手洗鬼』『野宿火』における哀嘆とカタルシスは、物語のハイライトのひとつだったと思います。
好きな作家:京極夏彦先生
好きなバンド:DIR EN GREY
揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹
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蘇える皿屋敷。それだけで一篇目から胸の高鳴りを禁じ得ないものがあり、そしてあの小説を読んだときの悲哀が胸に去来したものでした。さらには柳屋を護り続ける柳、勝手に死んだ馬鹿な天狗達、手負いの蛇に鼠の王、酒を買いに来る狸、遠くの地を襲った疫病。「了」において直接後の憂いとなっているものも、特に触れられなかったものも、これまで紡がれてきた巷の怪しい噂があまねく蘇り、そして再び闇に帰していったようでした。『於菊蟲』をはじめ、『手洗鬼』『野宿火』における哀嘆とカタルシスは、物語のハイライトのひとつだったと思います。