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新たな記憶が蓄積されることなく翌朝には事故当時の記憶に戻ってしまうという症状をもつ主人公。小説家という彼の職業にとって致命的とも言える症状だが、諦めずに小説を書いていくという物語。ライトな文章で非常に読みやすかったが、その分小説のオチや展開が少しベタだったように感じた。

僕は僕の書いた小説を知らない (双葉文庫)喜友名トト

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あらすじ・内容

ナイス ★2

コメント(0)2022/04/16

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1人目、2人目、そして3人目。いずれも何もなければ殺人を犯す必要はなかったと思うが、それしか方法がなかったというなんとも悲しい話だった。一度は捜査の目を掻い潜ることができたように見えたが、その一度さえもある程度疑問を持たれていたところが高校生らしい詰めの甘さが見えて自然だった。2回目にいたっては、計画する時間や余裕がなかったとはいえ、素人目に見てもずさんだったように感じたが、これも仕方がないと思った。1人で抱え込んで1人で実行して、という状況だったので、誰か周りが助けてあげられなかったものかと思う。

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誰にでも訪れる「その日」。いつ来るか、どんな風にくるか全く想像もつかないし本当にその日が来るということも実感がわかないが、色々と考えさせられる内容だった。余命宣告は本人や周りの人がその日に対して心構えや準備ができるため、ある意味でいいことなのかもしれないという考え方は今の自分にはなかった。月並みな表現だが、いつその日が来ても悔いがないような生き方ができればいいが、そんなことは理想論なので、ほどほどに頑張っていこうと思う。

その日のまえに (文春文庫し 38-7)重松清

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あらすじ・内容

ナイス ★22

コメント(0)2021/09/28

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登山のプロなどではなく、いい意味で「普通」の主人公が山に魅せられついには国外にまで飛び出していく物語。山々の素晴らしさはもちろんのこと、その危険性もしっかりと書いてあり、この人が行けるのなら自分も、と軽んじるのではなく、ぜひ行ってみたいが、万全の準備が必要だと思わせてくれてよかった。

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話がいろいろなところに行ってついていけなかった。犯人や動機に関しても腑に落ちない部分もあった。

テロリストのパラソル (角川文庫)藤原伊織

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あらすじ・内容

ナイス ★5

コメント(0)2021/06/17

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推しについて、自分には感覚がわからないためあまり共感することが出来なかった。ただ、何かがうまくいかないときは次から次へとネガティブなことが降りかかってくる状況は少しわかる気がする。事態が好転していく話かと思っていたが最後までそうなることはなく、最後の不穏な終わり方が気になった。

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主人公の周りにはなぜこんなに悲しい出来事が起こるかと思わずにはいられない物語だった。最初の物語は苦しんでいる自分を助けてもらった物語、2番目の物語は苦しんでいる声に気づけず助けることができなかった物語、3番目の物語は苦しんでる声に気づくことが出来、多少強引だが動いた結果助けることに成功した物語。一連の物語を通して主人公は大きく成長することが出来たと思うので、ハッピーエンドとなることを望む。自分にはあまり見えてないが、世の中にたくさんあるであろう52ヘルツの声が一つでも助けられるようになるといいと思う。

52ヘルツのクジラたち (単行本)町田そのこ

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あらすじ・内容

ナイス ★54

コメント(0)2021/05/16

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学生時代にほんの一部を国語の教科書で読んだが、初めてフルで読んだ。先生が結局何者なのかは最後までわからなかったが、Kとお嬢さんと先生との間に起きた出来事における先生の気持ちはよくわかった。Kに想いを伝えられたときにきちんと自分の気持ちも伝えられれば、そのあともKを出し抜くような形にならなければ違う結末になったんじゃないかと思う。一連の流れをお嬢さんに伝えることだけはできなかっただろうと思った。