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2024年3月の読書メーターまとめ

田氏
読んだ本
4
読んだページ
1178ページ
感想・レビュー
4
ナイス
112ナイス

2024年3月に読んだ本
4

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • さゆ@俳句集販売中
  • 轟直人
  • にわ
  • はりね🦔

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

田氏
〈他者〉なる概念からの倫理に関心があり、とりあえず入門とある書を手に取ってみたが、これを読むには、先にフッサール入門とハイデガー入門を読む必要があった。で、ハイデガー入門を読むには、たぶんニーチェ入門を読む必要があって、ニーチェ入門を読むには以下シーミレ、いつまで遡っても入れる門がない。なのでどこかしらに無理やり首をつっこむことになるのだが、この本の門は、現象学のものらしき語彙やメタファーが洪水しており、まあまあ狭い。それらをなんとか抽象概念として読もうとしたら二週間かかったが、まあ楽しい読書ではあった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

田氏
〈他者〉なる概念からの倫理に関心があり、とりあえず入門とある書を手に取ってみたが、これを読むには、先にフッサール入門とハイデガー入門を読む必要があった。で、ハイデガー入門を読むには、たぶんニーチェ入門を読む必要があって、ニーチェ入門を読むには以下シーミレ、いつまで遡っても入れる門がない。なのでどこかしらに無理やり首をつっこむことになるのだが、この本の門は、現象学のものらしき語彙やメタファーが洪水しており、まあまあ狭い。それらをなんとか抽象概念として読もうとしたら二週間かかったが、まあ楽しい読書ではあった。
が「ナイス!」と言っています。
田氏
あらゆる問題を解決されたものとすると、他の何よりも高い山が存在しなければならない。ならないらしいのだから仕方がない。類推という詭弁による論理的計算にもとづき、存在するとされる山を目指す冒険譚、のかたちをとった、著者の人生と人間の営みのアナロジー、すなわち類推。アナロジーであれ字義どおりであれ、そこに山があるから登らざるを得ないひとたちやわれわれの、思考という登山。あとに続くものに分けあたえなければ先に進むことはできず、山小屋を無人のままにしてもいけない。そしてこれらの物語は、いずれも未完で終わるのである。
が「ナイス!」と言っています。
田氏
平凡だったり穏やかだったりする情景のなか、どこかしかのタイミングで突然スイッチが入る。すると世界が白黒反転し、平常が「じゃあの」と言って旅に出る。スイッチが切り変わるタイミングは、作品によって終盤だったり、最初からこっそり押されていたりする。ただ、どんなに情景がエログロスカトロに塗れようとも、筆致はどこまでもキレのよい淡麗辛口。単行本での初読時に受けた衝撃が、文章でこんなものが描けるのかという感動が、文庫の再読で蘇る。ただ、文庫化にあたって「夜明け」が差し替えられたのは些か残念。あの天丼、好きだったのに。
が「ナイス!」と言っています。
田氏
ファウストが時空も伝説をも飛び越えて飛び回る第二部。そこに人造人間(ホムンクルス)の誕生やら、さらには金本位制から国債本位制への転換みたいな経済の話まで入ってきて、登場人物や合唱隊はあいも変わらずのガヤガヤどんちゃん。この作品、名前だけは知っていたけれど、こんなにもお祭り騒ぎだったのか。ここまでの展開といい、その末に向かえる結末のご都合感といい、異世界チートものだこれ、とすら思える。まあ、そもそも伝説とか神話のほとんどはチートものなのかもしれない。というわけで、わりかしキャッチ―でポップなのだ、この物語。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/11/23(3079日経過)
記録初日
2015/10/24(3109日経過)
読んだ本
1135冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
337111ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
1029件(投稿率90.7%)
本棚
10棚
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/jabasunu
自己紹介

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