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調べてみたら、現代思想2019年12月号の巨大数特集で、小林銅蟲と並んで作品が掲載されていた。この情報で本作の雰囲気をお察し頂けるならお察し頂きたい。お察せるなら読んでみても頂きたい。
『遍歴』は、サイエンスフィクションならぬエシックスフィクションとでもいうべきか、世論とか倫理とか宗教とか呼ばれるものを、すっとぼけて戯画化しつつ、その構造を解剖するかのような作品に仕上がっていて、たいへんわかりにくくて好ましい。一方で『ローラのオリジナル』では、生成AIの倫理に直接的に踏み込むところがあり、あれ?わかりやすいな?と思う節があった。とはいえ最終的にはいつも通りわかりにくいので、安定と信頼のT・円城である。
「分かりにくいのが好ましい」は言い得て妙ですね。難解さがギミックや蘊蓄ではなく作品の核になっているがゆえに「意外と分かりやすくて当惑しちゃう」も含みうるのが円城作品群のファン心理?だと改めて認識できた気がします!
生理的に信頼できない語り手
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