“もし「時」というものの痛しい奴隷になるまいとすれば、絶ゆる間なく酔うていねばならない”冷たい忍従の家庭を逃れ、夢追い人の残骸たる癲狂院貧民窟を後にして…憧れはどこまで抱き続けられるものだろうか。私は人工の不夜城に遊ぶキリギリスであろうよ。

“ただ、生きていること、生きていることの毎日は、何となく滑稽で面白い。つまらぬことも、撫で廻していると面白い”明日は知れないで捨てるにはあまりに世界は綺麗で懸命に歌う命は愛おしい。先に失敬するから頼んだぞ＠妻への無骨で身勝手な労わりが好い。

“わたしはこのキツネのともだちなの”毛皮の宝石故に、強い肺と足と賢さを天賦とし、猟師にその命を狙われる宿命。ジャベール<霧笛>のヘクラとの因縁は幾分抒情的すぎる。異なる命といっしょにいることのよろこび、少年少女の胸に自然との友情よ芽生えよ。

“生まれる前みたいにまるでからっぽなんだ、だけど気を失うことはない”産業法律良識生活が個性を飲み込み、有法者の立腹も仲間の歓声も朝には忘れる世だ、私の人生は私のものだと通せる人間がどれだけいる。私の弱気さえ遠く、逃げろ駆けろロビンフッド！

“牡丹堂に必要な人だ。いてもらわなくちゃ困る。金の草鞋で探すべき人だよ”真心と謎かけと―特別な言の葉をあなたに。おやつ事情、蓮根に味あった？留萩の作業風景がのんきで好きだ。あんに塩気がほろっときいていてでも後味はどれもあたたかくてよかった！

大船共同体規範が難破して小舟自己責任社会へ、つながりが寂しさ不信傷つきやすさの緊張をもはらむ故の臆病＝私はひとりの解決法が他者では循環してないか？敵陣にあれば誰でも嫌な奴、セラピーやSNSでワンクッション愛することの練習ができればいいよね。

“タフな私立探偵だって、ふわふわになって、へたばってしまう”ディレッタントなスパイ物を読むようだ。仏文学から台湾・落語まで縦横無尽な渉猟、粥を炊け＠批評眼と簡単な実技を養うべし男の身の始末、食事のオチはそうだけどもご婦人連が鯨になるわ‍ｗ

“ラグは、まっ白なしっぽのサインを追って、せいいっぱい走りました”「としをとっておとろえて死ぬ野生動物はいません」の厳然、だから次世代へと血と知恵とを伝えてひた走れ。野生と人間は共存可能か？有刺鉄線は人工のバラのしげみ、いわれなき作物被害。

“いつかおまえも、泣くことになる。今、このぼくが泣いているようにね”勉学に励みよく働き悪友を避けろ。キスするふりで耳を噛み千切る！ロバ編怖い。何がかれを大人にしたのか→哀れみと責任の自覚？割と因果応報的で昔の自分をみる眼は冷たく厳しい。

“ひたぶるに読めや読め。再読、三読、辛苦せよ。さらば報われん”聞き慣れない奇妙な響きの言葉群、古式魔術伝説が生きて独自の発展を遂げた都市…三重帝国は誰かの頭の中にそっくり存在し、博士（被造物）がその頭蓋骨にそっと指を這わせているような。

“日曜日の朝ごはんは、幸せな記憶として深く心に刻まれている”レトロ可愛いお菓子が眼福。今まで経験したことのない美味しさの衝撃＠あなたのマドレーヌは何？共働きの母とホットケーキ家族旅行赤福、子供達だけのお出掛けミスド→素朴なくすぐったさの共感

“もし「時」というものの痛しい奴隷になるまいとすれば、絶ゆる間なく酔うていねばならない”冷たい忍従の家庭を逃れ、夢追い人の残骸たる癲狂院貧民窟を後にして…憧れはどこまで抱き続けられるものだろうか。私は人工の不夜城に遊ぶキリギリスであろうよ。