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2024年11月の読書メーターまとめ

karatte
読んだ本
5
読んだページ
1277ページ
感想・レビュー
5
ナイス
180ナイス

2024年11月に読んだ本
5

2024年11月のお気に入り登録
1

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2024年11月のお気に入られ登録
1

  • WATA

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

karatte
いやこれは自分が悪い。一方的にハードルを高く設定して、連作短編なのだからラストに凄まじい伏線回収あるいは驚天動地の大トリックが仕掛けてあるのだろうと、そんな気配皆無なのに勝手に思い込んだこちらに非がある。どう考えても自分向けではないのは百も承知の上で、巷間における圧倒的高評価に微かな期待を抱いて読み進め、淡白な文体は好みだが一度も大波を感じることなく読了。青春小説といえばまず大槻ケンヂ『新興宗教オモイデ教』が思い浮かぶ自分に、本作が合うわけがないのだ。逆説的に青春小説の傑作なのだと思い知るばかり。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

karatte

安部亜由美「泉鏡花文学における柳田民俗学の受容」pdf読了。全13ページ。ネットで調べ物をしていて見つけたもの。雑誌に掲載された論文と思われる。四十年にわたる柳田国男との交友を通して、泉鏡花が民俗学に関心を寄せ、自身の文学に反映させた道筋を辿る。柳田国男との密接な関係は、「山海評判記」のような民俗学の影響が色濃い作品を生み出す一方で、「鏡花独自の奔放とも言える想像力が柳田の学問的体系にからめ取られて自在さを欠いた」という評価にもつながった。柳田民俗学の受容には功罪両面があったと指摘されている。

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2024年11月の感想・レビュー一覧
5

karatte
『蒼天航路』の功績の一つに、劉備や孔明など蜀漢メインの物語ではまず出てこない魏諷や何晏にしっかりスポットを当てた点がある。さてこちらも曹魏を舞台としたポスト蒼天航路のうち、孔明最大のライバルにして演義においては最大の当て馬ながら、孫の代に至り魏呉蜀のいずれも果たせなかった天下統一を成し遂げた〈遅れに遅れてきた最強軍師〉司馬懿仲達が主人公のギャグ漫画である。曹丕の在位期間たったの六年とか曹叡の為人とか、既存の娯楽作品ではなかなか知りえない後期の事績を扱える点に着眼の良さが光る。ギャグはまあ普通。
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karatte
この巻はモズVS名無しによる攻城戦の模様に終始している。オッド姫はいつもみたく城壁に立っているだけ、対するラジンも指示は出せどもなんだかパッとせず、ブブはあるところで横になったきりだし、ジファルも敬語でブブに話しかけて終わりという、メインの話なのにサイドストーリーのようなよそよそしさはなんなのか。やはりブブやジファルに出張ってもらわないと話が締まらない。城壁も結構壊されちゃってるし、そろそろ本格的な危機がビジャに迫ってくるはず。
が「ナイス!」と言っています。
karatte
いやこれは自分が悪い。一方的にハードルを高く設定して、連作短編なのだからラストに凄まじい伏線回収あるいは驚天動地の大トリックが仕掛けてあるのだろうと、そんな気配皆無なのに勝手に思い込んだこちらに非がある。どう考えても自分向けではないのは百も承知の上で、巷間における圧倒的高評価に微かな期待を抱いて読み進め、淡白な文体は好みだが一度も大波を感じることなく読了。青春小説といえばまず大槻ケンヂ『新興宗教オモイデ教』が思い浮かぶ自分に、本作が合うわけがないのだ。逆説的に青春小説の傑作なのだと思い知るばかり。
が「ナイス!」と言っています。
karatte
これは拾いものだった。そもそもこの手の自己啓発本によくある精神論的物言いには疑念しか湧かないのだが、ダイヤモンド・オンラインに抜粋されていた「あおり運転=犬のフン」論に、方法論的手応えを感じて思わず衝動買い。類書と決定的に違うのは、ポジティブシンキング、メンタルタフネスを否定している点だろう。プラス思考の押しつけにうんざりする自分にはピッタリだ。またロジカルシンキングができる人ほど深い悩みにはまり込む理由や、感情にはタッチしない思考ゲームの発想など、具体例で悩みを〈解消〉してくれるのもいい。
karatte
2024/11/05 20:10

〈根拠なきポジティブはただの現実逃避。悩みから目を背けて問題にフタをしているに過ぎない〉〈考えることを放棄して「前向きな自分」をでっち上げるのをやめる〉〈悩む人と悩まない人の違いは考え方にしかない〉〈「考えていないでまず動いてみよう!」世の中の自己啓発書やオンラインサロンなどには、そんなメッセージがあふれている。……本書が目指すのは、そういう「無謀さ」とは真逆の状態である〉

が「ナイス!」と言っています。
karatte
マルチタスクな並列表記をやめて一地方の時代の変遷を重視、年号を省くなど歴史の〈流れ〉の理解に特化した作り。むろん網羅的な理解において横軸=同時代の他国を無視するのは悪手なのだが、代わりに地図や図式を多く掲載してきちんとフォローアップしているのは好感が持てる。古代史〜中世史に関してはさほどの新発見もなくふーんと読み流したものの、近現代特に第一次世界大戦前夜辺りから、元々興味の薄い分野だったせいか理解度が爆上がりした。ガザ地区の現状を思うに、今なお禍根を残すパレスチナ問題の根深さは本書からも伝わってくる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/20(6051日経過)
記録初日
2003/01/01(8017日経過)
読んだ本
1253冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
362674ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
918件(投稿率73.3%)
本棚
0棚
性別
URL/ブログ
http://twitter.com/karatte
自己紹介

下記作家及び哲学者並びに漫画家の影響大

笠井潔(矢吹駆シリーズ)
麻耶雄嵩(そろそろ長編が読みたいところ)
山口雅也(生ける屍の死&キッドピストルズシリーズ)
殊能将之(合掌……)

ジェイムズ・ジョイス
ホルヘ・ルイス・ボルヘス
(要するに柳瀬尚紀ね)

プラトンの対話篇(中~後期)
スピノザ諸作
ライプニッツ(著作集欲しい……)
ニーチェ(中~後期)
エラスムスのあれ

吉田戦車
荒木飛呂彦
林田球
水木しげる(合掌……)
佐藤史生(合掌……)

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