このミス一位！のオビ惹句に関心があって読む。頭脳バトルは好きなジャンルだけど、各話の最初から最後まで緻密に伏線が張られて綺麗に回収されていく過程が爽快。トリック自体は反則気味なものもあってそういう発想があったかという感心半分呆れ半分。ストーリーにもうまく組み込まれていて脱帽。個人的には『自由律ジャンケン』の仕込みに唸ったが、エピソードとしては表題作が一番好きかも。射守矢真兎も雨季田絵空もアニメの造形に向いてそう。

このミス一位！のオビ惹句に関心があって読む。頭脳バトルは好きなジャンルだけど、各話の最初から最後まで緻密に伏線が張られて綺麗に回収されていく過程が爽快。トリック自体は反則気味なものもあってそういう発想があったかという感心半分呆れ半分。ストーリーにもうまく組み込まれていて脱帽。個人的には『自由律ジャンケン』の仕込みに唸ったが、エピソードとしては表題作が一番好きかも。射守矢真兎も雨季田絵空もアニメの造形に向いてそう。

この作者は初読。第一章まで読んでこのペースで進むと冗長かなと思いながら読んでたら章が進むごとに加速をつけて面白くなり第四章はジェットコースターのような一気読み。伏線の張り方も見事で、こういうプロットどうやって思いつくのかという結末への疾走感。トリックはやや説明的かもと思いつつ読んでいる時間は間違いなく満足できる本格ミステリーの良作。他の作品も手を出してみます。