最後まで主人公は実在のように書き切ってあり悩ましかった。本当に居たなら何という人生だろう。その流れに沿いながら当時の中国の状況のみならず並行して日本の歴史も理解することができ大変面白かった。中国は歴史的に庶民と政治とは別とよく言われるが、それは共産党革命以後も現在も進行形というのも改めて考えさせられた。チャイナドレスは実は女真族のものだったのみならず、北京の発音が中国では濁音が入っており女真族の発音を取り入れたのだとは驚いた。いま過去を消したい中国政府の動きが目立つが認めるように出来れば良いのにと思った。

最後まで主人公は実在のように書き切ってあり悩ましかった。本当に居たなら何という人生だろう。その流れに沿いながら当時の中国の状況のみならず並行して日本の歴史も理解することができ大変面白かった。中国は歴史的に庶民と政治とは別とよく言われるが、それは共産党革命以後も現在も進行形というのも改めて考えさせられた。チャイナドレスは実は女真族のものだったのみならず、北京の発音が中国では濁音が入っており女真族の発音を取り入れたのだとは驚いた。いま過去を消したい中国政府の動きが目立つが認めるように出来れば良いのにと思った。

主人公はおそらく架空の人物と思いながらも、日本人を主人公にすることで中国、朝鮮、満州の歴史がすんなり入ってくる。司馬の力驚くばかり。もちろん日本も秀吉〜家康時代の世の流れや、中央と平戸あたりの在り方も。 それにしてもステレオタイプとはいえ、各民族の性質をこれだけバッサリ言い切っても、まさにそうだなと思わせるところがすごい。遂に主命の拘りを捨てた庄助、下巻ではどんな人生を送るのか。