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2024年5月の読書メーターまとめ

Tommy
読んだ本
5
読んだページ
1925ページ
感想・レビュー
5
ナイス
41ナイス

2024年5月に読んだ本
5

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Tommy
直線的にストーリーが進むのではなく、語り手も違う断片的なエピソードを螺旋状に配置して、次第に真相に迫るという構成のホラー。書きっぷりはなかなか巧みで、特に序盤はゾッとするような怖さを感じるパートも多い。ただ、どうしてもホラーは種明かしというか怪異の正体を描くところでトーンダウンしがちで、この作品も終盤にやや失速する印象。とはいえ余韻を残した不気味な終わり方はなかなかで、話題になるのも頷ける。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
5

Tommy
筋金入りのコントラリアン(逆張り投資家)として名を馳せた著者が自らの人生と投資術を明かした初めての著書。正直投資には疎い私にとっては具体的な投資術(特に投資すべき会社の見極め方など)はハードルが高かったが、その裏にある思想、というより物の見方、考え方には多いに感銘を受けた。逆張りとは常に世の趨勢と反対方向に賭ければいいというものではない。そんなことをしていたらあっという間に破産してしまうだろう。世界が間違っていて、自分が正しいと心から信じられた時にのみ全身全霊で逆を張る。その孤独な闘いの凄まじさよ。
が「ナイス!」と言っています。
Tommy
とてもよい小説。主人公の弟が死んだ、遺書に相続人と記されていた弟の恋人に会ったら遺産の受け取りを拒否された──という波乱の幕開けから、物語は意外な方向に転がっていく。魅力的なキャラクターたち、謎が少しずつ明かされていくストーリーテリング、いずれも素晴らしい。人が人を大切にするとはどういうことか、著者の伝えたい思いが胸に沁みる。本屋大賞にぴったりの作品だと思うが、さすがに気が早いか。
が「ナイス!」と言っています。
Tommy
伴名練による、恋愛(家族愛)をテーマに編まれた9編からなるアンソロジー。ライトノベルのような読後感の作品から、ガチのハードSFまで、読み口はさまざま。円城塔さんの『ムーンシャイン』という作品がいちばんハードだが、正直何となくしか読み取れなかった。佳作は多いけれど、この1作がすごい、この作家をもっと読みたいという出会いはなかった。
Tommy
直線的にストーリーが進むのではなく、語り手も違う断片的なエピソードを螺旋状に配置して、次第に真相に迫るという構成のホラー。書きっぷりはなかなか巧みで、特に序盤はゾッとするような怖さを感じるパートも多い。ただ、どうしてもホラーは種明かしというか怪異の正体を描くところでトーンダウンしがちで、この作品も終盤にやや失速する印象。とはいえ余韻を残した不気味な終わり方はなかなかで、話題になるのも頷ける。
が「ナイス!」と言っています。
Tommy
2016年に起きた東京大学誕生日研究会レイプ事件が題材。Wikiを読めば事件の大枠はほぼ同様なことがわかるが、あくまでフィクションの手法を使って事件の核心を追う作品。登場人物の生い立ちから事件の日に至るまでの性格形成を丁寧に追うことで、事件の背後にある東大生の特権階級意識があぶりだされていく。読んでいて非常に胸糞悪くなるが、「頭がいい」とは事象を類型的にパターン化できることでもあり、そこに差別意識が加わると、「非東大」の女性をモノ扱いできてしまうのだ。現代日本の学歴社会の奥底に潜む意識を抉り出した快作。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/14(3088日経過)
記録初日
2016/01/07(3095日経過)
読んだ本
357冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
110162ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
356件(投稿率99.7%)
本棚
0棚
性別
血液型
O型
現住所
東京都
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