この本のすごいところは、インテリ教授が書いたにも拘らず、堅苦しくなく説教臭くなく論文っぽくない、非常にリズミカルで読み手を魅了させる筆致なんですよね。どんどん読める。そして受動型の人間をグライダー型と呼んだり、知識をベースとした独創をカクテルと呼んだりするようなワードセンス。私はカクテルもどきのチャンポンばかりでございました。 40年前コンピューターの台頭。記録と計算が出来る奴らは人間の敵だ！そんな時代に...あなたはどうする！？と訴える本著。当時は及ばなかった思考領域まで脅かされる現代、さてどうしよう。

熱い哲学と起業家からの言葉。 通ずる部分はあるとはいえど、サラリーマンと起業家とでは異なる哲学で生きているのだなと思う。休み返上、ほとんど寝ない、死ぬほど努力といった具合に10年ほど前の本とはいえど、現代の勤め人とは真逆のことばかり。 些細な約束でも守る、どんな依頼も引き受ける、過剰なまでの礼儀作法、平リーマンがやれば滑稽にも見える泥臭さがとても興味深く、耳が痛い言葉に溢れておりました。 読み終えて、私はやっぱり仕事が嫌いなんだかそれとも情熱を燃やせていないのが嫌なんだか、悶々としています。

外山滋比古の「時の試練」という言葉を思い出す。古事記、論語、老師、真理のことば、ヒトーパデーシャ、トーラー、ゴルギアス、方法序説の紹介。ワクワクしながら読んだ、原書にも触れてみたいと思えた。が！結局原書の訳の古さ・読みにくさ（難解さに非）を考えるとどうも躊躇してしまう...。参考文献内の比較的出版が新しいものを選べば良いのでしょうか。古事記、論語、ヒトーパデーシャとプラトンの本は読んでみたい。 日本の神話はあんま知らないね、インド古典というのも今まで縁がなかったが寓意に満ちてて読み応えがありそう。

センスとは、選択すること、判断すること、美徳を持つこと。それらは一朝一夕では磨かれず、経験、特に失敗を重ねることで磨かれる生き様である。私はこれを"洗練さ"だと解釈しました。 大人になると多くを知らないといけないから大変だ。TPOに則した洗練された所作をする人は美しいと思う、センスがあるな、と思う。でもこの一例を取ってみても何となくで生きていてはそれが表出することはないのだ。これだけ実績やご経験がある方でも未知に飛び込み、知らないことは聞き、勧められたらやってみるという素直さにビックリ！ファンになりました

この本のすごいところは、インテリ教授が書いたにも拘らず、堅苦しくなく説教臭くなく論文っぽくない、非常にリズミカルで読み手を魅了させる筆致なんですよね。どんどん読める。そして受動型の人間をグライダー型と呼んだり、知識をベースとした独創をカクテルと呼んだりするようなワードセンス。私はカクテルもどきのチャンポンばかりでございました。 40年前コンピューターの台頭。記録と計算が出来る奴らは人間の敵だ！そんな時代に...あなたはどうする！？と訴える本著。当時は及ばなかった思考領域まで脅かされる現代、さてどうしよう。