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2024年4月の読書メーターまとめ

piro
読んだ本
9
読んだページ
2974ページ
感想・レビュー
9
ナイス
525ナイス

2024年4月に読んだ本
9

2024年4月のお気に入り登録
2

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2024年4月のお気に入られ登録
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

piro
記憶を無くした男女と腕に書かれた「Level7…」の文字。失踪した美少女・みさおと彼女を探す悦子。冒頭からしばらくの間、2つのパートで訳がわからない気持ち悪さが続きます。少しずつ事件の断片が見えてくるものの、なかなかパートの繋がりが掴めない…。ところが後半、謎解きは一気にスピードアップ。かなりの分厚さながら、疾走感あふれる展開にページをめくる手が止まりません。久しぶりにエンターテイメントミステリーを堪能した充足感を味わうことができました。悦子の娘・小学生のゆかりがお利口すぎるのにはちょっと苦笑。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

piro

いつもありがとうございます。3月は個人的に色々大変だったのですが、何とか12冊読めました!一押しは『ミーナの行進』。静謐な空気感とキラキラと輝く想い出の美しさがとても印象的でした。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。---- 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3884ページ ナイス数:736ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/655004/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
9

piro
一人旅の途中、東日本大震災に被災した彩瀬さんのルポ。小説よりも先に刊行され、期せずして彼女の「デビュー作」となった一冊。後に刊行された『暗い夜、星を数えて』の第一章部分の様なので、実質的には再読でした。高台に避難する途中に見た津波の恐怖、避難場所から20数kmの所にある原発の爆発事故。あれ程大変な状況の中、見ず知らずの旅人に優しい手を差し伸べてくれた人達の温かさに改めて心が熱くなりました。その後も数年おきに日本を襲う災害。自然には勝てないけれど、人の優しさはきっと力になる。
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piro
旅行作家と言う職業を長年続けて来た下川さんが「桃源郷」と評する地の数々。思い出も交えて語られる土地の魅力に、訪れた事の無い私も惹きつけられました。いつもの(?)過酷な旅のさなか、ホッと息を抜く事ができる土地なのでしょう。ラオス・ルアンパバーンの静けさ、ウズベキスタン・サマルカンドの青に特に心惹かれます。サハリン・スタロドゥプスコエ(栄浜) で宮沢賢治に思いを馳せるのも良い。70歳に手が届く年齢、そしてコロナ禍を経て、下川さんの旅への想いも変わって来た様に感じました。
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文庫化にあたり追加された1編を含む7編の短編集。何かを欠いた人達を、時に優しく、時に容赦無く描いた作品。心がざらつく様な結末もあり、いい具合に読者の想像を裏切る巧さを感じる一冊でした。暴力的ながら芯から優しい真央の姿に清々しさすら感じた『魔王の帰還』が一番好み。最後はちょっと泣き笑い。往復書簡の形で語られる『花うた』も年月を経て変わっていく心情を感じられて良かった。『ネオンテトラ』の作品間の微かな繋がりに気づけたのもまた一興です。
piro
2024/04/28 21:55

初読みの一穂さん。巧さを感じる期待以上の作品でした。また一人追い掛けたい作家さんが増えました。

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子供が欲しい人、欲しくない人、喪くした人、それぞれの「みらい」を想う5編の短編集。生と性に真面目に向き合った、窪さんらしい作品でした。普通に暮らしている様で、それぞれ深い悩みを抱えた人々。正解は無いのでしょうが、悩み抜いて辿り着く「みらい」はきっと納得いくものなのだと思います。『1DKとメロンパン』の知佳と智宏、『金木犀のベランダ』の繭子と栄太郎。二組の夫婦の関係性がとても良かった。旦那さんがとても優しくて、何だか心が癒されました。
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自分が望む技術の実証に盲目的な音三郎。物語の中で少しずつ折り重なってきた小さな違和感が、結末につながった感。技術の向上にのめり込み周囲が見えなくなることの危うさ、ピュアであることの罪深さを語る様な物語でした。何が正解だったのかはわからない。けれども音三郎の歩んだ生涯は、何かしら足りないものがあったのだと思います。個人的には音三郎が感じた負の意識が理解できると共に、利平の思いもよくわかる。今の世にも通ずる、成り上がることの難しさを強く感じる、寂しい思いに襲われた結末でした。
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piro
木内さんが描く市井の人の物語は、ありのままの人の姿を映し出す様で、フィクションながら人の息遣いがリアルに感じられます。明治から大正の世、山深い徳島池田村に生まれ、貧しい生活を送る音三郎が、機械の面白さ、電気の将来性に惹かれ、技師として成長していく物語。派手さはなくても、時代の変化の様子や新技術に必死に取り組む音三郎の姿が興味深く退屈しません。音三郎の周囲の人々も個性的で面白い。物事に集中するあまり周りが見えなくなりがちな音三郎がやや心配ですが、下巻の展開が楽しみです。
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piro
記憶を無くした男女と腕に書かれた「Level7…」の文字。失踪した美少女・みさおと彼女を探す悦子。冒頭からしばらくの間、2つのパートで訳がわからない気持ち悪さが続きます。少しずつ事件の断片が見えてくるものの、なかなかパートの繋がりが掴めない…。ところが後半、謎解きは一気にスピードアップ。かなりの分厚さながら、疾走感あふれる展開にページをめくる手が止まりません。久しぶりにエンターテイメントミステリーを堪能した充足感を味わうことができました。悦子の娘・小学生のゆかりがお利口すぎるのにはちょっと苦笑。
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piro
表題作と『自然に、とてもスムーズに』の連作中編。心の細かいひだまでも描くような絶妙な表現にまたしても唸る。綿矢さんの紡ぐ言葉は、なぜこうも感覚を納得させてくれるのだろうか。同棲中の奈世と絃。お互いへの愛情はありながら次第にギクシャクしていく二人の姿を描いた2編は、ストーリーは比較的単調にも関わらず、強く感覚に訴えかけてくる作品でした。二人の未熟な心のすれ違いが痛く、そしてもどかしい。それでも少しずつ成長していく二人の姿に、温かな気持ちが膨らんでいく様でした。二人のその後が気になります。
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piro
ゴッホとゴーギャン、死後にその評価が確立された二人の巨匠を巡るアートミステリー。ストーリーはちょっと風呂敷を広げすぎた感があるものの、それぞれの登場人物のアートへの情熱を感じる作品でした。ゴッホの死の真相はともかく、二人の画家のお互いへの想いはどんなものだったのか興味をそそられます。そして終盤のオルセーでの再会に心が温かくなる。「アートは友達」。冴とサラに共通する想いは、マハさんの作品に共通するもの。まだ会ったことが無い友達に会いに、オルセーにはなかなか行けないのでSOMPO美術館にでも行ってみるかな。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/14(3010日経過)
記録初日
2016/02/05(3019日経過)
読んだ本
1125冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
371177ページ(1日平均122ページ)
感想・レビュー
1125件(投稿率100.0%)
本棚
27棚
性別
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

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