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2024年1月の読書メーターまとめ

piro
読んだ本
10
読んだページ
3646ページ
感想・レビュー
10
ナイス
667ナイス

2024年1月に読んだ本
10

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

piro
子供の頃にSF小説を読んだ時のワクワク感を思い出させてくれる作品。月面で発見された人間の遺体。「ルナリアンのチャーリー」と名付けられたその遺体が5万年前のものだと言う事実が発覚する所から、時を超えた壮大なミステリーが始まります。チャーリーはどこから来たのか?原子物理学者ハント、生物学者ダンチェッカーらが謎を追い、次第に明らかになっていくチャーリーの素性、そしてルナリアンの運命に驚愕。地球を離れ、月そして木星の衛星ガニメデにまで話が広がっていく太陽系規模の展開にのめり込んだ作品でした。続編も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

piro

本年もどうぞよろしくお願いします。昨年は外に出ることも多くなってきたので、一昨年よりもやや読了冊数が減りましたが、まずまず良いペースで継続して読めたと思います。今年も良い本との出会いが楽しみです。— 2023年の読書メーター 読んだ本の数:136冊 読んだページ数:48948ページ ナイス数:9035ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/655004/summary/yearly

chantal(シャンタール)
2024/01/05 21:33

ごめんなさい、「近い」って書きたかったのです😭分かってくださって、かたじけない😭

piro
2024/01/05 21:46

大丈夫です🙆通じてます😁

が「ナイス!」と言っています。

2024年1月の感想・レビュー一覧
10

piro
古代のとある海辺、イソベリ(海族)とヤマノベ(山族)の対立と共に、原始的な死生観、宗教感が描かれる作品。異なる世界観を持つ部族が交わる時、そこに争いが起きてしまう悲しさ。そして旧来の風習がもたらす部族の閉塞感。描かれる具体的な出来事は古代のものですが、現代でもその根源は変わらない様に感じます。それだけ人間にとって普遍的な課題なのか、あるいは進歩が無いのか。それでもオトガイやマダラコの様に新しい世界観の萌芽を感じさせる人物がいれば希望は消えない。プリミティブながらとても重く難解なテーマを抱えた作品でした。
piro
2024/01/28 23:46

螺旋プロジェクト7/8作目。登場人物の名前が独特でなかなか覚えられずちょっと苦戦。ここからずっと海族と山族の対立が未来まで続くのかと思うと、プロジェクトの壮大さと共に、遣る瀬なさも感じます。

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piro
前期三部作の2作目。所謂高等遊民である代助が、かつて自分が縁を取り持った友人の妻・三千代への想いに懊悩する姿を描く物語。解説では姦通小説と言う表現が用いられていますが、タブーを背負った純愛小説という印象を受けました。「無意識の偽善」に苦しむ代助の姿。そこには理屈に生きる代助の、理屈では片付けられない「人間らしさ」と「男の弱さ」が体現されている様に感じます。対して、三千代の「仕様がない。覚悟を極めましょう。」の言葉に込められた潔さと強さが印象的でした。続編と言われる『門』も近いうちに読みたいと思います。
piro
2024/01/28 09:34

親の金で暮らしながらも、代助が定職に就かない理屈に苛立つ人が多数だと思いますが、不思議と私は共感できてしまった。勿論私自身は「麺麭(パン)を得る」為にちゃんと働いていますが(笑)。世界が赤く見える狂気の様な結末は、破滅への暗示であると共に、ようやく代助が血の通った「人間らしい」生活に燃え上がって行く姿にも感じました。代助と三千代が行き着く先が例え破滅であったとしても、ある意味ハッピーエンドなのかも知れません。

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piro
久しぶりの「理瀬シリーズ」。今回はイギリスのとある館・ブラックローズハウスが舞台。冒頭からいきなり猟奇的な事件が起こる不穏な展開。館での数日間の緊迫した様子に引き込まれつつ、別の場所でのヨハンとある男の会話も気になります。変わらず美しく聡明なリセがアーサーやデイヴ、アリスらと共に事件の謎を追うさまは古典的ミステリーの様であり、またシリーズ独特の空気感も漂う。この空気感を味わうのがシリーズの楽しみです。それにしても理瀬には底知れぬ恐ろしさを感じるなぁ。
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piro
子供の頃にSF小説を読んだ時のワクワク感を思い出させてくれる作品。月面で発見された人間の遺体。「ルナリアンのチャーリー」と名付けられたその遺体が5万年前のものだと言う事実が発覚する所から、時を超えた壮大なミステリーが始まります。チャーリーはどこから来たのか?原子物理学者ハント、生物学者ダンチェッカーらが謎を追い、次第に明らかになっていくチャーリーの素性、そしてルナリアンの運命に驚愕。地球を離れ、月そして木星の衛星ガニメデにまで話が広がっていく太陽系規模の展開にのめり込んだ作品でした。続編も楽しみ。
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piro
近藤さんのデビュー作。舞台のS島はまさしく心が凍える島。これまで近藤さんの作品は比較的なライトなものしか読んだ事がなかったので、かなり違うテイストに面喰らいました。8人で訪れた無人島の別荘で起きた殺人事件、密室、そして彼らの中に犯人がいると思われる微妙な恐怖感。ある意味古典的なミステリーの「舞台」で繰り広げられるストーリーは、演劇を見ている様。淡々と進むストーリーにやや薄さを感じるものの、ミステリーの形を借りて語られる、屈折した恋愛の物語として楽しめました。
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piro
日露戦争の講和条約・ポーツマス条約締結の経緯を克明に描いた作品。小村寿太郎らが講和に向け神経を擦り減らして交渉に当たる様子がリアルに伝わります。結果的に国民からは大きな反発を受けた講和内容でしたが、戦争継続を回避し講和に持ち込めたのは大きな功績だと思います。専制国家のロシアにおいてウィッテの様に賢明な人物が相手だった事も幸い。あとがきで「明治維新と太平洋戦争をむすぶ歴史の分水嶺」と述べられる様に、日本はこの時の外交力がピークだったのかも。これだけタフな交渉ができる人材が今の日本にいるのだろうか?
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piro
近々犬を迎え入れる事になったので、本棚にあったこの本を再読。著者の経験からの想定が多かった感があるものの、犬の性質や行動の根拠が色々述べられているのは楽しい。頭に入れておくと犬に対する適切なリアクションがとれる気がします。犬好きか否かを臭いで判断していると言う説は、ちょっとそれだけじゃ無い気がしましたが…。きっと臭いだけではなく人の表情や声色もしっかり読み取っているはず。そして個人的には言葉もかなり理解していると思ってます。日本では新石器時代から柴犬が飼われていたとの事。ずっと仲良く暮らしたいものです。
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piro
容疑者の逮捕、そして裁判の長い日々が語られる下巻。捜査や裁判の過程はほぼ実際の事件の様子をなぞっているのだと思いますが、とにかく裁判に時間がかかる事、公判の冗長さに驚きます。被害者の心理を考えるともう少しどうにかならないものかと…。そして犯人の非人間的な犯行には只々怒りしかありません。そんな中、事件が警察の手を離れても最後まで被害者や遺族に寄り添おうと努める光山刑事の思いには気持ちが熱くなりました。そして真実を追究する沢井教授の誠実な執念にも頭が下がる思いです。
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piro
和歌山毒入りカレー事件をモチーフにした作品。集団食中毒の患者、そしてそれとは別の関係人物達について、医学的見地からの調査を依頼された沢井教授らのプロフェッショナルとしての奮闘が描かれます。診察結果やカルテ・レントゲン・心電図などのデータを基に、砒素中毒である事を立証していく過程が興味深い。それと共に、患者の症状から原因を特定する事の難しさを強く感じました。事件とは直接関係無い過去の毒物事件に関する記述がややストーリーに水を差す感は否めないものの、その分ドキュメンタリー的要素が強くなっています。
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piro
1968年本土復帰前の沖縄。ベトナム戦争における「北爆」の拠点だった嘉手納基地周辺での出来事をフリーダ=ジェイン、嘉手苅朝栄、タカの3人の視点で綴った物語。ベトナム戦に対するささやかな、でも確かな抵抗活動が冒険譚として語られます。沖縄の微妙な立ち位置と厭戦気運。当時の特殊な空気感が感じられる作品でした。組織の命令ではなく、個人の思いが結び付いて善意の行動に繋がっていくところに、うちなーんちゅのしなやかさと強さを感じます。今の世の中を生き抜いていく為にもこうした自立した強さが必要なのでしょう。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/14(3037日経過)
記録初日
2016/02/05(3046日経過)
読んだ本
1133冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
373764ページ(1日平均122ページ)
感想・レビュー
1133件(投稿率100.0%)
本棚
27棚
性別
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

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