続編と言われても覚えていないので手探り状態。最初は熱血教師の捨て身技、どこかで見た感じだけど、その後はないのか?と思いながら２話目に突入。編集者が櫂の作品を出版する話に暁海が出てきてだんだん思い出してきた。そう言えば櫂が病気で最後に小説ってオチだった。理路整然な離婚が面白かったが自然に３話目に突入して行く。暁海は先生と変な結婚をしたよな？その時結はいたっけ？すっかり忘れていたが櫂の毒親や暁海の変な両親は記憶がある。菜々と上手く再会した後も話は続き、せっかく感動したのに広げ過ぎた話にはついていけなかった。

マル暴刑事の話、多くの謎を禁じ手で解決していく大上巡査長はヤクザも恐れる存在。とにかく骨太、刑事モノとしてトップレベルの作品、大勢のキャストが登場するが十分について行けるほどキャラが印象深く、先が気になって止まらない。ストーリーには完全に裏切られ、終盤は畳み掛けるように進み、しかも大きく想定外の結末だ。さすが柚月さん、読ませてくれる。目を背けたくなる遺体の表現は普通ならここまで書けないと思う。こんなに論理的かつ暴力的な表現もできるのは、綿密な取材と練り上げられた構想の賜物だろう。感情、感覚では書けない。

先が気になってどんどん読めたのは久しぶりだ。「もしも天使」は解説の通りだが映画を観ない自分には初耳。この作品、最終的には詐欺師の喧嘩なのだが、元巡査と半グレがいつの間にか結託する過程がストーリーの要となっている。それにしても登場人物は全員油断できない人ばかり、ボーっとした脇役は丸山だけだ。それ故、信頼できる友のいない一匹狼の役者揃い。最初は染井の活躍が目立ち、捷が成長する物語かと見せかけて意外にも主人公は口だけ達者な谷川だ。案外肝は座っているし隙がなく弱みがなく戦略性に優れている。上手く収まった感じ。

読んでからしばらく経ち与党が過半数割れ、安倍寄りのYouTube書籍版、簡単な本作りである。内容はYouTubeそのまま。データに基づいた意見なのに図表がでてこないのが良い。いちいち前のページに戻ってデータをみるのは疲れるし読書のリズムが狂うので。安倍さんしかできなかった事を嘆きながら世間の理解を笑いを混えて一蹴する。目から鱗が多くて爽快。ところで池上さんってとんでもない人だった。確かに自分で調べる時間はなかろう。それでTV好きの知識の薄い人を相手に「へぇ～」って言わせるだけ。2024年版も読みたい。

都会人には理解できない野良仕事、よくある農業ではなく林業にスポットが当たって興味が湧く。高卒のひ弱な若者がド田舎の村で木こりになる。逃げ出さないでよく頑張っている。ストーリーは平凡な日常がつらつら続き、退屈でなかなか読む気にならない。御柱祭りのような命懸けのイベントで盛り上がってもイマイチでした。林業の現状も報道されて久しく「なあなあ日常」がピッタリの内容、ただ神隠しだけは訳が分からず何らかの種明かしがあっても良かったんじゃないかと思う。色んな話を書く三浦しをんさんだが、どれを読んでも強烈な印象はない。

続編と言われても覚えていないので手探り状態。最初は熱血教師の捨て身技、どこかで見た感じだけど、その後はないのか?と思いながら２話目に突入。編集者が櫂の作品を出版する話に暁海が出てきてだんだん思い出してきた。そう言えば櫂が病気で最後に小説ってオチだった。理路整然な離婚が面白かったが自然に３話目に突入して行く。暁海は先生と変な結婚をしたよな？その時結はいたっけ？すっかり忘れていたが櫂の毒親や暁海の変な両親は記憶がある。菜々と上手く再会した後も話は続き、せっかく感動したのに広げ過ぎた話にはついていけなかった。