こういう方向に話が進むと思ってなかったので驚いたり、視点が途中でいきなり変わるからとまどったりしました。全体的には、設定はおもしろかったけど、うーん、つかみどころがなかった気がしてしまった。色んなところに話がいったなぁ、と。一気に読んだらもっと理解しやすかったかも？

綺麗な装丁だな、が第一印象でした。大切な人を亡くした人の心理を描くのが、さすが、上手だなぁと思う。人物の、少し説明ぽい口調が気にはなるけど、吉本ばななだなぁとも思うから、違和感はない。綺麗すぎず、でも絶望すぎない、淡々とした感じが、読みやすいな。

こういう方向に話が進むと思ってなかったので驚いたり、視点が途中でいきなり変わるからとまどったりしました。全体的には、設定はおもしろかったけど、うーん、つかみどころがなかった気がしてしまった。色んなところに話がいったなぁ、と。一気に読んだらもっと理解しやすかったかも？

会社の後継者問題にも色々あるんだなぁと思いました。でも、どの話も、気持ちの良い結末で良かった。会社は会社だけど、そこで働く従業員１人１人のストーリーからできていて、その従業員も入れ替わりながら進んでいって、会社そのものも生き物だし、人生だなぁと思いました。

少し切ない恋のお話がつまってました。『巣箱』が特に切なくて、なんか胸が痛くなってしまった。え〜、期待させといてなんだよそれ〜！みたいな。なかなかうまくいかないね。

うーむ。なかなか独特なワールドでした。あんまり得意ではないかも。繊細なような大胆なような。まぁでも、わかりあえる人はいるみたいで、それはそれで良かったねぇ、と思う。

珍しい業種で、奮闘ぶりが素敵でした。自分の仕事にプライドを持っているのはかっこいいし、自分たちの技術や製品に自信を持っているのもいいね。最後の展開は少し唐突な感じもしたけれど、新しいものをうむときの始まりって、ひょんなことなのかもしれないなぁ。

4組の男女のお話なんだけど、途中から、あれ？これ、同じ人？でも名前が違うし、展開も辻褄が合わないぞ、あれ？となっていきます。ミステリみたいな感じもあり、考えさせられる部分もあり、最後の最後で、なるほど、と腑に落ちたような、よくわからないままのような。読み応えはありました。

短編集だけど、どれも状況が似ていて、ちょっと後半はきついなぁと思ったりもしましたが、全部の話に繋がっているあるもののことが最後に明かされて、スッキリしました。高齢者の引きこもりは、増えているのかな。家族で抱えてしまうんだろうな。気持ちはわかるけど、やっぱり、距離をとる勇気、突き放す勇気、というのも必要なのかなと思いました。伴走してくれる支援者に出会えるかどうか、が大きいですね。

旅館の図書コーナーにあって、一晩で読まないといけなかったので、一気読みでした。こういう、関連する人が次の話の主人公になっていく短編集、好きだなぁ。みんなの事情がわかる。おもしろかったし、みんな笑顔が増えていくのも嬉しい。

読み応えがあったし、途中からは止めたくなくて、就寝前に読んだのを後悔して少し寝不足になったりしました。茗子のその後が、良かった〜となります。