•原作を読んでみて改めてわかるのは、ねこクラゲ版もアニメ版も猫猫の外見をちょっと美人にしすぎていないかという問題と、コレが容易に片付かない根深い、しかも物語の根幹に関わる問題であることだ。(倉田版がちょうどいいと思う)•かつてこれと似た問題に「新城直衛の外見はどうであるか」があり、これは伊藤悠が満額回答を与えて解決した。
•「オムファロス」テッド・チャンのテッド・チャンたるゆえん。「バビロンの塔」や「地獄とは神の不在なり」のような、何一つ現実離れした技術は出てこないのにちゃんとSFをやっているこの不思議な感じが脳に効く。
「息吹」も読んでから戻ってきたが、「あなたの人生の物語」は決定論の上に置かれた個人がどういう選択をするか、というテーマそのものはテッド・チャンが繰り返し語るものではあるのだが、必ずしも代表作として挙げられるべきものじゃないなコレ。個人的には「息吹」が飛び抜けていて次点が「地獄とは神の不在なり」「バビロンの塔」。
キモくて金のないおじさんのコスプレをして今日も町を歩いている
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます