人類最初の仕事は乞食と泥棒だそうだ。幸せは目に見えるものばかりではなく、見えないものの中にこそ本当の幸せはあるものではないだろうか。ボロは着ててもこういう心をもった人間になりたい。

武蔵と言えば幼年から青年期を書いた吉川英治の｢宮本武蔵」が一般的だろう。壮年から晩年の武蔵像は小山勝清の｢それからの武蔵」だが、知る人は少ないだろう。佐々木小次郎との戦いまでの作品が多いが、強いこと勝つことを第一義とした狷介孤高の冒険期より、熊本で晩年を過ごし完成した人間武蔵の生き方が僕は好きだ。柳生の剣と比較対照されるが、忠利公に仕え、万里一空の境涯を極めた武蔵は、岩戸観音の霊巌洞で集大成ともいえる｢五輪の書」を書いた　｢さらば武蔵」は1冊の仕上がりだが非常に良い作品だ。為政者は爪のアカでも飲むべし。

人類最初の仕事は乞食と泥棒だそうだ。幸せは目に見えるものばかりではなく、見えないものの中にこそ本当の幸せはあるものではないだろうか。ボロは着ててもこういう心をもった人間になりたい。

通常の趣味に飽き飽きして、人の不幸や偶然の惨事を期待してそれ見るのを楽しみにする男の短編物である。犯罪ではないだろうが、こういう偶然を作って事態を起こさせるってのも、ある意味犯罪に使えるかもしれない。これを事件とするなら完全な犯罪となるのかなあ(笑)

人それぞれに色んな趣味を持っている。体を動かすか、頭を使うか、大別するとこの2つなのだが、もっともっと細かくするなら若い時しか出来ない趣味、老人になると全てに疎くなり、なかなか楽しむってことが出来なくなる。しかし、この読書っていう趣味は年齢が行けば行く程、変な言いようだが円熟味を増すような感じになる。若い時の感想より味の深い感想を持てるのではないだろうか。本書の感想とは関係ないことを書いたが、久しぶりに本を読んで読書の良さを感じてる。麻酔はかような事があるなら、やはり知った医師ではダメだわ、特に男女間は