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2024年10月の読書メーターまとめ

かりぐらし
読んだ本
15
読んだページ
5026ページ
感想・レビュー
15
ナイス
92ナイス

2024年10月に読んだ本
15

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かりぐらし
前に読んだ昨夜のカレー、明日のパンと同じく、亡くなった人とそれを取り巻く人たちの物語。第1章でナスミという女性が癌で亡くなる。ナスミの夫、姉、妹、同居している父の伯母、昔の友達、中学時代の駆け落ち未遂相手、様々な人たちがナスミを懐かしみ、死を悼み、そして自分たちは生きていかねばならないと歩き出す。さりげない寂しさや悲しみを表現するのが上手いので涙ぐみつつ読んだ。ナスミの冷めてるようで熱い人間性。死んでも尚彼女の魂が生きている人たちの中に息づいている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
15

かりぐらし
美しすぎる少女七竈と、同じく美しすぎる少年雪風。彼らを取り巻く可愛そうな大人たち。ある日を境に辻斬りのように男漁りを始めた七竈の母をはじめ、父を名乗る男、母の親友、かつては美しかった元アイドル、父と思われる男、母が本当に愛した男、様々な大人たちの狂乱。そんな中で少年少女は大人になる。過激だけど美しい、なんとも幻想的な青春小説。桜庭一樹の描く美少女は素晴らしい。こんなのを思春期に読んだら七竈になれない自分に打ちひしがれつつも彼女に同化してしまうだろう。あたかもおかっぱの後輩のように。
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かりぐらし
やっと8巻。8巻分の時が進んでも攫われて騙されて、助けてくれる悟空を泣いて詰る三蔵。全く成長してないけど残すところあと2巻。あと2巻で取経できるのか?今回の敵の三大王はなんか金角銀角と似た感じだった。8巻も同じようなことをしているので致し方ない。正直もう飽きてきたけどここまで読んだからもう少し頑張りたい。
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かりぐらし
レトロモダンな表紙に惹かれて読んでみたら当たり。職業婦人の町子。町子を慕う男二人。恋の鞘当てかと思いきや、発明家の父の起こした事件のために物語はあらぬ方向へと舵を切る。朝ドラのシリーズを見終わったような感覚。調べてみたら朝ドラの原作者でもあるようだ。寡聞にして初めて知った作家だったけど非常に面白かった。
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かりぐらし
ステラ・モンゴメリー2作目。今作も面白かった。前作の冒険の末おばさんたちからワームウッドマイアの屋敷で教育を受けてくるよう言い渡されたステラ。電車で1人向かった先にいたのは2人のいとこと植物好きの家庭教師。不思議な屋敷での暮らしの中で、ステラの母、双子の姉妹などの謎が明かされる。次巻も期待。
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かりぐらし
再読。大好きなシリーズ。安楽椅子探偵の妻と、一応ワトソン役の夫、人の家で鯨飲爆食の刑事河田が織りなす美味しそうな食卓と陰惨な事件のコントラストがいい。今作は喜国雅彦氏の解説も面白く、オマケも楽しめるお菓子のようで最高である。
が「ナイス!」と言っています。
かりぐらし
自死してしまった裕太くんは本当に痛ましい。巻き込まれたバレー部の子供達、学校関係者もどれほどの心の傷を負ったことか。この本は学校関係者側から書かれている。だから読者にはイかれた母とやばい弁護士、おかしな県議の姿が見える。でも母親側からこの絵を見たらそこにあるのは子を殺した学校、教師、学友。一方には子を奪われた悲劇の母、正義の弁護士と県議があらわれる。どちら側から報道するか、何が正しく何が間違いなのか、見ようによって事実が変わってしまうことが一番恐ろしい。
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かりぐらし
ネタバレマリッジブルーの女性、彼氏の友人と不倫する女、パパ活する女の子、幸せな結婚をする新婦。全部同じ人。累々というタイトル通りの不穏で禍々しい作品。作者のことは笑神さまの鉄道旅でしか知らなかったが、”アイドルが書いた”等の宣伝文句はいらない、むしろ無いほうがいいくらい面白かった。他の作品も読んでみたい。
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かりぐらし
微生物という目に見えないものに常に脅かされている。宿主が進化すれば寄生する側の微生物も進化するまさにイタチごっこ。不潔すぎてもダメ、清潔すぎてもダメ、長生きしすぎてもダメ。微生物との関係は実にナイーブで難しい。開拓、侵略、渡航様々な要因で世界中に広まる感染症。我々哺乳類の進化の過程にも関わっていた。簡潔に説明されていて読みやすい。勉強になった。
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かりぐらし
「男女の友情は存在するか」という永遠のテーマに一石を投じる作品。同棲中の恋人がいて、医者の愛人でもあるイラストレーターの女性。恋人とはレスで、愛人とは体だけの関係。そんな時に学生時代の男ともだち「ハセオ」と再開する。ハセオとは性的関係にはならず、かといって女ともだちのような緊張感のない関係でもない。男ともだちとは一体なんなのか。不倫やDVっぽいシーンもあるけど読後感は爽やかな青春小説。まぁ三十路で青春してる場合でもないが。
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かりぐらし
歌舞伎用の書き下ろしなので短くて簡潔。京極作品に出てくる悪い奴は本当に胸糞悪い奴が多い。百鬼夜行シリーズの京極堂の先祖の物語でもある。お兄ちゃんだったの?が2回連続で来るとは思わなかったが歌舞伎とかでは盛り上がる展開なんだろう。よくわからないけど。短い割に読み応えあり。面白かった。
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かりぐらし
東日本大震災と福島での原発事故。原発事故の避難区域として同心円が描かれる中、福島出身の作家が故郷に自殺衝動的に北上する。フィクションかと思いきや自身の作品の登場人物が出てきて語り出し、現実と幻想が入り乱れる神隠しの時間が展開される。打ち捨てられた相馬の馬たち、住んでいた人々、Fukushimaとされてしまった土地そのものに対する悲しみと憤りが文章から感じられる。東北出身なのに3.11を経験していない罪悪感が私自身にもあったので共感する部分があった。
が「ナイス!」と言っています。
かりぐらし
前に読んだ昨夜のカレー、明日のパンと同じく、亡くなった人とそれを取り巻く人たちの物語。第1章でナスミという女性が癌で亡くなる。ナスミの夫、姉、妹、同居している父の伯母、昔の友達、中学時代の駆け落ち未遂相手、様々な人たちがナスミを懐かしみ、死を悼み、そして自分たちは生きていかねばならないと歩き出す。さりげない寂しさや悲しみを表現するのが上手いので涙ぐみつつ読んだ。ナスミの冷めてるようで熱い人間性。死んでも尚彼女の魂が生きている人たちの中に息づいている。
が「ナイス!」と言っています。
かりぐらし
異国のアムステルダムで繰り広げられる男同士のロマンチックなラブストーリー。イケメンで優しくてちょっと寂しがりやの港と、臆病だけどまっすぐ正直なヤマトが徐々に惹かれあい恋に落ちていく様子が丁寧に描かれている。港は特定の俳優さんを想起させ、ヤマトの容姿はどこか著者の容姿を彷彿とさせる。これはいわゆる夢小説なのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
かりぐらし
火焔山の話は面白かった。牛魔王と羅刹女は敵ながら華がある。そして今回も三蔵が攫われる。もう悟空と三蔵どちらが師匠かわからない。八戒はトラブルメーカーではあるがそれなりに活躍するものの、馬と荷物の番ばかりの悟浄の影はますます薄くなる。悟空1人で天竺を目指せばあと一巻で終わりそうだけどまだ3巻ある。まだまだ試練が続きそう。
が「ナイス!」と言っています。
かりぐらし
難しすぎて途中までは娯楽というよりは苦行。我慢して読み進めたらやがて文潔の正体やVRゲーム「三体」の真相が明かされ、この物語の意味がようやく分かってくる。意味がわかればあとはひたすら面白い。文革で絶望を味わった文潔が人類で初めて地球外文明からのコンタクトを受け取る。地球人類の未来を大きく左右する壮大な物語の始まり。一巻は長すぎるプロローグである。史強がいいキャラだった。続きも楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/05/12(3119日経過)
記録初日
2016/04/03(3158日経過)
読んだ本
558冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
178553ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
558件(投稿率100.0%)
本棚
7棚
自己紹介

読みたい本を読むおばさん。

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