「買うての幸い、売っての幸せ」がこの物語の根幹だった。そして本文中、長い間呉服の背負い売りをしていた貞七の父が口癖のように言っていたという言葉「どない遠い場所でも、空は一つにつながっている。同じ空のもと、いろいろな縁が結ばれて、商いは成り立つ。せやさかい、ひとさんに手ぇ貸せる時は貸して、借りる時は借りなはれ」「万里一空」ってそんな意味やないか・・・良い物語でした。高田先生お疲れ様でした。スピンオフも楽しみにしています。

とりあえず青山作品はすべて読破したと思います。「お探し物は図書室で」から始まり「木曜日にはココアを」も良かったし、「神のお告げ・・・」「月曜日の抹茶・・・」どれをとっても心温かな作品でした。でも今回の作品は5人それぞれの物語がいずれも鼻の奥がつ～んとしてくるそんな作品でした。とりわけ第5話の福永さんの物語は一番大切なものを思い出させてくれる。そんな作品に感謝！

この本で青山先生の本は何冊目だろうか？「お探し物は図書館で｝から始まり短編を上手くつなぎ、そのすべてが心をほっこりする物語は何ともも心地よい。「マーブルカフェ」の続編、東京・京都を舞台に１２の短編、いいなぁ

「買うての幸い、売っての幸せ」がこの物語の根幹だった。そして本文中、長い間呉服の背負い売りをしていた貞七の父が口癖のように言っていたという言葉「どない遠い場所でも、空は一つにつながっている。同じ空のもと、いろいろな縁が結ばれて、商いは成り立つ。せやさかい、ひとさんに手ぇ貸せる時は貸して、借りる時は借りなはれ」「万里一空」ってそんな意味やないか・・・良い物語でした。高田先生お疲れ様でした。スピンオフも楽しみにしています。

この時代に全国を回りあらゆるお菓子を食べ、習い、江戸にもどり印象に残った菓子を寸分たがわぬほどの味に仕上げる。そんな治兵衛さんに拍手を！娘のお永さんにも拍手！そして河路さんとは結ばれなかったけど、何よりおじいちゃんのことが大好きで、いつも励ましてきたお君ちゃんにも！近い将来お君ちゃんの菓子が南星屋の店頭に並ぶ日までガンバレ！

第4弾！今回は看護師知ちゃんが元也君と幸せ（結婚）を掴むまで！そこには父の存在が大きな役割を果たしてくる。第３章の安さんが来たもつらい話だったなぁ・・・安定の物語。麻世ちゃんに会いたい(笑)

求馬はやっと志乃さんと結婚し矢背家へ入婿として入る。鬼役としての役目も始まる。従者は佐山大五郎、とてつもない槍の使い手だが暗い過去を持っている。志乃さんには頭が上がらず、猿婆にもコケにされ、そんな求馬は正義信から悪に向かう。痛快！