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2025年11月の読書メーターまとめ

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2025年11月に読んだ本
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2025年11月のお気に入られ登録
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  • 並林

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

awe
言わずと知れた名作だが、アニメしか観たことがなく、原作は初読。労働へと疎外された人生を送っていると、こういうナンセンスにナンセンスを重ねるような営みの(それがゆえの)尊さが沁みる。一時期京都に住んでいたこともあり、見知った場所が出てくるのもまたオツでよい。◆本作は並行世界もので、どの世界線でも結局本人的には「冴えない」学生生活を送り、悪友と出会い、「黒髪の乙女」に恋することになる。過去を振り返って後悔することは多々あるが、どうせ同じような選択をするんだろうなあという筆者の諦観というか人生観?を感じる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
5

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労働省、社人研を経て社会保障法学者となった実務家教員の書。社会保障についてその起源や歴史について簡単に触れつつ(英国の救貧法や西欧の労働者共済制度から発展)、日本における社会保障を、公的扶助、社会保険、社会福祉(障害者福祉、児童福祉等)、社会手当(児童手当等)、公衆衛生の5つに分類。それらの制度上の課題と解決策を提示し、終盤で社会保障の財源をどうするかという大きな課題を論じる、なかなかの大著となっている。◆まず公的扶助である生活保護。「いのちのとりで裁判」で話題となっているが(実務上の課題は置いておいて)
awe
2025/11/24 12:47

が続いているという状況。そんな年金だが、まず巷間言われるように所得代替率のモデル世帯(夫が正規雇用、配偶者が3号被保険者)が非正規労働者が4割になっているという実態に則していないという問題。また基礎年金部分がマクロ経済スライドによる調整により給付水準を低下させ続けており、今後氷河期世代等の基礎年金部分しかもらえない人々が受給者となった時に年金は最低生活保障できなくなる問題。昨年はこの問題で政治が大荒れであった。これについては北欧にあるような最低保障年金を制度化すべきという議論がある。また、適用拡大するに

awe
2025/11/24 12:49

際しては中小企業の適用逃れを誘発しないためにも事業主への金銭的支援を充実させるべきという話もある。◆次は医療保険。

が「ナイス!」と言っています。
awe
『四畳半神話大系』が春の話だとすれば、今回は夏の話。映画とほぼ内容は同じながら、全く飽きることなく一気読みしてしまった。うだるような夏に、下鴨幽水荘にいつものように集まるお馴染みの面々。今回はタイムマシーンが登場し、一同がタイムトラベルするという愉快な話で、タイムマシンに乗ってやってきた未来人である田村君がいい味を出している。
が「ナイス!」と言っています。
awe
言わずと知れた名作だが、アニメしか観たことがなく、原作は初読。労働へと疎外された人生を送っていると、こういうナンセンスにナンセンスを重ねるような営みの(それがゆえの)尊さが沁みる。一時期京都に住んでいたこともあり、見知った場所が出てくるのもまたオツでよい。◆本作は並行世界もので、どの世界線でも結局本人的には「冴えない」学生生活を送り、悪友と出会い、「黒髪の乙女」に恋することになる。過去を振り返って後悔することは多々あるが、どうせ同じような選択をするんだろうなあという筆者の諦観というか人生観?を感じる。
が「ナイス!」と言っています。
awe
通読したのは初めてかもしれない。面白い論考を幾つかメモ。◆伊藤昌亮「参政党 「真ん中」からの反革命」は新鮮な議論で面白い。参政党のマニフェストを分析により彼らの主張は①排外主義的経済政策②農本主義的環境政策③復古主義的文化政策の3つに分類出来るという。③がコアな主張部分であり、②が比較的ライト層向け主張、①が最もライトな層に向けられた主張となる。筆者は、参政党の支持者(特にライト層)は①②を見て参政党を支持していたのに対し、リベラルは③を見て批判していたため、互いに噛み合わない状況にあったのでは
awe
2025/11/22 12:46

ないかと指摘する。海老原嗣生『静かな退職という生き方』でもWLB重視、言われたことしかやらない、飲み会等に行かないことを「静かな退職」と呼んでいるが、「マミートラック」も含め、これらは本来あるべき労働の姿を侮蔑的に表現しており問題であると筆者は述べる。具体的な政策を提案している訳ではないが、そもそもの発想を転換しよう、という論考。◆田中洋子「短時間正社員 労働力不足時代の働き方アップデート」で紹介されていたドイツの事例が面白い。ドイツでは非正規パートは存在せず、正社員が柔軟に働き方を選択できるようになって

awe
2025/11/22 12:56

おり、パートであってもフルと全く同じ待遇である(無期雇用、社会保険加入等)。一つの管理職ポストをパートタイマーが2人でこなすというのは驚いた。一人は月曜から木曜まで、もう一人は火曜から金曜までのような。日本でも短時間正社員制度はあるが、まだメジャーとは言い難い。◆

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awe
県庁、自治省を経て行政学者となった実務家教員による大著。冒頭に日本の地方自治制度に関する教科書的な説明をした後、明治から令和の現在までの地方自治のあり方とその課題を俯瞰している。正直理論的な考察は少なく、史実の列挙と筆者の所感が述べられているという感じで、もの凄く面白い本という訳ではなかったが、それなりに読み応えはあり、勉強になった。◆まず明治の地方自治は、帝国議会開設後に予想される反政府的な動きを抑えることなどを目的とした「官治」であった(知事の官選など)が、実態としては江戸時代以来の部落における寄合に
awe
2025/11/17 13:23

そうして第一次地方分権改革が始まる。首長経験者である細川首相と武村正義官房長官主導のもと、機関委任事務の廃止、国の関与のあり方の法定化、国地方係争処理制度の創設等の改革が行われた。◆時代は飛んで第二次安倍政権時代の地方分権について。興味深いのがここで引用されている金井利之の分析とそれへの筆者の所感。金井は小泉政権で行われた構造改革特区について国による財政移転を伴った均衡的発展政策ではなく規制緩和により自治体による経済政策を促進し、国による雇用政策不在の肩代わりをさせていると批判したというが、国家戦略特区も

awe
2025/11/17 13:28

同様の批判が当てはまるのではないかということ。素人考えながら、これは他分野の政策についても言えそうな話かと思った。国が積極的にお金をかけて政策を打ち出すのではなく、規制緩和をして自治体にやってもらおう(上手くいけば対象範囲を拡大)ということ。◆近年の地方創生政策(ふるさと納税含む)の問題点も議論されている。地方創生は国が絵図を作りそれに沿って自治体を動かし(総合戦略を立てさせ)、交付金を国が配分する。これにより、自治体間競争が生じるし、何より国が主導している時点で地方分権の理念とは大きくかけ離れている。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/05/30(3485日経過)
記録初日
2015/12/01(3666日経過)
読んだ本
456冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
128090ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
391件(投稿率85.7%)
本棚
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