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2024年10月の読書メーターまとめ

マダムぷるる
読んだ本
7
読んだページ
2146ページ
感想・レビュー
7
ナイス
380ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • あおい
  • ヒスイ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マダムぷるる
とてもとても面白く引き込まれた。柚月裕子さんの文章は読みやすくて情景も心情も想像しやすい。家庭裁判所調査官補(見習い調査官)の望月大地の目を通して家裁に持ち込まれる案件を見せてもらった。そして一つ一つと真摯に向き合い誠実に解決策を探る大地の姿に好感を持った。この仕事に向いているのだろうか、と悩む姿も若者らしい。明日の君へというタイトルも良い。大地を含め、悩む人々すべての明日のために、一緒に悩む人がいることを知らせてくれているようだった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

マダムぷるる
とてもとても面白く引き込まれた。柚月裕子さんの文章は読みやすくて情景も心情も想像しやすい。家庭裁判所調査官補(見習い調査官)の望月大地の目を通して家裁に持ち込まれる案件を見せてもらった。そして一つ一つと真摯に向き合い誠実に解決策を探る大地の姿に好感を持った。この仕事に向いているのだろうか、と悩む姿も若者らしい。明日の君へというタイトルも良い。大地を含め、悩む人々すべての明日のために、一緒に悩む人がいることを知らせてくれているようだった。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
古事記に興味を持ち、どこまでが本当のことなのか、と思ったところから本書を手にした。とても学術的で歴史のみならず地政学や地学、化学(ざっくりだけど)などの裏づけもたっぷりで、まるで証明のように様々な仮説を説明されたよう。著書の並々ならぬ思い、国史を正しく伝えたい気持ちに触れた。久しぶりに勉強をした、と思える読書であり、時々紐解いて読み返してみようか、と思えた。ところどころ読み飛ばしましたが、学ぶ楽しさを思い出させてもらいました。
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マダムぷるる
香り、色、味覚など千早茜さんの作品には毎回あらゆる感覚を刺激される。今回は匂いに鋭敏な朔さんが印象的な登場人物として魅力的に描かれる。朔さんの匂いに関する蘊蓄、手の動き、声の色、どれもが妖艶に感じられる。心に闇のようなものを抱えた一香と朔さんが明るい方へ導かれていくような終わり方は良かった。千早茜さんの作品はストーリーのみならず雰囲気にまず浸ってしまう。そして必ず登場する美味しそうな料理や飲み物。ぶっきらぼうに見えて優しい男性。暗闇の中の光、赤。今回も面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
中宮彰子の物語。下巻は上巻の詮子の語りとか紫式部の活躍などの逸話がなくなり、専ら内裏が焼けた話と人々の生死と結婚の話に明け暮れかけ足ぎみ。彰子の一生を語る以上仕方ないかもしれないけど物語としては物足りなかった。とはいえ、夫である一条天皇亡き後、さらには父道長亡き後も子孫を後ろから支え親代わりのように目をかけていたことがよく分かった。大河ドラマ序盤では頼りなげな印象を醸し出していたけれど、ビッグマザーとして長きに渡り朝廷や後宮を支えていた彰子様は素晴らしい中宮様だった。大河も終盤。ますます楽しみ。
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マダムぷるる
大河ドラマ「光る君へ」を見て、いかに源氏物語の時代背景を知らなかったか、そしてそれがとてもおもしろかったかを知りました。資料は多くないと思う時代のことなのに、ドラマも本作も当時の細かいことまでよく調べて描かれているものだと感心します。全体の感想は下巻読後に記するとして、上巻は詮子の独白の迫力、紫式部の知識量に驚きと感心。彰子も含め、登場人物のキャラ設定はドラマとは違うけれど、違う見方もまたおもしろい。ドラマで見ていた俳優さんを頭に思い浮かべ読めたので物語に入り込みやすかった。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
優しい本。コロナ禍の日々が背景の作品。非常事態宣言とか自粛とかもはや取り沙汰されなくなった言葉が次々出てくる。コロナ禍によってもたらされた窮屈感と新しい価値観に慣れていこうとする人たちは同時に自分自身を見つめる時間を持つ。そこに寄り添う喫茶ドードーの馥郁たるコーヒーの香りと店長そろりさん。都会の中の森のようなドードーと占い師のような店長さんに出会ったら心も体も浄化されそう。奇しくも私自身、自己肯定感が著しく低下している時にこの作品に出会った。そろりさんの言葉と美味しそうな描写が心を温めてくれる。
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マダムぷるる
江戸時代の私塾、手習所の女先生萌の目で描かれる。私塾に通う子どもたちは親の身分も職も違い、子どもたちの身なりもそれなりに違う。手習いの進度も理解度も興味も違う。その一人一人に寄り添い、その子に合った指南書を与え、家庭の問題にも首を突っ込む情に厚い萌先生。こんなに一人ひとりに寄り添った教育はなかなか現代では難しいことと思ったが理想的な指南役として描かれていた。母の美津、椎塾の哲二、お梶など魅力的な登場人物。なにより筆子たちが愛らしく描かれていた。心穏やかに読み進められる作品。
マダムぷるる
2024/10/02 18:03

現代で言えば学習障害のような、ギフテッド?のような子も描かれているところがなんとも面白かった。日本語の読み書きが覚束ないのに蘭語を歌のように覚えるとか、絵がとびきり上手いとか、そりゃ、江戸時代でもいたはずよね、と。集団に合わなかったり合わせられなくても椎葉先生のように大切にしてくれる人に出会えばその才能は拓かれていくのだろう、としみじみ感じながら読んでいた。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/09/16(2996日経過)
記録初日
2016/07/13(3061日経過)
読んだ本
305冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
95952ページ(1日平均31ページ)
感想・レビュー
296件(投稿率97.0%)
本棚
2棚
性別
血液型
AB型
職業
主婦
現住所
福岡県
自己紹介

アラカン(アラフィフからランクアップ)の仕送り母ちゃんです。一時の会社員生活から専業主婦に戻ってきました。
子どもたちがそれぞれひとり立ちして、夫婦二人の凪の生活をしています。読書の敵は日によってピントの合わない目です。

中島京子さんにはまり中。全作読みたいのだけれど近い本屋さんや図書館ではなかなか出会えないのが悩みの種。このごろ、江戸や明治を舞台にした作品にも興味があります。はじめましての作家さんに出会うことも読書の楽しみ。気づくと女性作家さんの作品多め、女性の物語を手に取っているなあと気づくのも読書メーターのおかげかな。

中島京子、朝井まかて、万城目学、朝井リョウ、古内一絵、千早茜、西條奈加、書ききれない推し作家さんがいます。アンソロジーものも好きかも。

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