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2024年3月の読書メーターまとめ

マダムぷるる
読んだ本
6
読んだページ
2400ページ
感想・レビュー
6
ナイス
313ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入られ登録
2

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  • タンジール

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マダムぷるる
続けざまに伊与原新作品を読んだ。こちらも科学の確かな知識をベースにした6偏。短編集を読んでいるとなんとなく甲乙、好き嫌い、上出来不出来などと評価しながら読んでしまうことがある。だけど、今回読んだ2冊11偏はどれも適度にデータや理系の知識を交えながらも心温まる人間ドラマになっていて好きな作品ばかりだった。どの作品も夜の風景や暗い心情から光がさしこみ、前向きに一歩を踏み出していく終わり方だったのもよかった。悩んでいる人たちを月が、山が、自然が見つめて包んでくれている。そんな安心感を含んだ爽やかな読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

マダムぷるる
ネタバレ切ないお話だった。広島の親戚をあずかることになる凪沙、孤独な少女一果、凪沙の周りの人々、一果の母、バレエの先生、友達、どの人を挙げても切なくなる背景が浮かんでくる。ラストシーンは辛かった。LGBTという言葉が皆に知られ、同性婚が認められるような社会の流れはあるけれど、生きにくさは何一つ変わっていないのかな。一果ちゃん、踊り続けて。それがみんなの願いだよ。映画を見たいと思っていたが、見逃してしまっている。草彅くんのトランスジェンダー役はきっと当たり役立ったと思う。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
ネタバレ読むタイミングを間違えたかもしれない。精神的に弱り気味のとき、死が身近に感じられるときに読むには気持ちが落ちていくのを止められない。少しの暴力的なシーンや台詞も嫌悪感すら抱くほど。でも読み終えてしまった。それだけ作品に引き込まれたということかな。朱鷺君が引きこもりから抜け出して前向きに歩み始めるところは救いであり、この作品を貫くテーマなのだろうな。ネグレクトとか引きこもりとか家庭内不和とか不倫など町田その子さんが扱うテーマてんこ盛りだったなあ。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
続けざまに伊与原新作品を読んだ。こちらも科学の確かな知識をベースにした6偏。短編集を読んでいるとなんとなく甲乙、好き嫌い、上出来不出来などと評価しながら読んでしまうことがある。だけど、今回読んだ2冊11偏はどれも適度にデータや理系の知識を交えながらも心温まる人間ドラマになっていて好きな作品ばかりだった。どの作品も夜の風景や暗い心情から光がさしこみ、前向きに一歩を踏み出していく終わり方だったのもよかった。悩んでいる人たちを月が、山が、自然が見つめて包んでくれている。そんな安心感を含んだ爽やかな読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
科学の目を持つ作家さんに出会った。嬉しい出会い。この作家は地学、生物学、天文や鉱物など理科全般に好きで確かな目を持っている。出典をあれだけ明確にして事実と矛盾がないよう調べている科学者らしさも好感が持てる。5作の短編集なのだが、どれも違う分野の科学を素人でもわかりやすいような解説を交えつつ物語にしていく手腕は見事。甲乙つけがたいが、表題作と玻璃を拾うが好き。若者や子どもたちが純粋に科学の不思議や美しさ、面白さを感じ、科学の森に足を踏み入れるきっかけとなる一冊となったらいいな、と思いながら読んだ。
が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
さすがは現役産婦人科医が描く物語。最終章の緊張感、スピード感、描写力、手術の場にいたことなどないのに手術室の冷ややかな空気感と生命誕生の温かさとが次々伝わってきた。所々専門的な言い回しや言葉遣いなどもあったが、読者を置いていかない程度に説明もあり、それが臨場感となっていたように思う。医療ドラマであり、若手医師の成長譚であると同時に伊豆の美味しいもの美しい景色も堪能。塔子先生の伊豆ガイドは見事。真摯に医療に向き合い命に向き合う伊豆中の先生方の姿に手を合わせたくなる。面白い作品だった。続編があったらいいな。
マダムぷるる
2024/03/05 19:19

追記  登場する医師ががそれぞれ良かった。三枝教授は無骨だけど腕が良くて筋が通っている。近寄りがたいかもしれないけど上司や先生として天晴。塔子先生は決断力があり、なんとも潔い。伊豆愛も。田川先生のおじさん臭さもひよっこを大切に育てる気持ちもよかった。何しろ北条医師が医師という仕事に正面からぶつかり、悩みながら成長していく姿は理想的な医師像かもしれない。きっと産科医療に携わる医療従事者、そして子を宿す全ての母や、女性、人に対する尊敬の眼差しがある作者なのだろう。そしてきっと作者もそんな医師なのだろう。

が「ナイス!」と言っています。
マダムぷるる
各章の中のシーンごとに語り手が変わり、視点が変化していく。元ペンションに暮らす5人にはそれぞれにドラマが有り、背景がありちょっとミステリアスなようなムードが漂う。清里あたりをモデルにしているのかな、と思うような高原の空気感もムードを助長している。ハッピーエンドでもなければ落とし所があるようなないようなラストではあるが、こうして人々の暮らしは続いていくというラストってことかな。マリージョイのキャラクターが印象的。かおるさんの決断は意外だったけど天晴でもあるかも。親子って難しい、確かにね。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/09/16(2780日経過)
記録初日
2016/07/13(2845日経過)
読んだ本
262冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
81692ページ(1日平均28ページ)
感想・レビュー
253件(投稿率96.6%)
本棚
2棚
性別
血液型
AB型
職業
主婦
現住所
福岡県
自己紹介

アラフィフの仕送り母ちゃんです。15年の専業主婦生活→事務職→令和4年11月から主婦。
地元の作家、町田そのこさんを応援しつつ文学作品にとらわれないで幅広い分野の読書をしたいです。
(2022.2.4)追記
読書時間を確保できなくて、月1.2冊のペースではありますが、本を読める幸せを感じています。この頃、森沢明夫さんと朝井まかてさん、古内一絵さんを知りました。とりわけ、朝井さんは全作品制覇したいほどです。時代小説、ノンフィクションに近い作風にもっと触れていきたいと思ってます。
(2023.1.6追記)
偶然であった人から偶然作家さんや作品を紹介していただく機会に恵まれました。本との出会いも縁なのだなあ、と思う今日このごろです。

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