図書館本。今年の夏の課題図書。ドラマ化に伴い拝読。様々な理由で定時制に通う生徒達。その定時制に赴任した1人の教師が科学部を作ろうとする。定時制の生徒達とじっくりゆっくりと関わる内に、自然と科学部の部員は集まり、どんどん実験も進んでいく。この教師が何だかいい。学校に来ない生徒にしつこく電話をかけ続けたかと思えば、登校したらしたで意外とアッサリ。科学部に危機が訪れるのも、何とか耐え忍ぶ生徒達、教師の人間模様も凄く良かった。欠陥品の自分達が、という1文があったが、決してそんな事は無いよと生徒達に伝えたくなる作品

図書館本。今年の夏の課題図書。ドラマ化に伴い拝読。様々な理由で定時制に通う生徒達。その定時制に赴任した1人の教師が科学部を作ろうとする。定時制の生徒達とじっくりゆっくりと関わる内に、自然と科学部の部員は集まり、どんどん実験も進んでいく。この教師が何だかいい。学校に来ない生徒にしつこく電話をかけ続けたかと思えば、登校したらしたで意外とアッサリ。科学部に危機が訪れるのも、何とか耐え忍ぶ生徒達、教師の人間模様も凄く良かった。欠陥品の自分達が、という1文があったが、決してそんな事は無いよと生徒達に伝えたくなる作品

町田そのこ作品6作目。うつくしが丘という住宅地に建つ一軒家。その家に順番に住む住人達の物語。時系列が最初分からなかったが、枇杷の木が何度も登場し、読み進める内にそういう事か！とどんどん繋がる。この一軒家の隣に住む荒木信子と、ペットの亀のガンちゃんが住人達をソッと見守ってくれる感じが何とも町田そのこさんらしくて、私はこの作品好きだなと素直に思えた。中でも4章の不妊治療をしている夫婦の章は、立派な家に住むだけが幸せだとは限らずに、そこでどんな風に日々を紡いでいくかが本当の幸せなのかなとしみじみさせられた。