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あらゆる価値の価値性を保証する根源的価値はすでにその機能を失った。したがって我々は神=価値根源によって組織された価値体形のなかで生きることをやめて、自ら価値を創造するものへと変化する必要がある。これがニーチェの論旨だろう。しかし、まさにそれが出来ないからこそ人は集団のなかで自分たちの同質性を相互に確認し、再生産する顔のない大衆へと向かっていくのではないだろうか。逆に超人になれる素養のある人は大衆のなかでも己を見失わないでいられるから実存的には超人になる必要がないとも思われる。ニーチェは一般に強者の哲学だと
されているが、こう考えていくとむしろ人の弱さに真摯に向き合おうとしているようにも見える。
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