先日湊先生の「残照の頂 続・山女日記」を読了したばかりで、ますます登山欲に拍車が掛る状況。主人公の心の機微と妻鹿（めが）氏の人物描写が秀逸であり、久しぶりに古き良き芥川賞受賞作を堪能した心持。

藤本和子氏の翻訳作品を欲し手に取る。お陰で北米黒人女性として生きる現実を垣間見る機会に恵まれる。

先日湊先生の「残照の頂 続・山女日記」を読了したばかりで、ますます登山欲に拍車が掛る状況。主人公の心の機微と妻鹿（めが）氏の人物描写が秀逸であり、久しぶりに古き良き芥川賞受賞作を堪能した心持。

昨今のポピュリズムや右傾化が横行する状況に愁いを持ち、そう言えば、これってもしかしたらワイマルからナチ政権に移行する際の現象に類似している？と、手に取る。膨大な資料に裏打ちされた同書は、当時最も先進的な民主憲法を備えていたと言われるワイマル体制から、ナチス政権がいかに一党独裁体制を築き上げたのかを明瞭に解説する。もうすぐ解散総選挙、ワイマルの歴史に精通する候補者はさているのだろうか？？

やはり東野作品に失敗はない。

Book 1st川越店のおススメコーナーで見つけて勢いで購入。すごい作品を見つけてしまった！！ガリバー旅行記や旧約聖書を早期させるプロットに、民話伝承、マジックリアリズムに容赦のない粗暴表現、それらが見事に融合され、読んでいて非常に心地が良い。今後エイモス・チュッツオーラ作品の探求が始まる模様。