小説中心なのでページ数が多い。すすめてもらえた本はどちらもとてもよかった。幸せなことです。自分で選んだ評判の良い2冊は、評判ほどは嵌れなかった。残念。あとはなぜか共産主義に思いを馳せる本。理想と現実。ソ連の失敗は共産主義の失敗か、スターリンの失敗か。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:3274ページ ナイス数:299ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/728257/summary/monthly/2024/2
著者は「3つのエセ真理」から、これらの現象のおかしさを読み解いていく。結局は「事なかれ主義」の一言に集約されそうな気もするが。日本だとこれに、「両極端の間の線引ができない」が加わると思った。また「みなができるだけ傷つかずにいられる社会」が目的のはずなのに、「それを脅かす相手を叩き潰す」ことが目的化しているのも問題か。途中引用される「一般的に、ポリティカル・コレクトネスと呼ばれているものは、思いやりを持って、礼儀正しくすることを指し、他者を尊重した言葉を用いよということだ」が、真理だと思う。
気になるのは、これらの現象をここまで激しくさせたものは何なのか、ということ。「大学生が傷つきやすくなった」原因は書かれているけれど、抗議がここまで「過激になった」理由はあまり書かれていない気がする。ノリとか、単に暴れられるからといった理由で煽っている人たちもいるとは思うけれど。まぁ前編通して一番悪いのは、理屈を通せない学長たちと、見て見ぬふり(というより煽りに参加する)同僚教員たちなのは間違いないと思う。
「うしろ姿のしぐれてゆくか」は、初めて読んだ時、本当に衝撃を受けた。こんなに美しい言葉があるものかと感動した。これも、「おとはしぐれか」も「どうすることもできない矛盾を風が吹く」も、自選集には選ばれていないらしい。大好きな「鉄鉢の中へも霰」に至っては二度にわたって「いかにダメな句か」を自ら解説している。実はあまり感性合わないのかも。でも好き。
1978年生まれの中年。
『ドラえもん』が人生のバイブル。
つまらないと思った本はつまらないと書くので、人によっては不快かもしれません。
でも、感想ってそういうものだと思います。
また、だれかがくだらないと思う本が、別のだれかにとっては素晴らしい本になるということがあるから、面白いのだと思います。
価値観が合わない、共感できない感想をたくさんよんでみたいものです。
政治的スタンスも割りとはっきり目に書くので、これも人によっては不快かも。
これはもう、仕方がないです。
マンガは新刊のみ反映させることにしました。持っているマンガの読み直しは基本的に書きません。
【別格の作家】
藤子・F・不二雄先生、藤子不二雄A先生
井上靖
森博嗣
【最近気になる作家】
開高健(今更感半端ない)
早坂吝
井上真偽
【流動的オールタイム・ベスト10(漫画を除く)】
井上靖『敦煌』
井上靖『蒼き狼』
井上靖『おろしや国酔夢譚』
森博嗣『すべてがFになる』
???『西遊記』
京極夏彦『姑獲鳥の夏』
サイモン・シン『フェルマーの最終定理』
椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ』
W・P・キンセラ『シューレス・ジョー』
と学会『トンデモ本の世界』
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