遅ればせながら、あけましておめでとうございます。元旦の激震、次の日その次の日の火災と、13年前被災した東北の実家に帰省して身の丈の世界と大地に思いを馳せました。去年はSF三昧でしたが今年は人類学考古学民俗学読書にシフトしたく(写真は初詣の深大寺にいる大地の精たち) 2023年の読書メーター 読んだ本の数:365冊 読んだページ数:123957ページ ナイス数:4270ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/yearly
本書のタイトル『内海の漁師』は「浦島太郎」を指し、亜光速飛行で移動する「ヒデオ」なる主人公(チャーテン理論の研究者)が故郷に帰ると自分が若返り、妹が年上になるという「ウラシマ効果」のことも仄めかしている。ちなみに、作者が読んだ「浦島太郎」説話は、我々が知る明治期以後に改作された物語ではなさそうだ。古代では助けられる亀は、亀に身をやつした異界の姫であり、竜宮城は常世であり、浦島と姫は夫婦になるという話だったと昔読んだ覚えがある。古代の説話の方が本書後半の短編のモチーフにフィットしているように思う。
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