読書メーター KADOKAWA Group

2023年の読書メーターまとめ

roughfractus02
読んだ本
365
読んだページ
123957ページ
感想・レビュー
365
ナイス
4268ナイス
月間平均冊数
30.4
月間平均ページ数
10330ページ

年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

roughfractus02
「わかる」とは分けることである。区切り、各部分の役割を知り、再び全体に組み立て直す。ならば「わからない」とは分けられず、各部分の役割も曖昧で、全体に組み立て直すことは別の何かを指すのだろう。「こころ」はわからないものだというセラピストの著者は、「わかる」ことを重視していた従来の知を「わからない」ものに向けて、区別された対象に働かせる知と自我の能動的性質を弱めていく。対象を環境の他の要素に繋げ直すのと同時に自らの態度を受動化していくと、真偽で対象を分けた自我も対象と対話しながらその関係の網の中に入っていく。
が「ナイス!」と言っています。
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本書は、量子力学の観測者問題を観測される側から記述する試みだが、登場人物はそれを知らずにその世界の奇妙さの解明にあたるという手順で進む。雷と共に現れる球電の謎を追う軍人と科学者3人は、ミステリ的探求に仮説と検証の科学的論理を上書きし、この世界がマクロであるとする通念を鮮やかに覆すと同時に、20世紀物理学が軍事と共同した核開発の歴史を21世紀の舞台で暴走させる。すると、この世界の生命は別の世界から観測されると消失して幽霊となって彷徨うシュレーディンガーの猫であり、世界は確率的な雲に満ちていたことがわかる。
が「ナイス!」と言っています。
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「光は闇の左手、暗闇は光の右手」という歌が載る本書は、両性具有社会を設定し、二項を対立から太極へ変える試みと言える。その規範は国家間外交や国家システム自体の有り様にも及ぶ。両性具有の発情期での性選択から外交を巡る主人公達の「心話」へ、さらに封建的カルハロイドや一党独裁的オルゴレンの国家形態に人の移動に時間を要するが情報は同時的に伝達可能という未来技術下で外交を行う共和的エクーメンを対比する3層で進む物語は、作者の易経的理念を人類学的神話に込めて、通過儀礼的な氷原の彷徨の圧倒的場面を経て相補性へシフトする。
が「ナイス!」と言っています。
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冒頭のローマ帝国の滅亡の歴史記述は宇宙の滅亡を予告するかに思えるが、「死神永生」(死こそ永遠だ)という副題は人間側の解釈のようだ。群像劇的展開の中で本巻でのヒロインの登場は旧約聖書のイヴを思わせ、読者に楽園追放の物語を予想させる。前巻よりハードSF的になり、物理法則で捉えられる宇宙に彼女が据えられると、人間(地球人)が作る物語が多次元の宇宙を変える物語に見えてくる。三体人の裏切りや暗黒森林攻撃に対して様々な計画を立てる地球人を宇宙の大団円に駆り立てる作者が、この物語を歴史として終わらせるようには思えない。
が「ナイス!」と言っています。

年間でナイスが多かったつぶやき

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先月は20世紀SFの古典を読む一環で、ヴォネガットからアシモフへ。。。今日でちょうど3000冊登録+レビューした区切りの日になったそうな。。とはいえ、いつも利用するターミナル駅の広告を見て一遍さんに会いたいものの、暑さ続きで京都行く気にもなれず。。。2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:31冊 読んだページ数:11104ページ ナイス数:344ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/7

先月は20世紀SFの古典を読む一環で、ヴォネガットからアシモフへ。。。今日でちょうど3000冊登録+レビューした区切りの日になったそうな。。とはいえ、いつも利用するターミナル駅の広告を見て一遍さんに会いたいものの、暑さ続きで京都行く気にもなれず。。。2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:31冊 読んだページ数:11104ページ ナイス数:344ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/7
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この夏はアシモフ三昧、、ベイトソン『精神の生態学へ』が岩波文庫化したので、パソに打ち込みつつ遅読しつつ、noteにこの本のエッセイを連載し始めたので、、同時代のハードな科学のソフトな扱い方を古典SFで対照しつつ、アシモフの次はA・C・クラークかな、、2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:31冊 読んだページ数:10491ページ ナイス数:379ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/8

この夏はアシモフ三昧、、ベイトソン『精神の生態学へ』が岩波文庫化したので、パソに打ち込みつつ遅読しつつ、noteにこの本のエッセイを連載し始めたので、、同時代のハードな科学のソフトな扱い方を古典SFで対照しつつ、アシモフの次はA・C・クラークかな、、2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:31冊 読んだページ数:10491ページ ナイス数:379ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/8
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河合隼雄三昧も3ヶ月になるとだいぶ疲れ気味、、けれど、臨床の知についてはだいぶ実践的に知を扱う上で参考になることが多かった、、さて、次は岡本太郎三昧かな、、それとも禅やマインドフルネス関係を少し挟もうか、、雪に耐えて梅花麗し(写真は黄色い梅花、蝋梅) 2023年2月の読書メーター 読んだ本の数:28冊 読んだページ数:7097ページ ナイス数:311ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/2

河合隼雄三昧も3ヶ月になるとだいぶ疲れ気味、、けれど、臨床の知についてはだいぶ実践的に知を扱う上で参考になることが多かった、、さて、次は岡本太郎三昧かな、、それとも禅やマインドフルネス関係を少し挟もうか、、雪に耐えて梅花麗し(写真は黄色い梅花、蝋梅)
2023年2月の読書メーター 読んだ本の数:28冊 読んだページ数:7097ページ ナイス数:311ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/2
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先月は仕事のハードさに反比例して、図書館に全作揃ったケン・リュウからカート・ヴォネガットの少しソフトなSFを開いて過ごす。ソフトでもSFは先が読めないのがいい(オチにキレがあるともっといい)。そんな読めない本の一番はホラー風味の『紙葉の家』だが。 2023年6月の読書メーター 読んだ本の数:30冊 読んだページ数:11065ページ ナイス数:342ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/6

先月は仕事のハードさに反比例して、図書館に全作揃ったケン・リュウからカート・ヴォネガットの少しソフトなSFを開いて過ごす。ソフトでもSFは先が読めないのがいい(オチにキレがあるともっといい)。そんな読めない本の一番はホラー風味の『紙葉の家』だが。
2023年6月の読書メーター 読んだ本の数:30冊 読んだページ数:11065ページ ナイス数:342ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743402/summary/monthly/2023/6
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1月31

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4月30

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12月31