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2024年10月の読書メーターまとめ

ジムノペディ
読んだ本
8
読んだページ
2401ページ
感想・レビュー
8
ナイス
119ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ジムノペディ
ネタバレ新聞の書評には「最初はWEB掲載用としてオーダーされた作品だった」とありました。巻末の仕掛けを見ると、そうだろうなと思います。ネットのオカルト板の書き込み、都市伝説、実話怪談から抽出したエッセンスをうまくまとめてある感じです。550円という値段が昔の文庫本みたいで懐かしい。【読んだ理由】『近畿地方のある場所について』が面白かったから。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

ジムノペディ
比留間久夫さん、今どうしていますか? この本が出た時はセンセーショナルでした。▼発売当時に読んで、ずっと印象に残っているのが『ノスタルジア』という一編です。この話には男娼・千裕が大切にしている絵が出てきます。その絵は雑貨屋で売られている大量生産のパステル画で、田園の一軒家を描いたものです(私は葉祥明さんの画風をイメージしました)。千裕は毎晩寝る前にその絵を見るのが習慣なのだそうです。体を売る一方で無垢な少女のような心もキープしている千裕が魅力的なのです。
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ジムノペディ
小林泰三『アリス殺し』がよくわからなかったので元ネタをあたってみました。結果、やっぱりよくわかりませんでした。子どもの頃ディズニーのアニメ映画は見ましたし、それを元にした絵本も持っていました。細かい部分は忘れても、大雑把には覚えていたのです。この作品は、ルイス・キャロルが親しくしていたリデル家の幼い三姉妹を喜ばせるために書いた(喋った)ものなので、成り立ちとしては客いじりなのですね。内輪ウケや言葉遊びなど、外部の人間にはわからない要素が入っているのでわかりにくくて当然なのです。結論:無茶苦茶だけど面白い。
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ジムノペディ
サブタイトルI,ME,MINEについて、奥様が序文にこう書いています。「ジョージは『私が』『私を』『私のもの』なんて、そんなもの本当は存在しないんだよ、と言っていた」と。色即是空みたいですね。ヒンドゥー教の神様に捧げる歌も作っているし、ジョージ自身が宗教をおこしても成功したのではないかと思いました。▼人気絶頂の頃、ガールフレンドがビートルズに夢中なのを恨んだ青年たちが飛行場に侵入してビートルズの乗った飛行機に発砲してきたそうです。ビートルズが活動後期にライヴをしなくなったのも無理からぬことです。
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ジムノペディ
全6編。『盤上の夜』『原爆の局』が囲碁の話で、登場棋士も同じです。この2編に挟まれて、チェッカー、麻雀、チャトランガ、将棋が題材として扱われています。この本の中でも触れられている通り、囲碁は「二人零和有限確定完全情報ゲーム」なので運の要素がありません。その厳しさが魅力であると同時に「強くないと楽しめない」部分でもあると思います。将棋には女流棋士制度がありますが、囲碁は女性も男性と一緒の棋戦に出ます(女性のみの棋戦はあり)。その違いが何故なのかも掘り下げてくれたらなぁ、と級位者の私は思いました。
が「ナイス!」と言っています。
ジムノペディ
ネタバレ新聞の書評には「最初はWEB掲載用としてオーダーされた作品だった」とありました。巻末の仕掛けを見ると、そうだろうなと思います。ネットのオカルト板の書き込み、都市伝説、実話怪談から抽出したエッセンスをうまくまとめてある感じです。550円という値段が昔の文庫本みたいで懐かしい。【読んだ理由】『近畿地方のある場所について』が面白かったから。
が「ナイス!」と言っています。
ジムノペディ
ネタバレショート動画でおすすめされていて、『玩具修理者』は面白かったし、と思って読んだのですが、どうしよう。わからなかった。現実世界の人物とワンダーランド世界のキャラクターとのリンクにミスリードがあったということ? それで犯人や結末が意外だという点に驚けば正解? とにかく『不思議の国のアリス』をもう一度ちゃんと読んでみます。あと、小林泰三さんが既に亡くなっていることに驚きました。知らなかった……。
が「ナイス!」と言っています。
ジムノペディ
ネタバレ題名でどういうこと?と思いますが、真面目な児童書です。小学6年の少女・ほのかの一人称で展開し、本文に使われる言葉が少しむずかしいので、ヤングアダルトとみなしても良いかと。いじめで不登校になったほのかの避難先は図書館。お父さんの左遷、お母さんの病気も重なってヘビーな毎日。それを助けてくれるのが不愛想な図書館のへびおとこと「図書館の自由に関する宣言」です。終盤でほのかが「ほかの人が書いたおはなしを読むだけじゃなくて、あたしが自分で自分のおはなしをがんばって動かさないとダメなんじゃないか」と気付くのが立派です。
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ジムノペディ
ネタバレ以前読んで良かったので再読です。▼修学旅行中で中三のいない学校。諸事情で不参加の七人だけが一教室に集められて三日間を過ごします。様々なイレギュラーに対処するうち、七人の間には絆めいたものが生まれます。しかし最後に主人公の佐和子はこう思います。「私たちは、友だちじゃない」。旅行が終われば七人はまたそれぞれのクラスに戻るだけ。秋吉は保健室に戻り、岸本と湯川は近いうちに学校を去るでしょう。片瀬や小田、野宮には恋愛関係で波乱があるかも。友だちとは言えなくても、何かは残る。そんな三日間の話です。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/27(2826日経過)
記録初日
2014/11/03(3673日経過)
読んだ本
443冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
107726ページ(1日平均29ページ)
感想・レビュー
443件(投稿率100.0%)
本棚
14棚
血液型
B型
外部サイト
自己紹介

いちばん好きな作家は中島らもです。エンターテイメント小説を読みます。特撮とGARO(音楽グループ)と藤井風とNHKの少年ドラマシリーズ、銀河テレビ小説が好きです。AIとV-Tuberに興味あり。今注目している作家は藤井太洋。Vはがうる・ぐら、宇推くりあ。電子書籍はkindle paperwhiteで読んでいます。

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