読書メーター KADOKAWA Group

2024年9月の読書メーターまとめ

山ろく
読んだ本
3
読んだページ
763ページ
感想・レビュー
3
ナイス
80ナイス

2024年9月に読んだ本
3

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

山ろく
ネタバレ短編6編。囲碁将棋麻雀などボードゲームの競技者たちの物語。将棋とAI、麻雀プロリーグ配信など、現実が先行するのは惜しいが、描かれる人物は競技への関わり方以前にそもそも尋常ではない者ばかり。誰もが命がけだがそれぞれに事情があるのだ。「もし、こんな相手と麻雀を打つとどうなるのだろう」と私も空想したことがある不思議な展開が繰り広げられ、チェスや将棋の祖と言われるチャトランガの発案者として歴史上のあの人物が召喚される。巻頭表題作は創元SF短編賞受賞作。その続編で巻末を締め、そこに立ち現れる歴史の中の碁も凄まじい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
3

山ろく
ネタバレ短編6編。囲碁将棋麻雀などボードゲームの競技者たちの物語。将棋とAI、麻雀プロリーグ配信など、現実が先行するのは惜しいが、描かれる人物は競技への関わり方以前にそもそも尋常ではない者ばかり。誰もが命がけだがそれぞれに事情があるのだ。「もし、こんな相手と麻雀を打つとどうなるのだろう」と私も空想したことがある不思議な展開が繰り広げられ、チェスや将棋の祖と言われるチャトランガの発案者として歴史上のあの人物が召喚される。巻頭表題作は創元SF短編賞受賞作。その続編で巻末を締め、そこに立ち現れる歴史の中の碁も凄まじい。
が「ナイス!」と言っています。
山ろく
ネタバレ米中SFに通じる二人の訳者が、ほぼ和訳のない3人ずつの作家を紹介するSF短編アンソロジー。「何が共通しているのか? これはなかなか難問だった」と訳者まえがきにもあるとおり、タイトルが「謎SF」だから何らかの「謎」をめぐる作品が並ぶのかと思ったら、「どこか謎めいた作品、ということでこのタイトルになった」とのこと。とはいえ、奇妙な装置、異常な外部環境、未来への漂着というお題にそれぞれのチームから一人ずつ挑んだかのような構成になっている。全体の印象は脱力系。「曖昧機械-試験問題」「降下物」の静かな余韻がしみる。
が「ナイス!」と言っています。
山ろく
不正企業を擁護するものでも、「俺だけが悪いんじゃない」と誰もが言うよね、という話でもない。そもそもバレた時のことを考えたらできるはずなのに、それでも組織不正が起きるのはそれが「正しい」ことだから。自動車の燃費不正をはじめ4つの事例を取り上げ、そこで何が起きたのかを論じていく。「組織にいる多くの人々が、何かしら「正しい」と考えている状態があって、それを疑うことなく長い間続けてしまったというのが組織不正の本質ではないか」。根拠を問われない単一的=固定的「正しさ」が不正につながるとする最終章の分析が印象に残る。
山ろく
2024/09/01 21:20

サブタイトルの「アバランチ」は雪崩のこと。少数の人間の「不正」が、最後には組織全体を押しつぶす雪崩を引き起こす原因となる。

山ろく
2024/09/01 21:24

これとは逆に、法的に正しい×法的に正しい×法的に正しい=絶対おかしい! を経験して、いま、頭を抱えているところ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/19(2773日経過)
記録初日
2004/04/14(7495日経過)
読んだ本
325冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
100097ページ(1日平均13ページ)
感想・レビュー
250件(投稿率76.9%)
本棚
6棚
性別
自己紹介

いつも5,6冊を併読している。小説とそれ以外がほぼ半々だが、必ずSFは入っているはず。レビューはできる限り255字いっぱいを使う。「旅人の表現術」を読んで令和3年2月から自画像写真をプロフィールに。

【2023.5以来の読みかけの本も少しずつ消化中】
地図と拳
大江健三郎自選短編
つっこみ力
偶然の聖地
滑走路
インターセクショナリティ
精神医療の最前線
悪い言語哲学入門
〈権利〉の選択
武器としての「資本論」
入門!論理学
超人ナイチンゲール
掃除婦のための手引き書
こっちへお入り
第八の探偵
極夜光
アルゴリズム思考術
SFにさよならをいう方法
人生相談 谷川俊太郎対談集
エントロピー的反差別論
ひきこもりはなぜ「治る」のか?

2020年以降、毎年職場が変わり勤務時間が変わり、読書時間が減っていくので仕方なく朝のジョギング前の未明の読書が習慣に。でも小説を読むのには向かない時間帯のようで、最近はゆるい知識をため込む読書の快感優先にゆっくりシフトチェンジ中。知らず知らずに積読も増殖の方向へ。コロナ渦も落ち着てきて、なんとか念願のキリマンジャロ登頂(2023.1)、11月には久々(5年ぶり?)にネパールに入った。GWにはウズベキスタンを訪問。今年の夏も2年ぶりに8日間の裏黒部を計画中(多分また大雨)。

本当に台風が来た。
被災された方に申し訳ないです。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう