物語の主人公の花が中心に進む。10代の頃に出会った黄美子の事件の記事を見つけたところから始まる。黄美子に助けてもらった記憶。再会。二人の生活を守る為にスナックレモンを開く。そこに蘭と桃子の二人が加わる。ある日、火事に合い、仕事を失った花は犯罪に手を染める。そこから歯車が狂い始める。追い詰められた時に黄美子を置いて家を出る。そして、事件を知る。息ができない程引き込まれる場面もあり、スピードと臨場感に巻き込まれながらラストに。高揚した後は静かに染み渡る読後感。やっと穏やかな暮らしの兆しが見えて良かった。

物語の主人公の花が中心に進む。10代の頃に出会った黄美子の事件の記事を見つけたところから始まる。黄美子に助けてもらった記憶。再会。二人の生活を守る為にスナックレモンを開く。そこに蘭と桃子の二人が加わる。ある日、火事に合い、仕事を失った花は犯罪に手を染める。そこから歯車が狂い始める。追い詰められた時に黄美子を置いて家を出る。そして、事件を知る。息ができない程引き込まれる場面もあり、スピードと臨場感に巻き込まれながらラストに。高揚した後は静かに染み渡る読後感。やっと穏やかな暮らしの兆しが見えて良かった。

6つの短編集。最初はこんな人もいるよね。って感じだったが最後のタイトルにもなっている妻は悪い妻だった。誰もさらっと読めて残らなかった。

3人の女性の子供達から物語が始まる。楽しく過ごす為に馴染む。他人から嫌われないように。その母達の物語。モラハラ、いじめ、学生時代から引き続いている思い。ある日、いじめられた園田の殺したい。と願望から人が繋がって行く。それぞれの思いと決断。そして終章は子供達に戻る。あーそういう繋がりだったのか。寺地ワールドを堪能した。

「ガンコロリン」は再読。タイトルの「ランクA病院の愉悦」はランク付の病院の物語かと思ったが暴く記者の話だった。誰もコミカルな話だった。

初読みの作家。タイムトラベラーの6つの短編集。最初は時代が中々馴染めない感はあったが読み進める間に引き込まれた。「図書館の子」「傷心列車」が切なく良い余韻だった。

12の短編集。ある引きこもりの人の物語かと思ったが短編集だった。自ら引きこもった人、事情があって引きこもらなくてはならなくなった人。環境から引きこもらされてしまった人。星新一の「凍った時間」とロバート•シェクリイ「静かな水のほとりで」が切なかった。

心因性蕁麻疹に悩まされていた関根菜生。たどり着いたさき「んん診療所」の小野田医師と薬剤師の八木さん。紹介者限定、自由診療での営業だが患者さんからの信頼度は抜群。菜生が両親の関係、目的に前向きになれた事は良かった。続編が楽しみ。でも、小野田医師を紹介した医師と小野田医師との関係に興味あり。