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2024年5月の読書メーターまとめ

もけ
読んだ本
7
読んだページ
1985ページ
感想・レビュー
7
ナイス
320ナイス

2024年5月に読んだ本
7

2024年5月のお気に入り登録
2

  • 糸巻
  • 冬野

2024年5月のお気に入られ登録
2

  • 糸巻
  • 冬野

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

もけ
しをんさんのエッセイはいつ読んでも面白いんだけど、あの独特の文体をほどよく忘れた頃に読むと、新鮮味が増してなおさら面白く読める気がする。文面からほとばしる勢いと、どんな些細なことも面白おかしく描いてくれる言葉選びに、えっ、これがわたしと同じ人類の書く文章か!?面白!と慄いてしまう。電書サイトを横断利用したせいでどこで何買ったかわからなくなるのも、自分の作る料理の味にしばしば飽き飽きしちゃうのも、どれも我が身にも普通に起こってる出来事なはずのに、しをんさんの手に掛かればどうしてこんなに面白いのか。好きだ!
もけ
2024/05/25 22:35

引用「失敗しても、スムーズにことが運ばないときがあっても、なにも恐れる必要はない。翌日が晴れでも雨でも、友だちと見た夕焼けはうつくしかった」 /靴飛ばしの天気占い、強烈に懐かしいね……

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

もけ

「kakidashi」というサイトで展示されてる本の書き出しをぼーっと眺めるのが好きなんだけど、「お、これ」と思った書き出しをふたつほどクリックしてみたら両方とも穂村さんの本だったという。これ↓はその片方(未読)。どんだけほむほむが好きやねんって話よな。ちなみにクリック三発目は森見さんの「恋文の技術」でした。読んだことないんだけど、あの本、表紙が好きなんだよなあ。パンチある書き出しはロマンです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
7

もけ
日常の些事を切り取る着眼点がすこぶる鮮烈な一冊。穂村さんの言葉に対するアンテナ感度と言語化センス、ほんっと好き。ハンカチ噛み締めたくなるくらいうらやま焦がれてしまうんだけど、そういった才持てる者への羨望みたいなものが赤裸々に言語化されてるとこもまた、好きな理由のひとつなんだよね。赤裸々な願望の面白さという意味では、言われて嬉しかった言葉の話もTHE真理って感じで好き。確かにいつ誰に言われたのかさえ覚えてないのに、なまじ自分の飢餓感の芯を捉えられちゃったせいでいまだに反芻しちゃう言葉ってあるのよ…。コワッ。
もけ
2024/05/26 11:51

小洒落た店名が覚えられないから勝手に命名しちゃうのも、めっちゃわかるな~。オカンしか使ってこないワードがあるって話もめちゃくちゃ共感案件なんだけど、うちの場合は方言どころか造語だし、さらにおかんしか歌わない謎の歌まであるんだよね。あと、開口一番「しかし、ビール」のお客さん、痺れる。 //「同じ言葉を云われたら、私も忘れないだろう。心の奥に大事に大事に抱え込んで、時々取り出してはぺろぺろ舐めるのだ。(中略)本人も気づいていない願いのような(私)の言語化」

が「ナイス!」と言っています。
もけ
しをんさんのエッセイはいつ読んでも面白いんだけど、あの独特の文体をほどよく忘れた頃に読むと、新鮮味が増してなおさら面白く読める気がする。文面からほとばしる勢いと、どんな些細なことも面白おかしく描いてくれる言葉選びに、えっ、これがわたしと同じ人類の書く文章か!?面白!と慄いてしまう。電書サイトを横断利用したせいでどこで何買ったかわからなくなるのも、自分の作る料理の味にしばしば飽き飽きしちゃうのも、どれも我が身にも普通に起こってる出来事なはずのに、しをんさんの手に掛かればどうしてこんなに面白いのか。好きだ!
もけ
2024/05/25 22:35

引用「失敗しても、スムーズにことが運ばないときがあっても、なにも恐れる必要はない。翌日が晴れでも雨でも、友だちと見た夕焼けはうつくしかった」 /靴飛ばしの天気占い、強烈に懐かしいね……

が「ナイス!」と言っています。
もけ
枡野さんの本は以前にショートソングを読んで以来なのだが、先日N◯K短歌でお姿をお見かけし、ふと歌集を読んでみたくなりこちらをチョイス。たしか小説ではかなり下ネタが多かった記憶があるんだけど、歌集もやっぱりシモいな~。それでいてちょっと卑屈で皮肉が効いてる。自虐とは若干ニュアンスが違うところが興味深い。誰にでもあるすこし尖っていたあの頃、を思い出させるような歌が多かった気がする。表題歌がいっとう好きなんだけど、他に好みなのはこのあたりかな。(引用はコメントへ)
もけ
2024/05/21 21:34

辞書をひきバレンタインが破廉恥の隣にあると気づいている日/「複雑な気持ち」だなんてシンプルで陳腐でいいね気持ちがいいね/差別とは言わないまでもドラマではホステスの名は決まってアケミ/こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう

が「ナイス!」と言っています。
もけ
一時の連帯感や世界の単純化のために切り捨てられてきたモヤモヤたちを拾い集めたような物語。ジャンルとしてはジェンダー小説にあたるらしいが、個人的には、マジョリティ的価値観とのズレに苦しむ繊細な人々の話として読んだかな。描かれるのは我が身にも覚えがある生きづらさではあるのだが、物語化されることによって自分だけではないという安心感をもたらしてもらえるといったような、安易な優しい話でもなかったような気がする。各話とも、それなりに希望のあるEDであったにも関わらず、わたしにとっては閉塞感を覚える読書となった。
もけ
2024/05/22 00:47

わたしもアレルギーゆえ生まれてこのかたぬいぐるみにもペットにも縁がなく…人間以外に話しかけた経験はほぼないような気がします。そのせいかSiriに話しかけるのすら若干苦手だったり…(笑) そしておっしゃる通り、ぶっちゃけ他者との相互理解って夢の夢すぎる気がするので、適度な距離感と棲み分けもアリですよね。互いに違うことを前提に、そこそこ平和に過ごしたいものです。

RIN
2024/05/22 07:26

中には寧ろ理解なんかされたくない!って人もいますしね、傷つけ合わない為に必要な距離を取るのも大事な事だと思います( ´・_ゝ・)

が「ナイス!」と言っています。
もけ
こんなに情感あるホラーを読んだのは久しぶりだな。ホラーというより大正怪異譚とでも称したほうがしっくり来そうな切なくも美しい哀慕の物語。近年、ホラー系新人作家さんの豊作が続いているが、今っぽい話を書かれる方が多いように思うので、こういうノスタルジックな作品はかえって新鮮な印象。作品を彩る叙情性には朱川湊人さんに通ずるものも感じた。中盤以降には、人外との絆や憑物退治といったエンタメ要素を配しながらも、物語の軸足はずっと哀慕の情に置き続け、しっとり読ませてくれたのも良かったな。あと章題や余白の配置デザインが◯。
ででんでん
2024/05/18 12:28

まさにおっしゃるとおり「情感ある」ホラーでした。朱川さん、昔のものはわりと読みましたが、「薄紅…」は未読です。また楽しみに読んでみたいです。

もけ
2024/05/18 19:18

薄紅〜は二冊しか出ていないシリーズなんですが、をんごくと同じく大正時代が舞台で、バディものの要素もある怪異譚なんですよね。エリマキとはまた違うミステリアスなタイプが相棒役ですが、戻らぬ時を懐古するような切なさが味わえる話なので、気が向いたらお試しくださいな〜。北沢さんがどんな二作目を書かれるかも今から楽しみですね。

が「ナイス!」と言っています。
もけ
まぁ好きだろうなと思って読んだら案の定好きでした。ライトでヘビーな青春ミステリ。文芸の枠内でギリギリまでデフォルメされた学園物に目がないので、便利屋バディとかそんなの好きに決まってるんだよな。イケメン変人探偵と常識人ワトソンの組み合わせはよく見るけれど、幼馴染設定というのは意外と珍しいんじゃないかな。気心の知れた二人のやりとりはエグい胸糞展開のよき清涼剤。鬱素材をキャラの魅力でライトに読ませるバランス感覚といい、数段構えで打撃を与えてくる真相の見せ方といい、デビュー作とは思えぬ手練れ感ある作家さん。
もけ
2024/05/08 20:12

個人的には似鳥さんの葉山くんシリーズや初野さんのハルチカシリーズあたりが好きな方におすすめしたい。既に続編が刊行されているのも嬉しいところだが、またもメンタルに堪える話のようなので、タコ糸研究会のもうちょっと日常寄りの依頼エピなんかも短編集で読んでみたいな。面白い話いっぱいあるはず。とにかくあの幼なじみのよくわからない気安いネタ会話をたんと浴びたい。ところで以下ややネタバレだが、Xに人生狂わされた感のある四条先生かわいそすぎんか?あと謎語尾でやたら出張ってくる志田、お前はいったい何ポジションなんだ。

もけ
2024/05/08 20:13

引用/「ポケットに入れていた冥王星をいつの間にかなくしてしまったみたい。俺は一昨日からそれを探し続けている」/「鎌倉わくわく探検っこクラブの伝説のリーダーだったよな」

が「ナイス!」と言っています。
もけ
読むと呪われる本「ゆうずど」にまつわるホラー。だんだんマーカーが近づいてくる系怪談が大好物なため、栞によるリミット演出がツボった。縁切り縁結び碑似という怪異のビジュアルもわかりやすくて◎。ただ二話以降に関しては後味の悪~いサプライズありきで作劇されているため、話の主役が怪異ではなくなってしまったのが残念。わりと怪異萌え目的でホラーを読んでいるタイプなもので、個人的には純粋に怪異の怖さと面白さを突き詰めて貰ったほうが好み。演出過多&メタな終盤よりも、ストレートな一話目がいちばん救いがなく、胸が傷んだかな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/10/22(5727日経過)
記録初日
2008/06/01(5870日経過)
読んだ本
1130冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
358399ページ(1日平均61ページ)
感想・レビュー
1042件(投稿率92.2%)
本棚
11棚
自己紹介

ミステリとホラーと青春ものが主食。表紙で本を選びがち。
クローズドサークルや土俗もの、ボーイミーツガールに目がない。
語り口に独特の魅力がある作品が好きで、気に入った文章を収集する習性があります。

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