収録された全ての短編が三島由紀夫が紡ぎ出す独特の倒錯に満ちた物語。特に自死を選ぶストーリーは二十代で書かれた作品でその年代から三島自身が自殺を意識していたのかと思わせる節を感じた。どの短編も三島の魅力に溢れているが、やはり表題作が一番だろう。妻から娘へと完璧な容貌を求め、そのために歪んだ教育を施す周伍の偏屈振りを三島の秀逸な文章で綴る。もう一作印象に残った朝の純愛は上と下にストーリーが分かれ、上から下に移ると最初は？と思ったのも束の間、最後は意表を突いた結末に至り、三島の才能をこれでもかと味わった。お薦め

発売当初は内容を少しも確かめず、昭和時代の美談に始終するものだとばかり思っていたが、角栄の人となりを少しずつ学習するにつれ購入を決めた本。個人的に政治家時代の内容を知りたかったのだが、日本列島改造論にしても少量の内容で正直その点では期待外れ。ロッキード事件と愛人も含め数々の人脈の件が読みどころと思った。もっと濃い内容を期待したかったが、あくまで石原慎太郎が描いた角栄像だけに少し情熱的な印象に欠ける。角栄が残した功績を讃えるような詳しい政治内容が欲しいところ。最後に無論今の自民党を支持できる要素は一つも無い

収録された全ての短編が三島由紀夫が紡ぎ出す独特の倒錯に満ちた物語。特に自死を選ぶストーリーは二十代で書かれた作品でその年代から三島自身が自殺を意識していたのかと思わせる節を感じた。どの短編も三島の魅力に溢れているが、やはり表題作が一番だろう。妻から娘へと完璧な容貌を求め、そのために歪んだ教育を施す周伍の偏屈振りを三島の秀逸な文章で綴る。もう一作印象に残った朝の純愛は上と下にストーリーが分かれ、上から下に移ると最初は？と思ったのも束の間、最後は意表を突いた結末に至り、三島の才能をこれでもかと味わった。お薦め

読み終えての真っ先の感想は、例えノーベル賞受賞者という肩書きだろうが、その人物が何を目的に主張しているのかを見抜く能力を自身が身につけなければならないこと。世界経済を牛耳られ、貧富の差が拡大の一途を辿るのはミルトンフリードマンの様なインテリの仮面の下に強欲を隠し持つ極悪人に支配され続けた結果。日本でも消費減税の嘘、手付かずの被災地復興、挙句過半数を賄うために野党との連立と開いた口が塞がらない。国民よ、まずこの書を手に現状を疑う事から始めて欲しい。いつまで支配者の言いなりで過ごすのか、目覚めの一歩の指南書。