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2025年11月の読書メーターまとめ

kaoru
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感想・レビュー
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2025年11月に読んだ本
4

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kaoru
ネタバレ轢き逃げ事件を起こし服役したかおりは、実子と引き離され職を転々とする厳しい生活を送るが、息子を受取人とした生命保険を払い続けることが心の支えとなる。彼女の孤独の描写は迫真的で、罪を犯した者の疎外感や前科ある人間を受け入れない社会の不寛容さが伝わった。酷い裏切りにも遭うが、社会の善良さを体現する人々との出会いで彼女の人生は次第に好転する。彼女が息子との絆を信じ続け、前向きに生きようとしたことが尊いと思えた。さまざまな所に陥穽が待ち受ける現代だが、本作のように痛みに寄り添える人間が増えてくれることを願う。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

kaoru

10月もお世話になりました。今年もあと2か月ですが1年が夏と冬の二つの季節に移行しつつあるような気がしてなりません。今月もどうぞよろしくお願い致します。写真は友人と散策中にお気に入りのお店で見つけたパレスチナ産の鳩とらくだのブローチ。2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1397ページ ナイス数:917ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/776912/summary/monthly/2025/10

10月もお世話になりました。今年もあと2か月ですが1年が夏と冬の二つの季節に移行しつつあるような気がしてなりません。今月もどうぞよろしくお願い致します。写真は友人と散策中にお気に入りのお店で見つけたパレスチナ産の鳩とらくだのブローチ。2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1397ページ ナイス数:917ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/776912/summary/monthly/2025/10
kaoru
2025/11/02 21:59

かりんとさん、コメントありがとうございました🌟お気に入りのオリーブオイルのお店でこうしたフェアトレードの雑貨も取り扱っています。それにしても本当にこの頃は四季の風情がなくてがっかりしますね。今月もどうぞよろしくお願い致します🌹

かりんと(2020.5~🖼️色鉛筆画を描いています✏️)
2025/11/02 22:01

kaoruさん、こちらこそ今月もよろしくお願いいたします💦🎵

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
4

kaoru
ネタバレ轢き逃げ事件を起こし服役したかおりは、実子と引き離され職を転々とする厳しい生活を送るが、息子を受取人とした生命保険を払い続けることが心の支えとなる。彼女の孤独の描写は迫真的で、罪を犯した者の疎外感や前科ある人間を受け入れない社会の不寛容さが伝わった。酷い裏切りにも遭うが、社会の善良さを体現する人々との出会いで彼女の人生は次第に好転する。彼女が息子との絆を信じ続け、前向きに生きようとしたことが尊いと思えた。さまざまな所に陥穽が待ち受ける現代だが、本作のように痛みに寄り添える人間が増えてくれることを願う。
が「ナイス!」と言っています。
kaoru
労作。ゴッホの弟テオと結婚した若き女性ヨーが義兄と夫を立て続けに失った後画商として自立し、生前は無名だったゴッホに世界的な名声をもたらすまでを描くノンフィクション。19世紀のオランダ女性の成長の物語としても貴重だ。幼い息子フィンセントを育てながら、再婚相手の死にもめげずヨーはゴッホの書簡集を出版し、作品を海外に売却し展覧会を開催する。ゴッホの名声は高まり、ヨーの死後から50年近く経った1973年に国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館がアムステルダムにオープンした。現実をしっかりと見据えながらゴッホの→
だんぼ
2025/12/01 19:47

「芸術と夫への愛を後世に伝えたヨーの献身的な努力に感嘆せずにはいられない」自分の名声なんて知らないゴッホ ヨ―がまた なんて すばらしい

kaoru
2025/12/01 20:00

だんぼさん、今の名声をゴッホが知ったら本当に驚くでしょうね。ヨーは粘り強い、素晴らしい女性です。

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kaoru
平野氏の講演録・エッセイ集。コスト・リスク管理が進むと同時に言葉がきわめて混乱状態にある今の世界で文学は「正気を保つために必要」だという。デビューした1998年から大きく変貌した世界に彼は絶えず発信し続けてきた。AIの進化、愛読してきた三島由紀夫への批判、トーマス・マンを好きになったきっかけ、ドストエフスキーの登場人物の分析など聡明かつ明晰な文章が続く。深く胸を打つ瀬戸内寂聴、大江健三郎、ドナルド・キーンへの弔辞やハン・ガン作品への賛辞も。映画『オッペンハイマー』と原作を対比させ林京子がロスアラモス→
kaoru
2025/11/19 20:00

を訪れた際の体験と重ね合わせたくだりは外国の方々にも読んでもらいたいと思った。デビューからしばらくは衒学的な作家だと思っていたが、いろいろ危機的な状況にある現代と真摯に対峙する姿勢は賛同できる。本著で取り上げられた『ブッデンブロークの人々』やモーリアックの『愛の砂漠』、三島の戯曲などを読み返したくなった。

が「ナイス!」と言っています。
kaoru
小説『国宝』の参考文献に掲げられる本著。稀代の女形・中村歌右衛門がモデルと言われる。幼馴染の踊りの女性家元を通じて語られる七世瀬川菊之丞は、芸術家として大成する過程で幾人も犠牲者を生み出すが、三島由紀夫がモデルと思われる画家・沢木紀之との冷たい炎が燃えるような葛藤がとりわけ凄まじい。妻の死や住み込みの土臭い事務員との関係などを経て一層の円熟の境地に達した名優は、堂々たる生涯を終える。晩年に訪れた北海道でのかつての恋人との再会も曰く言い難かった。改めて男性性・女性性とは何かを考えさせられると同時に芸に生き→
kaoru
2025/11/08 14:09

その道に秀でる者は選ばれた存在なのだとの思いを深くした。李相日監督もあるいは歌右衛門を主人公に据えた映画を撮りたかったのかも知れない。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/06/27(3095日経過)
記録初日
2017/06/27(3095日経過)
読んだ本
540冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
176670ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
533件(投稿率98.7%)
本棚
6棚
性別
職業
専門職
現住所
東京都
自己紹介

さまざまな本を読むのが好きで、感想を皆さんを分かち合いたいと思い参加しました。あまり注目されていない本・古い本にも光をあてていきたいです。HNは尊敬する作家高村薫さんから。不定期ですが、書籍翻訳(ノンフィクション)の仕事をしています。以前は単独訳書もありましたが病気をしたこともあり、この頃は一冊に数人で関わるといった翻訳にシフトしています。

短歌も少し嗜み,音楽・演劇・美術全般が好きです。

自分ひとりで出会うことのできる本は限られていますので,読み友の皆様のおかげで様々な本を知ることができ、感謝しています💛
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