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2024年5月の読書メーターまとめ

烏山ちとせ
読んだ本
4
読んだページ
1405ページ
感想・レビュー
4
ナイス
67ナイス

2024年5月に読んだ本
4

2024年5月のお気に入り登録
1

  • kan

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

烏山ちとせ
不穏な作品だった。題名で期待してたひらがな4文字系の雑誌的な作風とこれほど乖離した読書体験は久しぶりで、こういうのを刺激というのだなと癒されたかった私は傷ついた。共感という意味で言うと主人公や仲間には全くできなかったし、食べ物を粗末にする描写とか、なかなか書きたいと思えないと‥思うのだが、文学の意義ってことになるとどんなタブーも存在を許される、そんな側面を垣間見た気がした。
烏山ちとせ
2024/06/04 19:32

追記/いつものいいもんわるいもんの定説を逆手に借景して表現している。普段重視される食への傾倒が、ここでは確かに存在しているが認知されていない「反食」にとっての仇になっていたり、弱者としてすべからく護られるべきという最近のコンプラやダイバーシティやノーマライゼーションの風潮が職場の論理で横転させようとする点は果敢かもしれません。ただこれこそ一周回ってただの現実だよなって感じはあるよね。でもやはり意義は高いと。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
4

烏山ちとせ
不穏な作品だった。題名で期待してたひらがな4文字系の雑誌的な作風とこれほど乖離した読書体験は久しぶりで、こういうのを刺激というのだなと癒されたかった私は傷ついた。共感という意味で言うと主人公や仲間には全くできなかったし、食べ物を粗末にする描写とか、なかなか書きたいと思えないと‥思うのだが、文学の意義ってことになるとどんなタブーも存在を許される、そんな側面を垣間見た気がした。
烏山ちとせ
2024/06/04 19:32

追記/いつものいいもんわるいもんの定説を逆手に借景して表現している。普段重視される食への傾倒が、ここでは確かに存在しているが認知されていない「反食」にとっての仇になっていたり、弱者としてすべからく護られるべきという最近のコンプラやダイバーシティやノーマライゼーションの風潮が職場の論理で横転させようとする点は果敢かもしれません。ただこれこそ一周回ってただの現実だよなって感じはあるよね。でもやはり意義は高いと。

が「ナイス!」と言っています。
烏山ちとせ
著者が本書で語る勉強とは思うにノリに浴する態度の脱構築のことで、それをシステマティックに意識的に行う法を説いた本と感じた。売れている本とは知らずに購入したが非常に分かりやすく書かれている。ただそれも終盤の新しいトピックが減り、レトリックの同語反復が増えたと感じるまでで、デリダやドゥルーズやヴィトゲンシュタインの入門書としては(著者としては一般書と専門書を分け、本書は準専門書にあたるとのこと)いいと思いました。既知のことも多かったが、問題解決のための本質的な抽象化のノウハウ本としても適していると感じた
が「ナイス!」と言っています。
烏山ちとせ
露語専攻なのに50年くらいかけて読了上巻。先師曰く最初の2冊目からドス翁は読みやすくなるとか。これ3冊目だが。憎たらしいほどの小悪党ぶりなカラマーゾフ父の血統3名(4名?)はそれぞれにその影響をその身に宿し‥といった話。信仰と悪徳の糾える縄のような展開。山場と音にきく大審問官-早くも出てきて多少驚かされた-登場により読む速度が倍加した。19cの作品だが設定はもう少し前?現代に見る偽悪的な饒舌さが説得力に見える風潮や、味方が劣勢な姿にヒヤヒヤしながら見てしまう属性の原型が垣間見える。小賢しいスメルジャコフ好
が「ナイス!」と言っています。
烏山ちとせ
精神科医による被虐待者の回復の過程。紹介されるような実存的なフレームの変化や気づきによって内面から解放されることは実際多くないのかもしれないが、自分としては私たちが感じる関係や社会への齟齬もこのような気づきを通して終われるように望める気がした。いずれのケースも丁寧に描かれており、患者と相談を受ける側両方の意味で参考になる。社会的な関係を構築する、生命的な存在を取り戻すのアプローチは時代によっても有効な方向性は異なる気がした。解説は存命中の橋本治先生でその述解はさもありなん、だから気に入ったのだなと思った。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/07/03(2548日経過)
記録初日
2017/03/31(2642日経過)
読んだ本
364冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
88258ページ(1日平均33ページ)
感想・レビュー
287件(投稿率78.8%)
本棚
4棚
自己紹介

屋根のある幸せ

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