シリーズ完結編なのかな。幸が大阪へ移ってからの、菊栄、井筒屋、結、五鈴屋などその後が綴られているが、こぢんまりと纏められちょっと消化不良。唯一、菊栄と井筒屋との関係が面白かったのが幸いです。

静おばあちゃんシリーズの円と葛城刑事が登場しており事件の展開は安心して読めた。中国から仮想裁判官のAIの売り込み、機能は良さそうだが胡散臭い。AIが裁判官の思考を複製し過去の事例から容疑者を裁くの様子は、AIが容疑者に質疑を行うわけではなく果たして真実が解明されるのは怪しい。己の人生はAIに裁いてもらいたく無いなぁと思える一冊。

知的な祖母と料理好きな孫娘、大店で育った内気な娘が調理を通じて成長していくところが微笑ましく楽しめた。どうやら新シリーズで次巻が待ち遠しい。

帝国ホテルの副料理長を務めていた孝蔵がホテルを退職し洋食屋「はじめ食堂」を始めた頃のエピソード。類は友をを呼ぶようにはじめ食堂には良い人が集まり下町の人情味溢れるほっこりとしたお話。

嫁と姑が営む食堂に集う常連客とのさっぱりした人情噺。レシピ付きの家庭料理が美味しそう。人との絆が良い意味で連鎖しほっこりする。

ごんげん長屋シリーズ、お勝さんの子供達が良い子にすくすく育ち、泣けてクスッと笑える人情噺。新しく長屋に元気いっぱいの若い住人が入り、お勝と実の子源六郎との関係は如何や面白くなりそうですね。

警部補に昇格した朝比奈由宇が主役。彼女の空回りする場面は目に余るが、事件の展開としては、犯人像が徐々に絞られ核心に迫るところがわくわくして面白い。また、SCUの個性的なメンバーに負けず劣らぬ他シリーズの大友や岩倉が能力を発揮し楽しませてくれた。

シリーズ完結編なのかな。幸が大阪へ移ってからの、菊栄、井筒屋、結、五鈴屋などその後が綴られているが、こぢんまりと纏められちょっと消化不良。唯一、菊栄と井筒屋との関係が面白かったのが幸いです。