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2024年3月の読書メーターまとめ

Gotoran
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感想・レビュー
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ナイス
824ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
4

  • むっしゅ
  • naniwoyomu
  • 細魚
  • のんちゃん雲に乗る

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Gotoran
5人の遣唐使と鑑真•門弟。1400年前の唐を舞台に、5人の遣唐使と鑑真・門弟が描かれる。史実とフィクションの狭間で、嵐の中を舞う木の葉のような人間存在の脆弱さと、一方で信念を負い滅私の中に一歩ずつ突き進む人物たちの根源的な強さとを絶妙なバランスの中で、志半ばで斃れた者、勉学に飽き足らず真の仏道を求めて印度に旅立った者等々、様々に生死した僧たちの顛末が描かれている。天平留学僧たちの運命を描いた井上靖の歴史小説を堪能した。
ふう
2024/03/07 19:36

確か映画化もされていますよね。命がけの凄まじい山越え、そして海越えの映像でした。

⭐︎すばる⭐︎
2024/03/08 07:39

映画は見てなかったんですよね。映像の方が迫力ありそうです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
12

Gotoran
遊牧民モンゴル一部族の長として多民族との激しい闘争の末、全蒙古を統一、その後欧州まで及ぶ大遠征を試みた、鉄木真―成吉思汗(テムジン―チンギスカン)の生涯が描かれる。モンゴルの部族の中のいくつかの氏族で、その都度抗争を経て最も強いものが汗(カン)となり、それを維持するには、常に弱い氏族は他部族を徹底的に殲滅して、常に戦い続けなければならないという宿命を持った成吉思汗こと『蒼き狼』。殺戮、殲滅、略奪等、物騒な言葉が最後まで延々と続き、日本人には理解できない非情さが垣間見られた、読み応えのある井上作品だった。
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Gotoran
ネタバレ本書は、戦国時代の小西行長の生涯を描いた歴史小説。秀吉の朝鮮出兵について、小西行長と加藤清正の関係性を対比しながら描かれている。戦国の過酷な権力者太閤秀吉に仕えた堺商人の息子小西行長は、は切支丹でありながら水軍の将として重要視されるものの、それは世俗的な野望と切支丹の教えに背く朝鮮侵略戦争との板挟みとなることであった。苦悩の末、面従腹背の道を選び、朝鮮と密かな和平交渉をを重ね続けるが、小西行長の葛藤と苦悩に充ちた日々が待っていた。
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Gotoran
私の好きな作家のひとりのヘッセ。本書は、詩やデッサン風のコント、断章的なエッセイのような回顧譚など、形式に囚われることなく自由に綴られた、そのまま詩集であり、御伽噺であり、人生哲学でもあり、書簡でもある。少年期の淡い恋から壮年期の愛欲、そして晩年の愛の境地へ。年代毎に恋愛経験を重ね、『愛されることではなく、愛することにこそ幸せがある』に達する。細かい心理描写はヘッセならではの表現。耳が痛くなるような言葉もヘッセのメッセージはやさしい。そしてなるほど…と思わせる。何度でも読み返したくなる。
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Gotoran
江戸時代の「正徳の治」で知られる儒学者新井白石の生涯が描かれる。5代将軍綱吉没後甲府藩々主綱豊は6代将軍家宣と なり、新井白石は用人の間部詮房に請われ政治顧問として権力の中枢に身を置く。生類憐みの令廃止、伴天連シドッチの訊問、朝鮮通信使接待の簡素化等に辣腕を振う。白石が職務にのめり込み、家宣の信任が深まるとともに、林大学頭など、敵を増やしていく様子が淡々と描かれている。引き続き、下巻へと読み進めたい。
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Gotoran
米兵捕虜の生体解剖事件で戦犯となった過去を持つ中年の開業医勝呂と正義の旗印をかかげて彼を追いつめる若い新聞記者。表と裏が全く違うエセ文化人や、無気力なぐうたら学生、そして愛することしか知らない無類のお人好しのフランス人ガストンなど、新宿に暮らす人々の人生が交錯する。誰も最後まで殆ど変らない。理解し合えない人々は、平行線を辿り、生きている限り悲しみは救われないものの、避けられない宿命のなかで、あえぐように生きる人間たちの悲しみ、それがゆえの愛おしさが感じられる。『海と毒薬』の続編の本作品を読んでみた。
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Gotoran
ネタバレ著者が奥様と出会われて結婚し、現在に至るまでのことが書かれている。著者が自分の恥ずかしい点やみっともない点を包み隠さず書かれている。株にのめり込んで、家計を圧迫し電話代まで払えない状況になったり、躁鬱病の躁の時には周りに周りに大迷惑をかけたり・・・・優しかったはずの奥さんはいつのまにか、立派な恐妻に変身してしまった。逆転してしまった力関係、そして今に至る。夫婦愛を感じさせられた佳作だった。
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ネタバレ【灯れ松明の火】【メメント3.11】避難者に物資を届ける姉妹、濁流から10人を助けた元ラガーマン…。東北・東日本の地元県紙から感動の震災ニュースを紹介。地域に密着した地元新聞だからこそ書けた、心を揺さぶる感動の人間ドラマ94本。今年は、本書を読んだ。13年前を忘れないために
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Gotoran
表題が示す如く、関西を中心に十一面観音菩薩を祀る寺院を巡る旅で菩薩安置の経緯やそれに纏わる和歌が挿入されている。冒頭に写真が五枚あり、本文は全十六章、聖林寺の十一面観音から始まり、各地のそれを見て回り、最後にまた聖林寺に戻る。十一面観音に関わる信仰の有様や関わりに思いを馳せて綴られている。白洲正子のエッセイの世界を大変興味深く読むことが出来た。掲載されている奈良及び近江(滋賀)の幾つかの寺院を是非とも訪れてみたくなった。
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Gotoran
自然主義文学のさきがけといわれる『蒲団』に、中編作『重右衛門の最後』を併録。『蒲団』は、生活に倦怠期を抱く中年の妻帯者である小説家が、田舎から出て来た若い女性を 書生として世話しているうちに彼女に恋するようになるが、彼女には同年代の恋人がいて悶々とする様が描かれている。 『重右衛門の最後』は、歪んだ人間性の藤田重右衛門を公然と殺害し、不起訴のうちに葬り去ってしまった信州の閉鎖性の強い村落が描かれている。明治の雰囲気を感じさせる文体と精神背景を垣間見ることができた。また、巻末の福田恒存の解説も有益だった。
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Gotoran
5人の遣唐使と鑑真•門弟。1400年前の唐を舞台に、5人の遣唐使と鑑真・門弟が描かれる。史実とフィクションの狭間で、嵐の中を舞う木の葉のような人間存在の脆弱さと、一方で信念を負い滅私の中に一歩ずつ突き進む人物たちの根源的な強さとを絶妙なバランスの中で、志半ばで斃れた者、勉学に飽き足らず真の仏道を求めて印度に旅立った者等々、様々に生死した僧たちの顛末が描かれている。天平留学僧たちの運命を描いた井上靖の歴史小説を堪能した。
ふう
2024/03/07 19:36

確か映画化もされていますよね。命がけの凄まじい山越え、そして海越えの映像でした。

⭐︎すばる⭐︎
2024/03/08 07:39

映画は見てなかったんですよね。映像の方が迫力ありそうです。

が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレ旧仙台藩士の三女として生まれた星りょう(相馬黒光)。その利発さから「アンビシャスガール」と呼ばれ、自分らしく生きたい、何事かをなしたいと願い、明治28年に東京の明治女学校へ入学。女子教育向上を掲げる校長の巌本善治は「蝶として飛び立つあなた方を見守るのがわたしの役目」とりょうに語りかけた。りょうが出会った、新しい生き方を希求する明治の女性たち─校長の妻で『小公子』翻訳家・若松賤子、勝海舟の義娘クララ、作家・樋口一葉らと心を通わせ、彼女らの生き方を見つめ、自分はどうあるべきかを問い続ける。葉室作品だった。
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Gotoran
父露伴の教えで子どもの頃から木や花に対してひときわ深い愛情を注いできた幸田文。本書は、晩年になって各地の名木古木を訪ねては綴った15編の随筆集。桧、ポプラ、藤、杉、....。描かれた木々の姿は、胸のつまるもの、ほっとするもの、色とりどり。限られた時間の中で、生を慈しむように木々を見つめ、見届け、言葉として表現されていて、しみじみと感銘を受けた。細やかな表現とともに素直な著者の気持ちを窺い知ることが出来た。また実に味わい深かった。
雨の音
2024/03/03 08:12

はじめまして。映画「PERFECT DAYS」で平山が読んでいた本ですね。ワタシも読んでみようと思います。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/10/24(4933日経過)
記録初日
2010/04/13(5127日経過)
読んだ本
2020冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
605496ページ(1日平均118ページ)
感想・レビュー
2020件(投稿率100.0%)
本棚
83棚
性別
血液型
O型
職業
その他
現住所
大阪府
自己紹介

@灯れ松明の火(文庫フリークさん)

読書メーター歴14年目。
読書志向は、人の意識・無意識、宇宙意識、歴史、NLP等の分野。
「真・善・美」、「前後際断」、「日々是好日」。
最近は、今まで読んでいなかった時代物を読んでいっています。

Day by day,in every way,I'm getting better and better.
Said by Emile Coue

O god give us,
Serenity to accept what cannot be changed.
Courage to change what should be changed.
And Wisdom to distinguish the one from the other.
Serenity Prayer - Reinhold Niebuhr


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本を読んで、感じ・考えたことを足跡として。
よろしくお願いいたします。                        - 2023.01.09

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