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2024年10月の読書メーターまとめ

Gotoran
読んだ本
10
読んだページ
4106ページ
感想・レビュー
10
ナイス
783ナイス

2024年10月に読んだ本
10

2024年10月のお気に入り登録
2

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2024年10月のお気に入られ登録
2

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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Gotoran
ネタバレ本書第3巻では、斎藤道三の娘・濃姫が織田信長に嫁ぐ話から始まり、織田信秀の頓死、斎藤道三と織田信長の対面、息子・斎藤竜興に裏切られ悲運の死を遂げる斎藤道三の話となり、その後はその後は、信長と光秀の話が交互に繰り返され、信長が稲葉山城を落して終わる。流浪する光秀が再起を図る姿や、本能寺で信長を討つ伏線もあり、最終巻への期待が膨らむ。道三の愛弟子の信長と光秀、かたや華やかで泥臭い、かたや長い長い下積みの時代が続くという対照的に語られている。引き続き、最終の第4巻を読んでゆきたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
10

Gotoran
ネタバレ志賀直哉唯一の長編作品。出生時の秘密、妻の不義など様々な葛藤を抱えながらも、光明を模索して生きる主人公時任謙作。苦悩し葛藤を繰り返す謙作の弱さに共感、また運命に立ち向かおうとする謙作の意志の強さにも心惹かれる。心境小説の様相を呈する終盤も自然描写と内面描写が巧い。特に尾道と大山の情景が美しい。謙作が「赦し」への答えを一生をかけて探す長い長い暗夜行路。俗念を捨てた先に見える幸福があるのだと語っているようなラストも印象に残った。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレある小さなアーケードの店主や客についての10章から成り立つ物語。語り手は、アーケードの元大家の娘の「私」。著者独特の幻想的な内容で、些細なストーリーにも拘わらず、ぐいぐい読んでしまう。使用済の絵葉書、義眼、徽章、発条、玩具の楽器、人形専用の帽子、ドアノブ、化石… 普通の文房具店に加え、著者が創り出した奇抜な幾多の店も愉しめる。表面的にはノスタルジーを思わせるファンタジーとして愉しめるし、内奥的には著者固有の世界観に浸ることができる。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレ個人的には、徳川綱吉といえば生類憐れみの令で人より犬を大切にしたというまさにこの本の題名のとおり最悪の将軍のイメージであった。しかしながら、本書では、さにあらず。思いもかけず兄家綱の後を受けて将軍になった家綱は、文治主義を掲げ、武辺からの脱却を目指した。慈愛の心を持ちながらも市井の人びとには届かず、失意のうちに没した、綱吉の一生が・・・生類憐みの令によって晩年の評価は低い印象のある綱吉だが、表題の「最悪の将軍」とは裏腹に綱吉の真情を掬い上げ、新しい綱吉像が描かれている。興味深く読めた。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレ本書第3巻では、斎藤道三の娘・濃姫が織田信長に嫁ぐ話から始まり、織田信秀の頓死、斎藤道三と織田信長の対面、息子・斎藤竜興に裏切られ悲運の死を遂げる斎藤道三の話となり、その後はその後は、信長と光秀の話が交互に繰り返され、信長が稲葉山城を落して終わる。流浪する光秀が再起を図る姿や、本能寺で信長を討つ伏線もあり、最終巻への期待が膨らむ。道三の愛弟子の信長と光秀、かたや華やかで泥臭い、かたや長い長い下積みの時代が続くという対照的に語られている。引き続き、最終の第4巻を読んでゆきたい。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
草稿段階でのタイトルが「混沌」だったというのが納得できるような大ドタバタ劇だった。主人公〈ぼく〉アルカージーは、臨終の床にある戸籍上の親マカールと出会い、その数奇な放浪癖と信仰に清冽な衝撃を受け、「復活」に向かう。謎の手紙をめぐる陰謀、父ヴェルシーロフとの熱く長い会話。もつれる愛の行方、……。主人公による一人称の手記として語られているため、登場人物の激しい心の動きに主人公の激しい心の動きが重なりあっていることから、非常に分り辛く感じた。4番目に出されたドストエフスキーの後期五大長編作品を読んでみた。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
6編の短編を収録。30歳代後半から60歳代の独身女性が主人公。家族や友人、はたまた仕事仲間…形は違えど大切な関係が、人生を豊かにすると感じさせてくれる6人の主人公たち。まさにタイトル通りの誰かの大切な人と誰かにスポットを当てた優しい6編の短編たち。ストーリーは、非常に面白いというのではないが、どれも気持ちが温かくなり、なんとなく癒される。読後感が心地いい原田マハの作品を読んでみた。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
15編の短編で構成。海坂藩の用心職を退き息子に家督を譲り、離れで起臥する隠居の身となった三屋清左衛門は、世間から隔てられた寂寥感、老いた身を襲う悔恨を憂い、日録を残す自らに課す。そんな中、漸く嫁や友人のアドバイスもあり隠居生活にも慣れて元気に暮らす毎日だったが、紛糾の渦中の藩の執政府は彼を頼りにする。藩の政争、清左衛門の身の周りの小事件など、てきぱきと小気味よい展開で物語られていく。老いゆく日々の命の輝きを巧みな筆致で描いた藤沢作品を味わった。
ふじさん
2024/10/11 16:47

レビューが素晴らしいです。共感できます。

が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレキリスト教的な罪、信仰、孤独というシリアスなテーマの著者遠藤周作でなはく、狐狸庵先生としての作品。面白く、単純に笑える12編の短編を収録。その中から、猿との愛情を切なく描いた「アルバイト学生」と他人にも歴史があることを再認識させる「うちの親父」、くだらないユーモアからオチのない文学風に描かれた「昔の教官」が面白かった。昭和のユーモア溢れる狐狸庵先生の作品を楽しんだ。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレ遠い異国の地で反政府ゲリラによって拉致され人質となった8人の日本人たちが夫々のささやかな物語を朗読していく。大家の老婆と食べるビスケット、様々な会合が行われる談話室、一心不乱に作られるコンソメスープ、葬儀会館の課長から貰った花束。ごくありふれたことを描いているようでありながら大きな虚構に包まれているような妙な感覚を垣間見ることができる。綺麗で静かでとても慎ましやかな著者小川洋子ならではの物語世界を味わうことができた。
が「ナイス!」と言っています。
Gotoran
ネタバレ本書第2巻では、加納城主となった庄九郎(斎藤道三)が、美濃の守護になった土岐頼芸に内親王を献上することから始まり、頼芸を追い落として美濃を盗り、織田信秀(信長の父親)と争うところで終わる。斎藤道三が善政・知略で美濃を平定していく過程に加えて、織田信秀が魅力的に描かれて いる。また、織田信長や道三の甥として明智光秀が登場するようになる。引き続き、次巻を読んでゆきたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/10/24(5144日経過)
記録初日
2010/04/13(5338日経過)
読んだ本
2101冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
635122ページ(1日平均118ページ)
感想・レビュー
2101件(投稿率100.0%)
本棚
83棚
性別
血液型
O型
職業
その他
現住所
大阪府
自己紹介

@灯れ松明の火(文庫フリークさん)

読書メーター歴14年目。
読書志向は、人の意識・無意識、宇宙意識、歴史、NLP等の分野。
「真・善・美」、「前後際断」、「日々是好日」。
最近は、今まで読んでいなかった時代物を読んでいっています。

Day by day,in every way,I'm getting better and better.
Said by Emile Coue

O god give us,
Serenity to accept what cannot be changed.
Courage to change what should be changed.
And Wisdom to distinguish the one from the other.
Serenity Prayer - Reinhold Niebuhr


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本を読んで、感じ・考えたことを足跡として。
よろしくお願いいたします。                        - 2023.01.09

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