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りょうへい
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不条理は、主人公には誰が見ても明らかにおとずれたが、行動は過去の経験や歴史に支配され、必然に生じうることを考慮すると、判決を下した裁判官も検事も自由意思が欠如しており、不条理の渦中にいる。集合の内(主人公)と外(裁判官と検事)は、合算すると全体を示すのであるから、世の中全てが不条理だという論理的証明が達成されている。 カミュは、異邦人とペストで、不条理とその馴化を細かに描き、対する策を練った。この過程は現代にも必要である。僕らはこの150ページ足らずの短い物語から大いに学ぶことができるのである。
0255文字
りょうへい
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エピローグ第二部が圧巻である。トルストイの主張が詰まっている。 自由とは何か。自由と必然についての論理的な記述は、僕にとっては、生物学にも通ずる普遍的なものだった。ニュートン力学における偶然性の欠如は量子力学によって補われたように思うし、生体内でも必然と自由(偶然)の同居が真実ではないだろうか。本書は、愛と幸福といった人生に有益な情報を数多く与えてくれる。それだけではなく、普遍的な真理も追求している。何度も読んで理解したい四冊だ。描いてくださったトルストイに心から感謝したい。本当にありがとうございます。
0255文字
りょうへい
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詳細な戦争の描写(これは階級の異なる多くの登場人物の心情と行動、歴史家の見解と彼の反駁)は、過去から現代に至る種々の社会現象に置換可能である。つまり、普遍的である。トルストイは文学と歴史を用いて示したが、アインシュタインの格言の通り、自然科学も哲学も宗教もルーツが同じと再認識させられ、感動した。そうして、音楽、芸術、科学の方からも相互的にこの著書に働きかけが起こり、僕は同じ要素を見いだし興奮するのだ。第二巻から繰り返すが、人生といっても過言でないこの著書は、全ての人に読んでほしい至上の傑作である。
0255文字
りょうへい
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夢中で読んでしまった。小難しい話も理解するのに苦労はいらなかった。台詞、場面、行動、人物、思想、風景描写に至るまで、ページをめくる度に驚嘆し、ある時は微笑み、また目に涙を浮かべ、ある時はピエールとともに憤慨した。読み返したいところに付箋を貼ればそれは数え切れないくらいだった。そうか、これは人生だったのか。本屋に置かれた無数の啓蒙本の全てが束になっても敵わないほどの魅力に溢れた著作に、僕は教育され、励まされ、楽しい気分になった。読み終わるとすぐに三巻に移ったが、すでに100ページ近くも読み進んでいる。
0255文字
りょうへい
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ネタバレこれまでアンナの印象は美しい、それだけだったが、この巻で彼女の誠実さと豊かな知性がリョービンとの談話によって顕わになった。死の前の彼女の独白は、僕にとって、意見を同じにするものが多く、「なぜ彼女は死に、僕は生きるのだろう。僕を生に留めているもの、彼女との相違はなんなのか」とひたすら考えていた。その答えはリョービンによって明かされた。なんと僕はまんまとトルストイの術にはまっていたのだ。リョービンとアンナの思想が類似していく様を感じていたし、彼もこの思想に取り憑かれ、死ぬのではないかと思っていたのだから。
0255文字
りょうへい
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トーマス・マンがトルストイの文章を「寄せては返す波のように、いつのまにか潮の満ち引きが生じるよう」と称し、最高の叙事詩と位置付けたことが納得できる。それぞれの会話と出来事は愛情を持って描出されている。彼らは本の中で今も生きている。それも、士官候補生から将軍に到るまで多数の思考と行動とものの動きの事細かな記載によって、読者に情景を仔細に思い浮かべさせるトルストイの文才ゆえであろう。これほど秀でた壮大な群集劇は類をみない。 日本現代文学で「戦争と平和」に匹敵するのはあるのでしょうか?是非それも知りたい。
うらなり

 りょうへいさん、船戸与一著の満州国演義 全9巻 という 作品が  わたしは近いように思えます。時代は 違いますが。

03/07 19:19
0255文字
りょうへい
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ネタバレ創始者小林一三がどう考え行動したか、その記載がある第一章はリアリティに溢れ感情がこもり、心を揺さぶり、阪急の良さを感じた。だが、以降は事実の羅列だけ。データ提示に必須なグラフやイラスト化といった手法を無視し、読者を軽んじている。阪急を利用する人・実際に仕事をする人の感情が全く現れないため、まるで新聞記事を集めただけのようで、感動もない。阪急を別格だと思う理由を「乗客第一」理念だと主張する一方、著者はこれっぽっちも「読者第一」を考えず、わかりにくい文で書面を埋めている。もっと取材をして構成してほしかった。
0255文字
りょうへい
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ネタバレトルストイの文才のすごさが際立ち、ここには全く書ききれない。上巻で感じた二項対立に加えて男女の対立もうまく描いている。フェミニズムの議論の後に、愛による男女の融合をキチィとリョーヴィンを用い、会話を頭文字だけでやってのけ、「議論の無益さ」を象徴させる点など、驚嘆に値する。 さらに、「死」。ニコライの死とアンナとヴロンスキーの対比。ニコライに対する男女の受け取り方の違い。数多の主題が散りばめられた本書は教養小説でもあったのだ。
0255文字

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プロフィール

登録日
2017/10/08(2761日経過)
記録初日
2006/08/31(6817日経過)
読んだ本
115冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
36492ページ(1日平均5ページ)
感想・レビュー
98件(投稿率85.2%)
本棚
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性別
URL/ブログ
https://ameblo.jp/cachettoid/
自己紹介

専門の医学のかたわら、こよなく文学を愛しています。
世の中は数え切れないほどの良い本に溢れています。
死ぬまでに、読み終わることはないでしょう。それでも、僕は本に埋もれて死にたいのです。

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