大好きな新川先生の作品。先祖を辿るという新しい探偵のジャンル。様々な理由で風子に依頼が舞い込んでくるのだが、風子自身もまた自分のルーツを探している1人。依頼内容を解決しながらも風子にまつわる謎が明らかになっていき、最後まで楽しめました。そして無戸籍であることがどんなに人生に大きな影響を与えてしまうのか、知らないことをたくさん学びました。また更に新川先生の作品にどハマリしそうです。

私が母になったからか、百合子に腹が立って全く気持ちが理解できないまま読み終わってしまった。子どもを置いて、我が身のことだけ考えて出ていくなんて全然理解できない。泉は生まれたときから父親さえいないのに。ありえない！怒りだけが残った作品になってしまいました。

難しいです。支援者として良かれと思った声かけが、逆に、子どもを追い詰めたり、劣等感を植え付けることになったり。読みながら混乱しました。しかし、これは絶対に心がけていこうと思ったことは、「子どもを尊重して対応する、名前を覚えてあげる、挨拶をする、気配りしてあげる、最後まで話を聞く」ということ。当たり前だけど、子どもを相手にしたときに間違った力関係をもちかねない。信頼できる大人として認められるために、しっかり心得て過ごさなければと自戒の念も込めて。

読み終えた時、ゆるゆると心がほぐれた感触が残りました。生きていれば少なからず傷つくことも、傷つけてしまうこともある。でも前を向く力は誰にでも備わっている。誰かとの出会いのおかげで。それはたまたま出会ったマッサージ師の人かもしれないし、カフェの定員さんかもしれない。バイトの先輩かもしれない。誰かと出会うことが愛おしく思える一冊でした。

恥ずかしながら初めて知った時間割引率という言葉。目の前の利益にとらわれず、先々の自分への投資をどのようにとらえていくべきか問いかけ続けてくれる一冊。１番心に残ったのはその行動は「受動的」なのか「能動的」なのか、という考え方。意味ある行動にはちゃんと先につながる結果がついてくる。無駄なネットサーフィンは今後一切やめにすると誓いたい。

大好きな新川先生の作品。先祖を辿るという新しい探偵のジャンル。様々な理由で風子に依頼が舞い込んでくるのだが、風子自身もまた自分のルーツを探している1人。依頼内容を解決しながらも風子にまつわる謎が明らかになっていき、最後まで楽しめました。そして無戸籍であることがどんなに人生に大きな影響を与えてしまうのか、知らないことをたくさん学びました。また更に新川先生の作品にどハマリしそうです。