この本に興味を持ったのは、最近のネットで炎上するいわゆる「かまってちゃん」や、弱者ムーブからの「傷つきました」というフレーズでキャンセルを発動させる人は、多かれ少なかれ、この「代理ミュンヒハウゼン症候群」の類型なのではないか、という推測があったからだった。 結論としては、確かに似ているところもあるが、やはりこの症例は「母が自分の子供を犠牲にしてまで注目を集める」という、一般人の想像を超えた思考回路にあり、やはり説明されても、腑には落ちない点が多かった。
あと、最終章、腐りゆく家の中で、アマランタ・ウルスラとアウレリャノ・バビロニアが二人きりの世界の中で退廃した日々を過ごす場面、どこかで見たことがあると思ったら、ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」だった。 こういった描写、大好き。頑張って読み切った自分へのご褒美だった。
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あと、最終章、腐りゆく家の中で、アマランタ・ウルスラとアウレリャノ・バビロニアが二人きりの世界の中で退廃した日々を過ごす場面、どこかで見たことがあると思ったら、ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」だった。 こういった描写、大好き。頑張って読み切った自分へのご褒美だった。