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2024年3月の読書メーターまとめ

マーブル
読んだ本
5
読んだページ
1392ページ
感想・レビュー
5
ナイス
179ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • kokada_jnet

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マーブル
人と関わることを避け独り本の世界に生きている少年。周りの人の存在を認め、認められることで関わりながら精一杯残された時間を生きるヒロインとの時間で変わっていく。想定する読者像は主人公のような少年なのだろう。彼ほど極端ではなくても、同じ部類の青春時代を過ごした身にはその辺りも心をかき乱される。独りの世界で完結し他人と関わらざるを得ない時はただただ流されるようにかわす。そこには自分の積極性はない。けれど生きている以上人生はすべて自分の選択した結果だ。その事実を主人公に、そして読者に突きつけることが作者の意図か。
マーブル
2024/03/10 07:27

人はなぜ物語に触れて涙するのだろう。そんな考察を長々としてしまった書評がこちら。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-768.html

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

マーブル
未来を知った上で生きるのはどんなだろう。運命論に押しつぶされ自暴自棄になる気もするが、主人公はそうはならない。「そういうものだ」とつぶやくばかり。宇宙人は言う。どうあっても未来を変えられないのなら、それについては考えず、嫌な時は無視し、楽しいことに心を集中するのだ。これは本気か。それとも逆説的な皮肉か。人間の愚行について肯定的なはずはないと思えるが、熱く非戦論を展開するでもなく、人類の未来に楽観的な観測をしているとも思えない。自らを押しつぶそうとする絶望をやり過ごすため「そういうものだ」とつぶやくばかり。
マーブル
2024/03/29 22:37

表紙絵ほどソフトな内容ではない。詳しくはこちらに。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-772.html

が「ナイス!」と言っています。
マーブル
折口は光源氏を不道徳ではないという。道徳観はその時代時代で変化するものだから、それをどうこう言うつもりはないが、全体の趣旨である源氏物語は反省の文学である、というのはどうにも納得できない。読者に反省は求めるかもしれないが、源氏に反省は見られない。後悔や、悔恨はあるがまた同じような行動を反省もなくしているように見える。とはいえ、反省しない源氏を批判するつもりではない。神の子に反省は必要なのだろうか。折口は源氏物語を理想的に考え過ぎている。そして自分の小説も同じように見て欲しかったのかもしれない。
マーブル
2024/03/24 21:48

折口に対する思いと合わせて書いた長文の書評はこちら。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-771.html

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マーブル
レヴィ=ストロース自身、一つの社会とそれを構成する個人をあらゆる角度から徹底して理解しようという志向を、初めからもっていなかったように見える。(中略)観察そのものがたとえどれほど鋭くても、むしろ旅の見聞に近いものである。訳者川田順造氏が冒頭にそう書いている。  実際、民俗学についての収集資料やその分析を期待すると、それはなかなか満たされない。研究対象であるところの現地人の調査以外の話題が多くを占め、しかも時に時系列も混沌とし、読む者を惑わせる。
マーブル
2024/03/24 09:01

とは言え、後世の人々に塗り替えられ、乗り越えられる可能性を常に抱えている科学的思考の成果だけでは、長い時間を越えて読み継がれていくのはむずかしい。そこには研究内容とは別な魅力が必要だろう。熱意や思想や、詩的なセンスといった。長文の書評はこちらに。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-770.html

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マーブル
人騒がせな行動をあえて取りながら、周りから助けられて窮地を凌ぐ。しかし懲りることなくまたしても危ない橋を渡る。これはヴァンパイア・クロニクルにおけるやんちゃ王子レスタトと同じではないか。あえて選ぶ「してはいけないこと」は、それでも許される自分の立場への奢りと、構って欲しい、注目して欲しいという甘え。母の愛に飢え、満たされずにその穴を埋めるために似た人への道ならぬ恋を選び、次々と平穏とはかけ離れた恋を続けるのは、もしかすると誰かに注目してもらいたい、たしなめてもらいたい、という気持ちの裏返しではないか。
マーブル
2024/03/20 18:09

またしても考えた「貴種流離譚」について。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-769.html

が「ナイス!」と言っています。
マーブル
人と関わることを避け独り本の世界に生きている少年。周りの人の存在を認め、認められることで関わりながら精一杯残された時間を生きるヒロインとの時間で変わっていく。想定する読者像は主人公のような少年なのだろう。彼ほど極端ではなくても、同じ部類の青春時代を過ごした身にはその辺りも心をかき乱される。独りの世界で完結し他人と関わらざるを得ない時はただただ流されるようにかわす。そこには自分の積極性はない。けれど生きている以上人生はすべて自分の選択した結果だ。その事実を主人公に、そして読者に突きつけることが作者の意図か。
マーブル
2024/03/10 07:27

人はなぜ物語に触れて涙するのだろう。そんな考察を長々としてしまった書評がこちら。https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-768.html

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/29(2365日経過)
記録初日
2012/08/17(4264日経過)
読んだ本
786冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
241874ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
786件(投稿率100.0%)
本棚
20棚
自己紹介

プロフィール画像変更しました。自作の切り絵です。(2022年8月23日)

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