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2024年10月の読書メーターまとめ

有坂汀
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感想・レビュー
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2024年10月に読んだ本
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2024年10月のお気に入り登録
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  • よう
  • かもめ通信

2024年10月のお気に入られ登録
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  • よう

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

有坂汀
21世紀を迎えた日本は世界史に類例のない急激な人口減少時代に突入し人口減少、少子高齢化がささやかれる中、本書が示した「未来の年表」は「静かなる有事」であり、ゆっくりとディストピアへ進むことを示します。本書は国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」データを主な参照元として「来たるべき新世界」における日本社会・日本経済を指し示した一冊です。担当編集者に曰く、「今年(評者注:2017年)4月に5年ぶりに公表された最新データを駆使した本は、これが初です」とのことであります。読後は暗澹とした気分でした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

有坂汀

21歳の自分へ。大学も休学してアルバイトも続かず、空きっ腹抱えてタッパーに盛り付けたご飯を学食の調味料ぶっかけて頬張っていましたね。20年後には大学の学食でサバの味噌煮をふた皿注文できますので、死にたくなるような出来事に何度も遭遇しますが、なんとか生きてください。41歳の自分より。

21歳の自分へ。大学も休学してアルバイトも続かず、空きっ腹抱えてタッパーに盛り付けたご飯を学食の調味料ぶっかけて頬張っていましたね。20年後には大学の学食でサバの味噌煮をふた皿注文できますので、死にたくなるような出来事に何度も遭遇しますが、なんとか生きてください。41歳の自分より。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
22

有坂汀
21世紀を迎えた日本は世界史に類例のない急激な人口減少時代に突入し人口減少、少子高齢化がささやかれる中、本書が示した「未来の年表」は「静かなる有事」であり、ゆっくりとディストピアへ進むことを示します。本書は国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」データを主な参照元として「来たるべき新世界」における日本社会・日本経済を指し示した一冊です。担当編集者に曰く、「今年(評者注:2017年)4月に5年ぶりに公表された最新データを駆使した本は、これが初です」とのことであります。読後は暗澹とした気分でした。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
「世界の片隅で、映画愛をさけぶ―」映画が好きすぎて面倒くさい女になっているアラサーOL木根真知子さんが極端に偏ったラインナップで贈るキネマコメディーの第4巻です。99.9%の確率で僕と木根さんは同い年であろうと確信しているので、彼女のたどった「来し方」は僕も体験しております。社会的な木根さんは大企業の課長職として「擬態」を貫き、楚々として仕事をする「デキる女」を通しているわけですが、その見た目に隠された内面が今回も大爆発。取り上げられた作品は僕のような「ボンクラ野郎」の感性をガンガン刺激してくるわけです。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
シリーズ累計250万部を突破した漫画家、西原理恵子画伯による『毎日かあさん』シリーズの最終巻です。息子さんは大学に進学し、娘さんは反抗期を継続しつつも演劇に目覚め、サイバラ母さんも「卒母」宣言。アメリカへの留学、さらに大学受験を通じてさらに大人びた息子さんと、絶賛反抗期を継続しながらも(おそらく彼女にとって西原理恵子画伯は最大の「敵」なのであろう)娘さん。そして、自らも『卒母宣言』をしてこの連載に幕を下ろす決断を下したとのことです。なお、連載終了後は本書の続編である『りえさん手帖』がスタートしました。
有坂汀
本書はかつて人材派遣会社大手のグッドウィル・グループ(現:テクノプロ・ホールディングス) (GWG) 前会長であった折口雅博氏によるビジネス書です。本書を取り上げるのは、かつて折口雅博氏に憧れて本書をめくっていた自分に対する反省の意味も込めております。僕が今後、折口氏と相まみえることはないと思われますが、自分がかつてこの本を読んで感動し、折口氏に憧れていたという自戒と反省の意味をこめて、ここで筆を擱きます。なお、折口氏は現在、「親族名義で購入したニューヨークトランプ・タワーに移住した」とのことです。
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有坂汀
かつて極真カラテで一時代を築き上げ、独立して聖心館(聖心館空手道)を主宰されていた黒澤浩樹先生の自伝です。まさかフェイスブックのTLで黒澤先生の訃報を知ることになろうとは…ご冥福をお祈りいたします。有名な俚諺の一つに『虎は死して皮を留め、人は死して名を残す』とありますが、黒澤先生の生涯はまさにそれを実践したものであり、本書は貴重な黒澤先生の「肉声」を記録したものであります。刊行されたのが2001年。記憶の限りでは僕が札幌で大学生活を始めたころに本書を読んでいますが、まさかこういう形で紹介するとは思わず…。
有坂汀
本書は旧「自衛隊徒手格闘術」を300点余の写真と図版で紹介したものです。ただ、2008年(平成20年)より新たな内容の格闘術(自衛隊内では「新格闘」と呼称)に変更されており、現在は使用されておりません。僕がこういう本を読んでいたのは、19歳から22歳ごろのことで、本を読んだからと言って強くなることはできないことをその後、東京に行って文字通り徹底的に叩きのめされることで知るわけでありまして、当時は『残酷な天使のテーゼ』ではありませんが「もとめることに夢中で 運命さえまだ知らないいたいけな瞳」だったわけです。
有坂汀
本書は「体験を売る」ことをテーマにしたマーケティング手法『エクスペリエンス・マーケティング(通称「エクスマ」)』で多くの信奉者を持つ著名なマーケティング・コンサルタント。藤村正宏氏の代表作の一つである『安売りするな! 「価値」を売れ!』(実業之日本社)をほぼ全面的に改訂を重ねた上、日本経済新聞出版社より刊行された新版になります。僕も「旧版」には目を通して感想も書かせていただいておりますが、今回「新版」を読んでみて文字通り内容ががらりと変わっていることに驚いてしまいました。入門書」としてお読みいただければ。
有坂汀
本書は漫画家、西原理恵子画伯が反抗期を迎え、自分から巣立っていこうとする娘さんと、これから世の中に出ようとする女の子たちへと贈る、厳しさと優しさを兼ね備えた「人生の指南書」です。例えば『若さや美貌は、あっという間に資産価値がゼロになってしまう。』『家族だからって仲良くしなくていい。』『うちのめされて、人は、初めて自分の立ち位置を知ることができる』などなど、西原画伯ならではの名言、至言が必ずやあなたの心を打つことでありましょう。自らが体を張って生きてきた西原画伯だからこその一冊です。「アンチ正論」ですが…。
有坂汀
作家で元外務省主任分析官であり、敬虔なキリスト者(プロテスタント)である佐藤優氏から見た「悪」の本質について解説したものが本書になります。日常生活に潜む「悪」の本質とその対処法が書かれております。佐藤氏は「悪」の本質を実地で彼に教えたゲンナジー・ブルブリス元ロシア国務長官のエピソードを始まりに、「(中略)悪は「善の欠如」(アウグスティヌス)などという生やさしいものではなく、自立した恐ろしい力を持つということだ」と言うことをわれわれに提示してくれるのです。お陰で最後まで一気にページを読み終えてしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
「あいつは空気が読めない」「空気読めよ」…。あるいは「忖度」。日本全体、および日本人を呪縛する「その場の空気」という「怪物」について徹底的に考察・研究したものです。自分は空気が読めないのでした。本書は山本書店店主。評論家の山本七平が著した「山本日本学」の決定版であり、1983年の初版以来、連綿と読み継がれ、時代の岐路に差し掛かるたびにクローズアップされる古典的名著でもあります。現代の日本ではその「空気」はある種の「絶対権威』として変貌し、ゾッとするほどのような力でわれわれの目の前に立ちはだかっております。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
苛烈を極めた弾圧にも関わらず、現在に至るまで変わらなかった信仰—本書はかくれキリシタン信仰の歴史とその真の姿を追ったフィールドワークを纏めたブックレットです。長崎・平戸とヨーロッパを結ぶ信仰の軌跡。本書の中ではかくれキリシタンの祈りである「オラショ」についての言及がメインなのですが、その分布や信仰生活の在り方、さらには神道、仏教、さらに禁教令が解かれてから普及したカトリックなどに至るまで、現地に根付くさまざまな他宗教との「共存」などにも言及されており、かくれキリシタンへの理解にとても役立つなと感じました。
有坂汀
本書は、どぎつい風刺と激しい格闘シーンで読者の度肝を抜いた日韓関係を描いた衝撃(笑撃)作『テコンダー朴』(山戸大輔、白正男, 青林堂)の続編です。父の敵を倒し、目標を喪失した朴の前にあらわれるのは…。正直、ここ最近の漫画で本書ほど実験的な作風を試みているものは他に類がなく、もっというなれば、本シリーズは一巻のみの読みきりであろうと思っていたわけですが、まさかの続編刊行と自分の予想の斜め上を行く展開であり、まがまがしささえ感じさせる表紙の絵柄に加えて、帯に書かれている文言がこれまたナイスなものでありました。
有坂汀
本書は実写映画化もされた漫画家、中川学氏が29歳の時に風俗店で「くも膜下出血」に倒れ、病床から復帰するまでを自身の手で描いた実録闘病記です。「これが自分だったら…。」と何度思ったことか。それにしても…風俗店で「オトナのサービス」を受けている最中に「くも膜下出血」を発症し、そのまま死ぬ、あるいは重い後遺症が残ってしまうかもしれない…。自分のままならない体と格闘しながら見舞いに来た両親や兄弟、親せきに「自分がどこで倒れたか」とかたくなに隠そうとする。その涙ぐましい姿には同じ男として多いに「共感」できました。
有坂汀
本書は漫画家、林まつりさんの『ダンナは海上保安官』(ぶんか社)の続編であり、海上保安官である夫との日々に加えて「3.11」東日本大震災での経験に加え、夫婦の間に子供を授かり、出産話を収録しております。前作に引き続き「カイホ妻」である夫婦の日々に加えて、今回はお互いのエッセイも収録されていることに始まり、夫の「もー」さんの転勤についていく形で日本の各港を転々としていたり前作と本作との間に起こった最大の『出来事』と言ってもいい「3.11」の東日本大震災。海上保安庁および海上保安官の「生態」を楽しく学べました。
有坂汀
本書は創成期の極真カラテ、第1回世界空手道選手権を制覇し、現在は独立して自らの流派である『王道流 空手道 佐藤塾』を主宰されている空手家、佐藤勝昭先生の自叙伝です。これを初めて読んだのは大学時代、武道や格闘技関連の技術書や自伝、伝記を読みふけっていたころのことでありまして、本書もその中の一冊でありました。佐藤先生の生い立ちや勤め人をしながら仕事の合間に千本突きをやっていたエピソード。さらに極真の道場で佐藤先生と切磋琢磨し合い、酒を酌み交わした先輩や後輩。ライバルたちのことが率直な筆致でつづられていました。
有坂汀
「権威は消えたが常識は残った」―。評論家山本七平による『「空気」の研究 (文春文庫) 』(文藝春秋)と双璧をなす戦後日本人論の白眉。「空気」と「常識」がどれほど現代の日本を覆っていることか。本書は戦後保守論壇で活躍した評論家、山本七平による「常識」を論じた論評であり、『「空気」の研究 (文春文庫) 』(文藝春秋)と双璧をなす戦後日本人論の白眉でもあります。「空気」や「常識」に縛られ、身動きが取れなくなっていることの多い現代日本を生きるわれわれが、今こそ知っておくべき「教訓」が本書には指し示されております。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
本書は黒澤明監督が映画『トラ・トラ・トラ!』を降板させられたいきさつを映画の主人公である山本五十六の生涯。さらには米軍側のキンメル太平洋艦隊長官やスターク海軍作戦部長にも言及したノンフィクションです。黒澤監督と山本五十六の悲劇を追いながら、あくまでも芸術至上主義で映画を完成させようとする黒澤監督と、そのやり方に慣れない、あるいはついていけなくなってくる製作・キャスト陣。思うようにならない撮影に業を煮やし、精神にも変調をきたしていく黒澤監督と20世紀フォックス側の思惑…。両者は決裂を果たすことになるのです。
有坂汀
今や世界中が注目するバカップル、サイバラ&高須克弥院長。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)に連載されている彼らの世界を股にかけた愛の軌跡をまとめた第2弾です。二人の愛が世界を変えていきます。高須先生に2度目の「Xデー」来る―。現在は事実婚とおっしゃる西原&高須両先生の「愛の営み」をこれからも見せていっていただけるとサイバラ教徒&高須帝国臣民の一人として、ささやかながらそう願うばかりです。高須先生の自撮り写真で高須、西原両先生の2ショットが至る所で撮影されており、観ていてほほえましい気持ちになります。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
本書は漫画家、西原理恵子画伯が「ダーリン」こと高須克弥先生との激しすぎる「熟年交際」を赤裸々に描いた『ダーリンは71歳』(小学館)のスピンオフ本第2弾です。「逆襲のかっちゃん」は果たしてなるか!?第1弾である『ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲 (コミックス単行本)』(小学館)は「諸般の事情」によって回収・絶版の仕儀と相成ってしまい(後に電子書籍版として復刻)、高須先生のリベンジは合えなく玉砕してしまったかに思えたわけですが…。西原画伯にあれだけ描かれても、高須先生が揺るがないゆえんが本当に良く分かります。
有坂汀
本書は主に中小企業で必要となるITの実務知識に焦点を絞って分かりやすく解説された「手引書」です。メインの仕事と兼務する「IT担当者」がなすべきこと―LANやサーバの構築から情報システムの導入まで。書いていて「これはもう先住の人間を一人雇ってやらなくてはならないことなのではあるまいか!?」などといぶかしんでしまうほどでありますが、かと言ってやらなければそのまま時代に取り残されるだけですので、難しいところではあります。長期的なビジョンで取り組む覚悟と、経営陣や上司の理解が必要であることは必須要素であります。
が「ナイス!」と言っています。
有坂汀
この本は僕が幼少期に祖父の本棚にあった絵本の一冊です。アマゾンで確認した所在庫はないので残念ですが、文章を藤原一生、作画をやなせたかし両先生がそれぞれご担当されていたということで、豪華だったのかなと。途中でハンスが食べていた「ペミカン」がやけにおいしそうであったり(ウィキペディアにいわく『カナダ及びアメリカに先住するインディアンたちの伝統的な食品。』とのこと)、気球がしぼみ、生命の危機に瀕したハンスが、軽くするあらかじめ詰め込んできた荷物を片っ端から捨てていくくだりは今でもありありと覚えております。
有坂汀
岡本倫原作、横槍メンゴ作画のコンビによって『ミラクルジャンプ』『週刊ヤングジャンプ』『ヤングジャンプGOLD』(いずれも集英社)に不定期連載されていたエロコメ漫画の第1巻です。ヒロインはツンデレ系。物語は「裏の神様」に願い事をかなえてもらう代償として、「自制心」を一定時間失うようになったヒロイン川奈昴と、出会った時から10年間彼女を想い続け、「高嶺の花」である昴に近づきたい一心で猛勉強を重ね、昴の通う高校で若干名ある奨学生枠を射止め、晴れて高校から同級生になった斉藤アキラ君が軸になって進められます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/11/05(5115日経過)
記録初日
2010/11/11(5109日経過)
読んだ本
406冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
119177ページ(1日平均23ページ)
感想・レビュー
55件(投稿率13.5%)
本棚
1棚
性別
年齢
41歳
血液型
O型
職業
自営業
現住所
北海道
URL/ブログ
https://lit.link/arisakamigiwa
自己紹介

北海道釧路市出身。北海学園大学人文学部日本文化学科中退。著述家兼書評家、歌人。様々な職業を転々とした後に小説『遠浅の海』(KDPほか)やエッセイ集『生産性はなくても本は出せる』(同)など8作を自己出版。座右の銘は「曾子曰、君子以文會友、以友輔仁」(孔子)など。

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