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2024年11月の読書メーターまとめ

九瀬樹
読んだ本
7
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1970ページ
感想・レビュー
7
ナイス
357ナイス

2024年11月に読んだ本
7

2024年11月のお気に入り登録
1

  • 布遊

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • 布遊

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

九瀬樹
五賢帝の最後、哲人皇帝と呼ばれるマルクス・アウレリウスの手記。わたしの見方が塩野七生さんに侵されているのかもしれませんが、ローマの皇帝がこんなんでいいのかな?と思いながら読んでいました。自分のために書いたといわれる手記に現れる人間観。これを実践していたのか、反対に実践できていない自分に言い聞かせるために書いたのか。どちらにしても“べき”が多すぎて、このひとの下で働くのは、大変そうです。ストア派の哲学はもちろん西洋の思想の源流ではあるのでしょうが、仏教に通じるものも感じて興味深かったです。
九瀬樹
2024/11/29 11:09

ハドリアヌスは自分が修繕した帝国であれば、マルクス・アウレリウスに統治できると考えていたのかもしれない。しかし、マルクス・アウレリウスが引き継いだのは、アントニヌス・ピウスからだった。常に戦場にいるような状況は、哲学を志す皇帝には酷だったんじゃないかと感じました

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

九瀬樹

詩人といえば谷川俊太郎しか知らないから、世界から詩人が居なくなってしまいました

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
7

九瀬樹
五賢帝の最後、哲人皇帝と呼ばれるマルクス・アウレリウスの手記。わたしの見方が塩野七生さんに侵されているのかもしれませんが、ローマの皇帝がこんなんでいいのかな?と思いながら読んでいました。自分のために書いたといわれる手記に現れる人間観。これを実践していたのか、反対に実践できていない自分に言い聞かせるために書いたのか。どちらにしても“べき”が多すぎて、このひとの下で働くのは、大変そうです。ストア派の哲学はもちろん西洋の思想の源流ではあるのでしょうが、仏教に通じるものも感じて興味深かったです。
九瀬樹
2024/11/29 11:09

ハドリアヌスは自分が修繕した帝国であれば、マルクス・アウレリウスに統治できると考えていたのかもしれない。しかし、マルクス・アウレリウスが引き継いだのは、アントニヌス・ピウスからだった。常に戦場にいるような状況は、哲学を志す皇帝には酷だったんじゃないかと感じました

が「ナイス!」と言っています。
九瀬樹
政治と政治的なことと、さまざまな側面が捉えられていて刺激的でした。わたしが関心をもったのは、関係の政治的なところ。ひととひとが関われば政治が生まれるのでしょう。わたしの言葉、態度が意識には登らなくても意図的に誰かの行動を制限したり、操ったりする(反対も当然ある)。それはある種の支配なのでは。関係の非対称性が問われることがあるけど、間主観の世界で対称な関係なんて生まれるのかな?もしくはどこまでが許容されるのか?(犬の散歩を眺めていて、おくさんにそんな話をしたら、呆れられました)
hana
2024/12/03 15:46

犬の散歩を眺めながらそのような話をしたり呆れられたり、なんだかすてきなご関係だなと思いました。

九瀬樹
2024/12/03 18:02

hanaさん、ありがとうございます。犬の散歩を見ていて、犬を人間と一緒に過ごせるように躾けるのも、非対称な関係だよねぇとかいうので、呆れられたんですけどね…

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九瀬樹
【家本】読みはじめて、なんかおかしいぞ?と思ったら、別の画家さんと間違ってました。小原古邨の版画(浮世絵)作品の紹介。近代の版画は自分で版木を彫り、刷ることになっていますが、古邨は浮世絵の流れを汲み、原画を担当。今回、浮世絵(新版画)が、版元、絵師、彫師、刷師の協働で生み出される芸術だということが、解説と多様な図版で納得することができました。多くのひとの手を経ながら、古邨の絵の味わいが再現されるってすごいことだなと思いました。浮世絵の1枚はおよそ蕎麦一杯分。芸術が身近に手に入るってこれもすごいことですね
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九瀬樹
【お借り本】いやいや、一気に読んでしまいました。さらっと読んでしまいましたが、参考文献の多さに本を書く大変さを感じました。画家ってなんだろうなぁ。生活のために描きはじめ養ってくれるパートナーが見つかると作品から魅力が失われるとか、安定を得たあとにやっぱり情熱大事ってそれまでの生活を捨てるひととか(後者はユトリロの母親ですが、作品を観たときにそういう人生を送ってしまうのも仕方ないねって思いました)。恵まれた家庭に生まれながら、プロの画家として認められたかったベルト・モリゾの最期は切ないです。
九瀬樹
2024/11/15 00:32

表紙は、アンドリュー・ワイエス。作品を観た記憶はないのだけど、これってワイエス?ってなぜかピンときた。気づかないうちに目にしてるほど有名なひとってことなんでしょうね。読書メーターに登録してから、名前は覚えたんですけど

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九瀬樹
わたし程度が抱いている天皇のイメージが変わる巻でした。天皇とはなんであるか、もっと考えないとなぁ。幕府との持ちつ持たれつの権力構造だとか、社会の安定により儒教的価値観が許容され、名分論により天皇・朝廷の権威が高められたり、なんだかいろいろ複雑に絡み合っています。天皇も政治的存在。幕末の混乱も生身の孝明天皇が招き、天皇が開国という現実を受け入れたときに権力を失い器(機関)になるというみかたは新鮮だった。攘夷という気分を観ていると、ひとって変化が本当に嫌なんだなってと思う。自分もそういう“ひと”なんだけども
九瀬樹
2024/11/30 04:59

朝廷は幕末にポンと政権を渡されたわけでなく、意識としては、統治者でありつづけていたし、古典の学習をとおして育ててもいたというのも新しい発見

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九瀬樹
雨のことば辞典なだけに、「雨」がつく言葉が多く、「雨」という字がゲシュタルト崩壊を起こしそうになりました。特にあ行はつらいです。これほど、雨に関する言葉が多いのは、雨や水が生活に密接に関係していて、重要な存在だったからでしょうね。前に読んだ本によるといまのように水資源を有効には使えるようになったのはほんの50年前。だからそれ以前では、慈雨やそれに類する言葉への実感は深かったんだろうと思います。辞典といいながら、ときおり編者の個人的経験が語られたりして、おや?となる。
が「ナイス!」と言っています。
九瀬樹
【家本】展覧会の図録にしては読むところが多いうえに、難解。展覧会にも行き、図録の解説も読んだけど、画家たちはなぜキュビスムに進んだのか、キュビスムがなんなのか、よくわからないまま(書いてあるのかもしれませんが、わたしが理解できなかっただけかな?)。観てて思ったのは、ピカソとブラックは、ほかのキュビストとは次元が違うなということ。メッツァンジェの「自転車乗り」がスピード感をよく表しているなぁと思ったけど、贋作とのこと…。世間の反応なんかも取り上げられていて、新しいことっていつも受け入れられないものだなぁと
九瀬樹
2024/11/03 00:00

キュビスムの発表の場は、サロン・ドートンヌとサロン・ド・ザンデパンダンが中心だったとのこと。後者は、わたしが耳慣れた言葉ではアンデパンダン展。綴るとSalon des indépendants。日本語にすると独立芸術家協会展。考えてみるとよくわかるんだけど、翻訳するって大変だなぁ

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/11/14(2592日経過)
記録初日
2009/08/10(5610日経過)
読んだ本
997冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
263879ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
977件(投稿率98.0%)
本棚
38棚
性別
自己紹介

ぼんやり生きています。
ぼんやりしているので、同じ本を2冊買わないようにするために利用しています。


通りすがりにナイスします。
不快な方は申し訳ありません。


本も“出会い”だなぁと思っています。

みなさんの読書に出会いのチャンスをいただいています。
ありがとうございます。

感想って便利な言葉だなと、あらためて。
本の内容を離れて、感じたこと、想ったことを書いているかもしれません。
本を読んで感想を書くことは、自分との対話かも、とかとか
(できれば、あらすじを書くだけにしたくないし、評論もしたくないなと)

読書は
「言葉を食む」ということかもしれないと考えたりしています。
いつか代謝されることもあるのかな?

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