『この時代小説がすごい!』2022年版、2001~2021の20年間ベストテンランキング第3位に「嶽神シリーズ全8巻」がランクインっていうポストをたまたまFbで見て、「全8巻?たしかに無坂は死んだけど・・・」とか思ってちょっと検索したら、最後に読んだ「風花」出した一年後くらい、去年の11月に長谷川さん亡くなってたのね。残念ではあるけど、これあるを予期して終わらせたんだなぁという感慨もあって、遅まきながら、ご冥福をお祈り申し上げます。
挙句、散々引っ張った内親王の件も結局、その最大にして絶対禁忌の白紙委任状ぶん投げてのちんぽ欲全開のバカ父帝の愛欲のなれの果てって、そりゃもう松永弾正ガンガレしかないデショwというか。まーその弾正の動機もちょっと見え難かったんで、どーせココまでやってんだから、なんなら弾正の父親も後奈良帝とか近衛の誰かにすりゃよかったんじゃね、などw ヒロインともどの道ハッピーエンドが待ってるわけじゃないのは正史で決まってるワケで、一応窮地を脱して明るい未来が何となく待ってる風に終わってるけど、この後永禄の変だしなぁとw
民のためとかほざいてはいても、貴族なんざ基本無為徒食のご身分なので、作戦失敗して女に逃げられても泣きながら笛吹いて引き込もるとかどうなのかw とはいえ、いいご身分ではあってもそういう身分から逃れらないというのも逆にある時代性。まぁ武士にしたって他人アガリをカスったり強奪してるワケだから偉くもなんともねぇんだけど、一応自分で動いてる。そういう意味ではちゃんと自分で動く貴族ってのは、しかも関白というTOPでありながらってのは、中々モチーフとしては活きるよね。悪役の位置だけど松永弾正のが感情移入はしやすいかなw
あとなんか祥子内親王との運命のカップル路線の伏線の謎引っ張り過ぎだと思うんだけど、スーパーナチュラルみが強くなるなら、そのライン上の話の展開になるのかなぁw まぁつまらなくはないんで、この後下巻の後に三部作にも手を出してみようかな。
関係者が考古学遺跡発掘の関係者だったってだけで、あんまし考古学関係なかった。もっとこう、宗像教授伝奇考的な考古学に絡めてもよかったような。まぁ、伝奇が過ぎて稗田礼二郎まで行っちゃうとファンタジーになちゃうからアレだけどw 二木さんといえば僕僕先生的なイメージ払拭するのはアレとしても、そうしても話よさげな雰囲気はあったのかな。シリーズ先を予想させるキャラ配置のために、この本のメインが薄味と感じてしまったのは残念。
だらだらだらだらだらだら~
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