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2022年5月の読書メーターまとめ

kazukitti
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感想・レビュー
11
ナイス
95ナイス

2022年5月に読んだ本
11

2022年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kazukitti
読友さんの感想見て手を出したんだけど、その前からちょこちょこ絵師の本は読んでて、その流れでもあるんだけど、澤田さんのコレに辿り着く前に3冊読んで何となく芸風は分かった感じの上での読了。河鍋暁斎の娘で同じ絵師の河鍋暁翠の話なんで、話のおおまかな雰囲気は、前読んだ朝井さんの葛飾北斎とその娘の応為の「眩」と同じ。師匠であり父であり、稀代の天才と非才である自分との葛藤って構図。でも、朝井さんのは絵師というよりも、お栄という絵描きの生き様って感じだったんだけど、澤田さんのは「とよ」の葛藤は絵師ありきって感じだった。
kazukitti
2022/05/13 09:50

父親が師匠で超えられるぬ壁とした立ちはだかるってのも、芸事で親が自他ともに認める天才じゃなかたっとしてもフツーによくあることよね。でも、ソレを定朝の時とは違って、真正面から、河鍋暁斎のむすめ「とよ」としての絵師・河鍋暁翠の物語として書かれたってのは、読みごたえがあったと思う。あと、肝心の絵そのものについての描写みたいなのは、やっぱり弱いんよね。当たり前だけど、絵についてのバックボーン知った上で鑑賞しないとソコは「おはなし」では伝わらないと思う。これは澤田さんだけじゃなくて、今まで読んだ全般の傾向だけど。

kazukitti
2022/05/13 09:56

あとね、これはもう個人のスタンスの違いでしかないから、好きか嫌いか合うか合わないかで基本平行線なんだけど、愛憎は個人の葛藤の中に生じるものだけど、絵はもっと自由なものだよ。澤田さんは、血や他者との関係に縛られた桎梏の定めって設定が大好きみたいだけど。

が「ナイス!」と言っています。

2022年5月の感想・レビュー一覧
11

kazukitti
梶さんのフラフラ植物オタク同心水草さんのぼんやり成長譚を読んで、じゃあ他のもつって手を出したんで、初っ端の朝顔オタクっぷりはさもありなんて感じだったけど、いやー白泉社コミックスじゃなかったw 主人公の造詣なんかはまぁほとんど変わらないし、成長曲線のドラマも似た感じではあったけど、まぁ本格時代長編て感じだったよねw 一期一会≒一朝の夢ってタイトルに集約されてる。若干、実は主人公が急に居合の使い手とかだったり、ラストの朝顔もドラマ過ぎるでしょwという感はあったけども、
kazukitti
2022/06/01 18:16

kazukitti 主人公の昼行燈な感じとかただの朝顔オタクなのに、ヒロインとの絡み、史実の事件との関係とか、葉室作品の典型的サムライ像に近いくらいの生き様って印象すらあったかな。続き、というか姉妹編出てるから読んでみようとしたら、この見事なラストからさすがに続きとはいかなかったらしく、前日譚てのが大人の事情を垣間見るという穿ちみw

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kazukitti
草介はのんびりと書いてるけど、朴念仁とか唐変木ってんじゃないけど、ぼんくらみは強いよねw 鈍感というか察しが悪いとか言い方は色々あるけども。大団円だけど、ちょっとラスト急いでる感じあったかな。大人の事情なのか、ハナから3巻で終わらせる予定だったからか、もう少しあと2~3編あった方がよかったかな。まぁ草介の将来的な意志の決定とかに必要ではあったんだろうけど、そんなに蛮社の獄の前日譚的なのに絡めて尺とらないでもよかったというか。
kazukitti
2022/05/24 09:37

草介の身分違いの恋とかは明るい方向へだけど、鳥居の登場なんかも含めると出張研修から帰ってきたら、世の中は明治への時代の変化の前の動乱の時代に差し掛かる感じになるわけで、ハゲ先生とかも下手すりゃ高野長英と連座で獄死もあり得る情勢だから、前途が明るいんだか暗いんだかナンダカナーになっちゃうしで。あと、ラストの告白の流れはちょっとヒドかったわw でもやっぱキリはいいけど、シリーズ終了は残念。梶さんのは他のも読もうと思う。

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kazukitti
2巻から読んじゃったんで、ちょっとこうこなれる前のハゲ蘭医とかイヤミな感じでアレだったwけど、やっぱ1巻から読んでおけばよかったなって。3巻で終わるのわかってるってのはエンド見える安心感もあるけど、あーもう終わっちゃうのねって残念感もあるからなぁ。キャストの位置とかやっぱ往年の白泉社コミックスみアリアリだよねw
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kazukitti
昭和のおっさんが「マルコ」といって思い浮かべるのは、東方見聞録なんて知的なものでなく、イタリアからアルゼンチンにエテ公と旅する子供か、お調子者のぐうたら小学三年生くらいなもんなのだが、まぁ取り敢えず前者には近かったw 今回Qはほぼサブで、いつもは時間軸の違う犯罪・被害者サイドとQの捜査が交錯しつつ収斂していくというスタイルだけど、今回あまり時間差はなくて、事件とマルコを中心に犯罪者とQが絡んでいくって感じだった。つか、だってほぼほぼ事件の解明こそカールをはじめとするQのメンバーの捜査ありきだったものの、
kazukitti
2022/05/25 17:55

アフリカ少年兵上がりの傭兵暗殺者集団は、尻尾切り的に始末がついたの以外のは今後出て来るのかしら。

kazukitti
2022/05/26 13:41

そーいや、子供が事件の目撃者で犯罪者から追われて、且つ捜査側からも他の何かの理由で追われるとか割とサスペンスではテンプレよね。どっかで見たことある話。映画でも、刑事ものとかのシリーズドラマでも1エピソードくらいは子供絡みで作ってそうw そういう意味では、構成も含めて極めてありきたりではあるんだろうけど、それでも読ませちゃう面白さってのはすごいよね。

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kazukitti
まぁ確認しなかった自分が悪いんだけど、半分は既読だったw 特に梶さんのはちょっとしたタイムラグでこれ読む直前にとかだったんで間が悪いったらねぇw でもアンソロージーを組むのが大変なのも分かるし、このテーマでこの作品をってのもわかるけど、やっぱり宮部さんの以外は全部シリーズ物の中の一編てのは、読み物としてちょっとなぁってのはあったよね。シリーズ物の途中の巻くらいなら、巻頭の説明で何となくはわかるけど、その中のさらに1話だとちょっと「え誰?ナニ何どゆこと?」って辺りから始まっちゃうんで、
kazukitti
2022/05/16 11:15

ちょっと戸惑いも止む無しでやってるのかもだけど、不親切感は拭えないってゆーか。入門という意味では、これで興味を持った人がその作家の作品なり、直でこのシリーズなりを手に取るきっかけにはなるんだろうけども。そういうことなら、今後西條さんと中島さんを紹介してくれてありがとう感はなくもないけども、まぁでもナンダカナーはあるよね。特に西條さんのは冒頭サッパリわからんかったからこりゃ本編読まねぇとダメだわって動機だしw

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kazukitti
たまたま手に取ったんだけど、読んでて「?」って思ってちょっとカバー見返したら、2巻じゃんってw 道理でね。まぁ昨今のこの手の描きおろし時代もののシリーズって、途中の巻から読んでもそれなりに問題ないように、巻頭の書き出しにある程度の関係や紹介なんかしてるのは通例だから、困りはしなかったけども。まぁ、面白かったんで続きも前も読むけれど、次巻で終わりってのはすでにしてちょっと残念ではあるw 内容は和田さんのとか他に本草学ウンチク系の下級武士の話は他にも読んでるのでその辺もそれなりに面白く読めて、
kazukitti
2022/05/16 10:53

空気の読めない唐変木と勝気お嬢様って組み合わせも、まぁテンプレではあるw その昔の昭和の白泉社コミックスみたいな気軽さで読めた。読めたは読めたんだけど、この巻は割とこうキーになる話だったらしく、ぼんくら昼行燈のぬるま湯生活との決別っぽい意気込みとか、ヒロインとの別れみたいなの(なんだよソッチかよってオチも含めてw)とかあって、それはやっぱり最初に読まずに、1巻目読んでからのがよかったなぁなどw

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kazukitti
読友さんの感想見て手を出したんだけど、その前からちょこちょこ絵師の本は読んでて、その流れでもあるんだけど、澤田さんのコレに辿り着く前に3冊読んで何となく芸風は分かった感じの上での読了。河鍋暁斎の娘で同じ絵師の河鍋暁翠の話なんで、話のおおまかな雰囲気は、前読んだ朝井さんの葛飾北斎とその娘の応為の「眩」と同じ。師匠であり父であり、稀代の天才と非才である自分との葛藤って構図。でも、朝井さんのは絵師というよりも、お栄という絵描きの生き様って感じだったんだけど、澤田さんのは「とよ」の葛藤は絵師ありきって感じだった。
kazukitti
2022/05/13 09:50

父親が師匠で超えられるぬ壁とした立ちはだかるってのも、芸事で親が自他ともに認める天才じゃなかたっとしてもフツーによくあることよね。でも、ソレを定朝の時とは違って、真正面から、河鍋暁斎のむすめ「とよ」としての絵師・河鍋暁翠の物語として書かれたってのは、読みごたえがあったと思う。あと、肝心の絵そのものについての描写みたいなのは、やっぱり弱いんよね。当たり前だけど、絵についてのバックボーン知った上で鑑賞しないとソコは「おはなし」では伝わらないと思う。これは澤田さんだけじゃなくて、今まで読んだ全般の傾向だけど。

kazukitti
2022/05/13 09:56

あとね、これはもう個人のスタンスの違いでしかないから、好きか嫌いか合うか合わないかで基本平行線なんだけど、愛憎は個人の葛藤の中に生じるものだけど、絵はもっと自由なものだよ。澤田さんは、血や他者との関係に縛られた桎梏の定めって設定が大好きみたいだけど。

が「ナイス!」と言っています。
kazukitti
読み始めは、タイトル通りにファンタジーラノベ時代劇って感じで、こりゃおっさんの読むもんじゃねぇべやwって感じだった。キャラ造形や描写に時代感がなくて、割と現代的だったからなんにけど、スーパーナチュラル大活躍のストーリーではあるけど、意外!考証的には伝承なんかも含めちゃんとしてたんよね。言うたら、この前に読んだ澤田さんの定朝の話だって、ソコは同じようなもんだったしね。単に、「おばけ」が出ないだけでw ラノベ=ヤング向けのドリームノベルだとするなら、時代小説だっておっさん向けのドリームノベルなワケだから、
kazukitti
2022/05/08 23:18

どっちが高尚で、どっちがガキ向けだから格下ってことはないんよね。読む方が好きか好きじゃないか向いてるか向いてないかって話で。まぁおはなしそのものは、性善説のスタイルで、「史実」ではどうだったかはともかく、この作品の内の視点者からの眺めはそうだったんろうなってことなのかなって。続きがありそうな書き方ではあったけど、ソコは数字次第なんだろうね。タイトルがコレなんだから、表紙ももっとくだけた、何ならラノベスタイルを踏襲した方が数字は良くなるんじゃないかなとも思う。他の作品にも目を通す方向で。

が「ナイス!」と言っています。
kazukitti
出たよ、佐伯さんの杜撰なキャラリストラが、みたいなw 前回で蓄電したクソ女とボンクラ侍の話なんかこの結末にするなら、わざわざ引っ張り出さなくてもよかったんじゃね?って。あとさぁ、やっぱ思うのは時代もので科学的視点が足りない故の、スーパーナチュラルとのお隣感があって、現代ほどはファンタジーにならないはずなのに、ソレをメインでやってる江戸ファンタジーの書き手に比べると、佐伯さんに限らずこの手のネタ扱かった時の印象って、なんか皆さま展開がアレな気がするんよなぁ。
kazukitti
2022/05/08 04:00

しかし、磐音もそうだけど、そんなにクソよく出来過ぎた優等生なセガレって必要かね。多少ダメな方が「人間だもの」って思えると思うんだけどw まー佐伯さんの若き主人公像って、初代の磐音幹次郎以外の若手は、政司みたいな「本当によく出来過ぎた一点の曇りもない優等生」にシフトしちゃってるみたいだから、おっさんズドリームってのはそんなもんなのかもしれないね。そーいや、古着屋の棟梁もそんなだったし。

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kazukitti
3冊目で大体澤田さんの芸風分かったってことでいいのかなw 大体の史実の人物を描いた時代もの(歴史ものではないw)ってのは、自分の考えた話を史実の人物に自分のキャラを乗っけて描くってことなんだろうけど、澤田さんのは特にソレが強いのかな。二次創作臭いというとアレだけど、まぁそんな感じw 周辺キャラ配置とか一応史実と伝承合わせてだけど、ウィキペに当たりゃ大体わかる程度のことなんで、そこまで深い話=歴史もの ということではなく、やっぱりキャラもの=時代小説ってことなんじゃないかな。
kazukitti
2022/05/07 04:07

高階成忠の架空の子供を学僧の主人公にして、定朝の成り上がりと絡めたのは、結局クライマックスの上東門院(彰子)の女房(作中では中務)の死体遺棄事件の渦中で、史実でよくわからないとされる人物に置き換えるためだったんだろうけど、その所為で本来主軸のはずの隆範/定朝が、ただの冤罪背負って消えてくだけのボンボン坊主と、仏の在り様と現世の格差に懊悩しつ成長するはずが中務の死体見て頓悟しちゃうお手軽ドラマになっちゃってるのちょっと残念。敦明親王と中務の絡みに熱量持ってかれ過ぎじゃねってゆーか。

kazukitti
2022/05/07 04:13

定朝が真の仏の姿に辿り着くのが、他人の痴話喧嘩(ヒドイw)の慣れの果てってのはなんだかなぁというかw どうせそこらへん史実ではなく、澤田さんの考えた「おはなし」なんだから、芥川の地獄変の簡単な翻案みたいなメロドラマじゃなくて、宇宙意地悪クソ鳥の出ない火の鳥鳳凰編の我王と茜丸みたいな、ギンギンな隆範と定朝のぶつかり合いみたいなのやって欲しかったよねw

が「ナイス!」と言っています。
kazukitti
まぁ重いw このシリーズを知ってから実際に読むまでに結構な時間があって、手に取ったものの結局読ますで、気になってたのであらすじ知る程度に考えて、アマプラで見た映画版のがこれだった。それで、これは読まなきゃ、と1作目から通してようやくココに。面白い。でも、重い。テーマの深さを感がるとエンターテイメントよりも純文学に近いのかも。海と毒薬的というか。とはいえ、きっちりエンターテイメントなんよなw 映画の改変があるのは当然だと思うし知ってたけど、いやー全然救いがないな、コッチw ニーではより悲惨に、
kazukitti
2022/05/03 03:17

もっと言えば、キチガイが下らない理由付けで殺人事件起こしたら、その原因はアニメとゲームですってオタクを忌避したり、キモいから全部規制しろとかいうのも基本は同じなんよな。自分がパージラインの向こうにならないという無根拠な前提を元にしたクソ根性。清潔で平和で正しい自分たちがゆとりある生活をするためには、劣ったもの見栄えの悪いもの自分とは違うものを排斥するべしという実に人間的な感情なんよね。はぁもうブーメランの度も過ぎるって話w

kazukitti
2022/05/03 03:22

というテーマはおいといて、カールと愉快な仲間達には相変わらず笑わせられたりはしてるので、今回はアサドが随分な重傷を負ってしまったけれど、重くてもまぁ、本当にエンターテイメントなのよね。でもやっぱ、そこはクライマックスの演出上ハリウッド過ぎるだろと突っ込むんだけど、カールが金槌でボコられた時はマジ笑っちゃったよ。オイ、またか!つってw

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/11/16(4933日経過)
記録初日
2010/11/16(4933日経過)
読んだ本
1670冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
562459ページ(1日平均114ページ)
感想・レビュー
1425件(投稿率85.3%)
本棚
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自己紹介

だらだらだらだらだらだら~

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