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2022年6月の読書メーターまとめ

たこい☆きよし
読んだ本
23
読んだページ
3295ページ
感想・レビュー
23
ナイス
94ナイス

2022年6月に読んだ本
23

2022年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこい☆きよし
世界をひとつにしようと戦争を続けて、ついに小さな国ひとつを残すばかりになった大きな国の王様と軍隊が、小さな国に行ってみたら、そこで待ったいたものは…。初めて読んだのは何年か前のことだったけど、普遍的なテーマの寓話絵本なのでいつ読んでも常に新しい。とはいえ、ウクライナの現状のニュースが流れてくる中で読むと複雑な気持ちにもなる。
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2022年6月にナイスが最も多かったつぶやき

たこい☆きよし

2022年5月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:3319ページ ナイス数:101ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/814149/summary/monthly/2022/5

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2022年6月の感想・レビュー一覧
23

たこい☆きよし
同じレズビアンテーマでありながら、多幸感が基本トーンだった『LOVE MY LIFE』の裏返しのような重い物語。このテーマ、物語をさらっと読めてしまう画風、作風で形にできるのが作家(マンガ家)としての力だろう。あとがきでは、先に描いた作品の手応えから、次に進んでいこうとする決意が感じられてその点にも好感。
たこい☆きよし
出版当時にも同性愛テーマを描くニュートラルなスタンスと毎回同じ語りだし「こんにちは。わたしはいちこ」で始まるリズミカルな話運びに感銘を受けたものだったが、このテーマは描かれて20年経過した今がむしろ旬かもしれない。スタイリッシュな画風、作風はまるで描かれた時代を意識させない。あとがきによるとマンガ家をやめていた4年間で一度喪失した創作の感覚を取り戻したご本人にとっても記念すべき一作とのこと。個人的にはやまじえびね最高傑作かも,という気もしてきた。時折不穏なこともあるけど物語の基本トーンは多幸感なのがいい。
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たこい☆きよし
『お天気といっしょ』で集英社での活動を始めた頃の連作短編集。人づきあいの苦手なタイプのまほこはバイト先のレコード屋の同僚の波古田青彦に突然告白されて「おつきあい」を始めるが、彼に心が惹かれるごとに、他の女性や友人のことが気になり始めたり、そういった人たちから何らかのアプローチを受けたりしつつ、静かな恋愛関係を深めていく。こうして手に取り直す順番は気まぐれだったけど、設定や展開にひとつ前に読んだ「微熱のような」との共通点が感じられ、作風の深化からたどり着いた裏返しの『MAHOKO』とも読めるかも。
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たこい☆きよし
ビームコミックス初のやまじえびねを引っ張り出す。いずれもフィールヤング掲載作で、このコミックスからエンターブレインに活躍の場を移したことに。新刊帯でチェックしたら移籍後のコミックスを買い漏らしっぱなしだったので、これは近々入手したい。この表題作は短いページ数の中で、幼い頃の義父から受けた性暴力の傷を抱える主人公の密やかな行ないとささやかな罪を描く。ページ数ではコミックスのメインとなる「微熱のように」は、主人公の女子大学生が文学の趣味で知り合った友人に導かれるように闇に堕ちていく姿を描く問題作。
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たこい☆きよし
『女の子がいる場所は』と同時発売。風変わりな幽霊譚の表題作と、テオドール・シュトルム「みずうみ」のマンガ化を収録。つや消し黒の上に透明フィルム?加工でヒロインを浮かび上がらせる装丁が美しい。収められたそれぞれに美しい物語によく似合う。しかしなぜ今、こんなやまじえびねまつりを企画したんだコミックビーム!?
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たこい☆きよし
サウジアラビア、モロッコ、インド、日本、そしてアフガニスタンに暮らす少女が体験するその国特有の社会背景と女性をめぐる状況。それぞれに、その国の中では恵まれた環境にいて、ニュートラルな考え方の中で生きているだけに、子どもの力ではどうにもならない状況や、その国で生きてきた女性の変えがたい過去。それでも未来を見ようとする女の子たちの姿が読者の胸をうつ。一方で、デビュー当初から変わらぬテイストの画風は、かつてはややとんがって見えたけど、今目にしても古さは感じない。本作で知った人には過去作も読んでほしい。
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たこい☆きよし
こちらは悪いことをしないピーター・ラビット!? 自然を観察したかあいい画風はちょっと近いものの、ネズミたちの暮らす世界を自然の事物だけでなく、使う道具や単位とかまで脳内で構築して描いている、との序文にびっくり。トールキンのホビット荘みたいだ。本作は子どもたちが見つける秘密の部屋も楽しいけど、冬至の日の詩の朗読の様子は『赤毛のアン』の雰囲気もある。
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たこい☆きよし
スーツケースひとつ抱えてどこか遠くから旅してきたらしい生きもの。中に入っているものの話が信じられなかった土地の動物たちは、生きものが疲れて寝入っている間にスーツケースを開けてしまうのだが…。あからさまなことを描かないものの、いろいろに考えることのできる深い絵本。内容とは関係ないけど、カバー見返しの著者自己紹介がなかなかウィットに富んでいていい感じの翻訳も含めちょっとクスリ。
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たこい☆きよし
川上未映子全訳のピーター・ラビット全集。2冊目は赤リスナトキンのおはなし。…なんというか、他のリスたちが礼儀正しいのに、ふくろうのブラウンじいさまにいたずらを続けるナトキンはピーターに輪をかけてひどくて、同情の余地一切なし(笑)。
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たこい☆きよし
川上未映子の手になる全訳で話題になった全集。元は英国で2002年に原画のリペアや未使用だったイラストの収録などを施した全集がベース、とのこと。手のひらサイズの装丁に細密だけどかあいいイラストがいい発色で収録されていてリズム感を持って読み進めることができる。しかしピーターの行ないは改めて碌でもないな(笑)。
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たこい☆きよし
やることを思いついて現場に行ってみると、些細なことが気になって別のことを始めてしまう似たもの夫婦の一日をあたたかく描く。年寄りじゃなくても「あるある」な絵本でほっこり。初読は教文館の児童書専門ナルニア国の奥のギャラリーでの原画全点展示にて。そのミニ展覧会でも解説されていたが、文章の方の著者の松岡さんは2022年1月にお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りします。
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たこい☆きよし
シリーズ4冊をまとめて、大きな版で読める。これなら、ふたりはいつまでもいっしょだ。
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たこい☆きよし
世界観はまさに昭和。登場する近所の奥さんの髪型がサザエさんなので、あの髪型が流行った頃くらい,ということか。ご近所にも子どもにも受けの良いお好好爺のおいなりさんの日常をあたたかく描く絵本。こういうご近所づきあいは今はないだろうから、主人公がおいしそうなおいなりさんであるところもなんの不思議もなく受け入れられる。でも、本当に誰かにかじられちゃったらどうなるんだろう? 直せる(治せる?)のか? それとも…。怖い想像になってしまった…(笑)??
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たこい☆きよし
世界をひとつにしようと戦争を続けて、ついに小さな国ひとつを残すばかりになった大きな国の王様と軍隊が、小さな国に行ってみたら、そこで待ったいたものは…。初めて読んだのは何年か前のことだったけど、普遍的なテーマの寓話絵本なのでいつ読んでも常に新しい。とはいえ、ウクライナの現状のニュースが流れてくる中で読むと複雑な気持ちにもなる。
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たこい☆きよし
タイトルの通り、回文を折り込んだ詩とか、折句を入れ込んだ詩で一匹の猫の目から見た四季をめぐる楽しい絵本。タイトルを一目見てねこの「こね」ちゃんが主人公かと思ったのはナイショだ(笑)。
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たこい☆きよし
意外ッ!? ドッカーンの原因はいつもと違って…? ちょっとパターンが変わって次から次へと何かが出てくる斜め上の展開ッ(笑)。基本はいつも通りのオチだけど、今回はお手伝いするのはのらねこぐんだんだけじゃなくて…。しかしまあ、毎回毎回見ただけでお店の作るものを再現できてるのらねこぐんだん、実はすごく器用で飲み込み速いな(笑)。
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たこい☆きよし
劇場版アニメの公開に合わせ、当時人気上昇中の細野不二彦描き下ろし新作を加えて、デビュー作にあたるマンガ版をコミックス化。書き下ろし新作には当時の細野不二彦のテイストがありつつ、スケールの大きいアイデアもあって楽しめる。一方のデビュー作からの二篇も、アルフィンの初仕事の直後にSOS信号を受信して…という『ピザン』の相似系から、やはりスケール大きい結末に至る「宿命のパンドーラII世」、陰謀劇が二転三転する「復讐鬼の葬送」、いずれも密度が濃い。今読むと安彦良和の小説版イラストとの落差も気にならない。
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たこい☆きよし
マンガの立ち読みを始めたのは小学3年生で、『バビル二世』はそこで貪るように読んだ。アニメとここまで違うのか、と『デビルマン』同様に感慨を覚えたものだ。そんな中、小学四年生でいきなり連載が始まったのがこの作品。『バビル二世』作者の新作! 連載リアルタイムで読んだ初めての横山光輝SFマンガだった。今読むと核戦争のきっかけが地球温暖化と資源、食糧危機で、人間が死に絶えてもロボットが戦争を滅ぶまで続けたとか、かなり尖った設定で、内容も『バビル二世』よりハード。結末のシンプルさだけは学習雑誌に多少は配慮したのかも。
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たこい☆きよし
超人ロックの日、ということでKindle版の方で再読(「歌姫」「愛しのグィネヴィア」併録)。少年キングで『炎の虎』から連載が始まるまでは、書店で入手して読める唯一の『超人ロック』がこれだけだった。『超人ロック』は中学生の時間感覚では「長く幻だった作品」だったが、書誌を確認するとこれの雑誌連載が1977-1978年で1978年にはこの新書館版が出版、1979年の終わり頃には少年キングでの連載が始まっているので、新書館がムック『超人ロックの世界』で紹介してからの商業化の動きはは実はけっこう速かったのね。
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たこい☆きよし
『掃除婦のための手引き書』では、私小説的に読めて、同じ出来事がモチーフになっていつつも微妙に重ならない感じが「信頼できない語り手」っぽく、統一感のあるセレクトだったが、同じ短編集の未収録作を集成しただけのはずのこちらでは、前集と共通するモチーフの作品も引き続きあるものの、全体に個々の作品の独立性が強い印象。また、複数視点の切り替えなどの手法の実験が多いのもその印象を強めている。総じて『最初の悪い男』『十二月の十日』的な感触もあるが、読者としての自分はそれらよりルシア・ベルリンが肌に合うようだ。
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たこい☆きよし
岩波少年文庫のホラー短編集の4巻目は表題作の「小さな手」をアンソロジーのテーマ的に扱ったように、直接「手」をメインにした「猿の手」「五本指の獣」をはじめ、統一感のあるセレクトと配置。カポーティ、スティーヴンスン、キプリングまで、あまり読まれていない短編を選んであるのもいい。また、ビアス「月明かりの道」を読んだ芥川龍之介「藪の中」の発想につながった、というのも興味深い。まあ、叢書の想定より対象年齢高めなアンソロジーシリーズ、という感じだけど、金原さんにこの試みをする場があるのはいいことだと思う。次にも期待。
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たこい☆きよし
ふしぎな「みどりのゆび」を持った少年チトの物語。戦争をめぐる寓話とも言える古典。訳者後書きの日付が自分の生まれた年1965年であることを思うと、現代の世界情勢はなんともやりきれない。2005年に付されたペン画とカラーのイラストを収録して2009年に出たこの版は、岩波書店というより、どこかのひとり出版社が出したのか、と思うくらいに読む人の手に馴染む。
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たこい☆きよし
ビーバーのビーバが、世界にはどんな家があるんだろう、と旅に出た。途中、気球で旅するアキタに拾われて、二人で世界中を縦横無尽にめぐる。マンガっぽい画風でデフォルメされてはいるものの、それぞれの動物の家の実際の特徴を生かしつつ、絵本らしいお遊びも満載。周囲にちまちま描き込まれた他の動物たちを探す楽しみもあって、何度でも楽しめるタイプの絵本。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/09(2333日経過)
記録初日
2015/01/01(3406日経過)
読んだ本
1554冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
284295ページ(1日平均83ページ)
感想・レビュー
1554件(投稿率100.0%)
本棚
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