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2022年9月の読書メーターまとめ

たこい☆きよし
読んだ本
20
読んだページ
3103ページ
感想・レビュー
20
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2022年9月に読んだ本
20

2022年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこい☆きよし
王様から「本の話」を求められた二人の男が、千夜一夜よろしく、自分の集めてきた「本の話」を語る。その内容は…。すべての語り出しが「その本は…」であるところで星新一『ノックの音が』を思わせるが、こちらの方が語り出し以外の制約はより自由。100文字SFみたいな小話から1ページから数ページのものが多い中、中盤、40ページほどの中編が技ありの傑作。切ない! それも含め、ラストまで読むとこの本の装丁の理由がわかる仕掛けまで含め、お見事。
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2022年9月にナイスが最も多かったつぶやき

たこい☆きよし

2022年8月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1561ページ ナイス数:80ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/814149/summary/monthly/2022/8

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2022年9月の感想・レビュー一覧
20

たこい☆きよし
超人ロックの流れで「実は読んでなかった名作」を。なるほど、これもまた日本のSFマンガのあれとかあれとかのあそことかあそことかの原典なんだろうなあ。しかし、1940年の作で原子力の描写がけっこう細かいのはすごい。真空管は一箇所くらい出てくるけど、他のガジェットの描写(データベース検索した内容がディスプレイ的な板にテキストで表示されたりとか)は今読んでも納得感がある。超能力テーマ、新人類テーマでもありつつ、今なら『三体』っぽいと言われそうな宇宙戦争描写もあり。
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たこい☆きよし
作画グループ版ロックの5巻目。スカイホーク・ダンディの後日談「ライザ」を中心に、遺伝子コピー能力「マトリクスコピー」を軸に据えた作品複数。他、「エネセスの仮面」「新世界戦隊・オリジナル版」を収録。ロンウォール革命やサイバージェノサイドをニア姫が調べていたり、ラフノールの僧の話があったりするのがファンにはツボ。その後、設定、登場人物を一新した商業版「新世界戦隊」はラフノールの作品群の原点でもある。「夢使い」が見せる夢でロックと関係した思い出の中の人々がロックに呼びかけてくるのは『風の抱擁』にも通じるかも。
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たこい☆きよし
4巻目はアラビアンナイトから、アリババとどろぼう、シンドバットのぼうけん、ふしぎなランプの3編。これまた代表的なものをセレクトした感じだが、アリババもシンドバットも普通のおじさんっぽくて絵柄もリアル寄りで、ちょっと大人のお話を覗いてる感じがするかも。
たこい☆きよし
3巻目はアンデルセン。おやゆびひめ、はだかのおうさま、みにくいあひるのこ、そらとぶかばん、マッチうりのしょうじょ、のまさに定番の5編。今読むと興味深いのはおやゆびひめの絵を松本かつぢ、みにくいあひるのこの絵を森やすじが担当しているあたり。松本かつぢはあの独特の顔立ちがかわいく、輪郭線を強調しないやわらかいタッチ。森やすじは古い東映マンガ映画というか、けっこうディズニーっぽいけど、輪郭線が黒じゃなくて、色トレスっぽいのが今見ると先駆的かも?
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たこい☆きよし
ラストバトルは比較的あっさり目で収束し、その後をじっくり描く構成はシリーズ中でも珍しいが、すべてはふたりをめぐる関係が関わった人々の記憶へ、語り継がれる物語になっていくことを提示するため。寿命の異なる相手との関係性というテーマへの回答は、この歳で読むといろいろと沁みる。今読むと、伝え聞く、病床にあるという著者の姿がロックにもミラにも重なって見えるのもちょっと複雑かもしれない。
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たこい☆きよし
最強の電子使いとの闘いでも「一度見た技は通用しない」チートぶり。それでも、『コズミック・ゲーム』まではテレポートを習得してなかったし、光の剣やラフノールの鏡も後天的に習得していったんだよねえ。過去のロックを研究した論文があって、経験の蓄積が強さの要因のひとつとされている、と作中でも語られてるけど、ある意味「可能性の獣」というやつか? という雑談はさておき、ミラの記憶は全て戻り、すべて込みでのふたりの関係が深まる中、ラストバトルへ。
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たこい☆きよし
精神的に耐えきれず過酷な記憶を自己暗示で消したミラ。その記憶を取り戻す過程が本シリーズのテーマそのものでもあるのだろう。一方、ミラからコピーされていたゼロワン、ゼロツーの描かれ方ががちょっとZZガンダムっぽい。最強の電子使いの独壇場(サイバースペース?)に乗り込んだロックの反撃やいかに、というところで次巻に続く。
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たこい☆きよし
単身で乗り込んで極秘の「玉座」に捉えられたロック。何千年のキャリアでも最大の弱点ができるとこんなこともある、ということ? いい仲間たちがいてよかった。アイザックじいさんいい味出してる(若返っちゃったけど)。勢いでミラを救出に向かうが、あの後のミラの状態は…。
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たこい☆きよし
電子使いとマトリクスコピーの偽装でミラを監禁、実験サンプルとして扱う敵の拠点を突き止めて単身乗り込むロックだが…。なかなかエグい展開で、え? ここで次巻に続く!?
たこい☆きよし
あれだけ何でも経験してきていながら、ちゃんとした恋愛にだけは不慣れなロックが新鮮。一方、相手が相手だけに追い詰められていくミラ。いったん離れようとするミラの選択だが…。電子使いの能力が今ならサイバーパンク的だが、ルーツは小松左京『継ぐのは誰か』あたりかもしれない。サイバーと言えば、ロックではジェノサイドと続くが、その禁忌設定はこの時代でも生きているのがこれまた歴史。
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たこい☆きよし
久しぶりに読む『超人ロック』。古本で集めまくった時期もあったが、今の冊数を考えて控えていた。まあ、今後は電子書籍でぽつぽつ読むことにしよう。手始めに、シリーズ冊数の多く、ロックの恋愛にフォーカスしたというこちらを。最強と言える第三波動の活用法をめぐる駆け引きや、この時代の最強エスパーの戦闘のレベルに、それぞれの能力の使い方が確立されてきたシリーズの歴史を想う。
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たこい☆きよし
速記とはいえ敬愛する先生の講義内容を隈なく書き取り、それを読み返すと講義の肉声が頭の中で聞こえた、というのが本当なら、著者は一種の完全記憶のような力を持っているのかもしれない。そんな憶測の真偽はともかく、そのくらいロシア語という言語、その響き、文学、詩に耽溺した著者がクリミア併合後の2021年の情勢下でこの本を書き終えた時の心情、そして今の心情は如何ばかりか…。語学習得エッセイのつもりで読み始めたが、大学内でよく行われていたという事実モチーフの創作的な要素や、詩のような言葉による喚起力まで感じる。
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たこい☆きよし
王様から「本の話」を求められた二人の男が、千夜一夜よろしく、自分の集めてきた「本の話」を語る。その内容は…。すべての語り出しが「その本は…」であるところで星新一『ノックの音が』を思わせるが、こちらの方が語り出し以外の制約はより自由。100文字SFみたいな小話から1ページから数ページのものが多い中、中盤、40ページほどの中編が技ありの傑作。切ない! それも含め、ラストまで読むとこの本の装丁の理由がわかる仕掛けまで含め、お見事。
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たこい☆きよし
細いペンの線でものの輪郭と微妙な細部を強調するような、コントラストのくっきりした不思議な絵。読んでいて気がついのは、その輪郭の取り方から、塊として捉えられる部分部分が石に見える、ということ。自分にぴったりの石を探す方法を書き連ねている散文的な文章がいろいろと深い。
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たこい☆きよし
タイトルの通り、地平線の見えるところが全ページに描かれているのだが、そこに出てくるものは…。いろいろ意外なものやエスカレートしちゃったものが出てきて、その果ては?
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たこい☆きよし
エッセイアンソロジー『作家と酒』と対になるムック。エッセイの方が古い時代の酒飲みの失敗談込みのものが多く、時代を感じすぎる内容だったのと対照的に、それぞれの作家の好んだ酒肴、行きつけのお店などをクローズアップする内容で、見ているだけでも楽しいし、当時の文壇の交流を示す写真の数々も貴重。普段守備範囲にない作家やエッセイストを知る機会にもなる。好著。
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たこい☆きよし
新版の『海がきこえる』を読んだ勢いで再刊されるか不明のこちらも再読。東京の地理がすっかり自分のものになってから読むと「自分の身になって」読めてしまう感が半端ない(笑)。今読んでも好きなのは、人に服を選ぶのが大好きな大学の同級生の女の子だったりするのだが、今回驚いたのは、前巻以上に、思ってもみない箇所でほろっと来ている自分だった。静かな予感と余韻のあるラストには特にじんと来た。とはいえ1999年の改稿時には最小限の修正でリアルタイムに寄せられた舞台背景、風俗は、その後の20年で激変したことも実感。
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たこい☆きよし
あのキャリアと年齢にして、今も試行錯誤して作品をアップデートし、目線は未来にあるご本人。一方で、虫プロ時代からの苦労人富野の思い出を語る安彦良和。いずれも貴重なインタビューで、富野展の図録と合わせて読みたい一冊。それにしても、その二人の劇場新作が並行して観れた2022年は自分の人生も振り返るような想いのする年になった。
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たこい☆きよし
アメリカ、特にニューヨーク州の本屋さんの比率が高めだけど、世界各国含め、印象的な本屋さんを描いたイラストが美しい。ポートランドのパウエルズもあって、個人的には懐かしかった。神保町もあるけど、イラストの建物がだいぶ古風で、このへんはいつ頃描かれたのかな?
たこい☆きよし
あらしの後に倒れて木から出てきたみみずくの子。農場の子どもたちが飛べるようになるまで面倒をみて、やがて自然に返す。一方、同じ農場にいる子猫たちは、人に飼われることもできる動物。赤ちゃんから大きくなって、屋外に出るまでを描く。そんな猫にも野生の要素はちゃんと残っている。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/09(2936日経過)
記録初日
2015/01/01(4009日経過)
読んだ本
2036冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
367209ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
2036件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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