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2024年1月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
11
読んだページ
5035ページ
感想・レビュー
11
ナイス
539ナイス

2024年1月に読んだ本
11

2024年1月のお気に入り登録
2

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2024年1月のお気に入られ登録
2

  • yukaring
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2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
芦沢央さんのミステリ短編集。著者にとって初めて直木賞候補となった作品でもあり、エンタメ性もイヤミス感も高いレベルで引き込まれる。いずれは名のある賞を取りそうな作家に思われます。また個人的に長編よりも短編で輝く作家だと思っており「火のないところに煙は」といった短編集と同じコンセプトで読み応えのある短編集でした。収録のどの作品もモヤっとするポイントがあり、人には言えない後ろ暗い理由や、つい魔が差し隠蔽工作に走ってしまった人間の心理とかの描き方が絶妙。読後感の見てはいけないものを見てしまった感じが後を引きます。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。良い本との出会いがありますように。 2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:4979ページ ナイス数:528ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2023/12

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2024年1月の感想・レビュー一覧
11

Shun
初読み作家の華文ミステリ。解説によると著者はインターネット上での小説投稿から人気を獲得し、それからミステリ小説を書くきっかけとなったのが東野圭吾著「容疑者Xの献身」を読んだことだという。本作においてもその影響から生じているのか、証拠が挙がる度に二転三転と事件の構図が変わり飽きさせないプロット、そして犯罪の裏に隠された真相には得も言われぬ悲哀があり読書中は度々無念と虚脱感に襲われ没頭するストーリーでした。冒頭から衝撃の顛末まで夢中になったミステリは久しぶりで、私の中で今年のミステリランキング入りが決まった。
ナミのママ
2024/01/30 20:35

気になっていた作品です、感想をお待ちしていました((^o^))面白そうですね♬.*゚

Shun
2024/01/30 22:27

この作家さんの「悪童たち(上・下)」も是非読んでみたいと思える程面白かったですね。こちらは1冊分のお値段なので手に取りやすかったという事情もありましたが。(笑)

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Shun
今更だけど2021年の新書大賞となった本書を読了。”人新生”またはアントロポセンという用語を目にすることが多くなった昨今、人類による活動が地球の地質に多大な影響を与えた結果新たな地質年代としてこの用語が生まれた。特に資本主義による経済成長の過程で化石燃料やマイクロプラスチック等の化学物質が地球の気候に与えた影響は周知の通り。そして現在、脱炭素や持続可能な社会について私たちは真剣に向き合わなくてはならなくなった。資本主義の恩恵にどっぷり浸かってきた身としても本書の掲げる脱成長について考えてみなくては。
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Shun
ネタバレ梵天・梵地・梵人の榎土三兄弟は3歳の時に両親を隕石の落下により失っている。また常人にはない透視や予知といった特別なオカルトパワーを各人が補い合うかのように有し、幼少より3人で助け合い生きてきた。そして彼らの生い立ちの秘密も明らかとなるクライマックスの巻。思えば謎の青づくめの女の導きで兄弟たちは自衛隊に入隊しイラクへと派遣された彼らは、まるで抗えない運命のように遂にメソポタミアの幻の都へと到達した。全ての謎が明かされる最終地点にてまさかの古代の神との邂逅、そして地下に埋もれた古の都。最高に面白い冒険だった。
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Shun
先日直木賞受賞作家となった万城目さんによる冒険小説。他の著作と同様タイトルが実に尖っていてとても楽しみだ。文庫版では一部改題されているが、上巻を終えたあたりではヒトコブラクダ層戦争の方が分かりやすいと思えた。これまでに読んだ著者作品の枠を大きく超えて本作はバリバリの冒険小説といった内容で、作品の魅力でもある不条理な設定も胸躍るストーリーテリングの前にさほど頭を悩ますことなくついていけます。恐竜の化石や幻のメソポタミア文明といった古代ロマン、そして何やらきな臭い連中との対決が示唆され後半の超展開に期待。
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Shun
1926年に刊行された野溝七生子の作品を復刊。本書を書店で見かけて著者の存在を始めて知った次第ですが、著者は尾崎翠と並んで挙げられる作家とのことで不勉強でした。現在著者作は新刊書店で容易に手に入るような本ではないため本書の存在は喜ばしいことです。何よりこの物語の内容は現代で読まれるべき、また受け入れられる土台が整ってきたと思われます。その内容は家父長制が時代の象徴だった頃の日本に女として生まれ、文学そして学問を愛する少女が受けてきた理不尽な仕打ち、少女はいかに世間の風潮と闘ってきたかが描かれる自伝的小説。
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Shun
著者初読み。タイトル・装丁ともにイヤミスを彷彿とさせ期待していたものの、あっさりと読み進められる内容が少し残念でした。婚約者の元に届いた脅迫状が発端となり、依頼を受けた探偵が事件を深堀りしていくと暗い過去が明らかとなり恐ろしい真実が隠されていたという内容。読み易いのは長所だが、幾分重い話なだけに読み易すぎるというのが欠点に思えてきて残念ながら琴線に触れずに読了。私に合わなかっただけかもしれませんが。
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Shun
驚くべき時間逆行ミステリ。まず本作を語るうえで欠かせないのが時間を逆行して物語が進んでいくという仕掛けの構造。そしてタイトルにある”オクトーバー・リスト”なる謎めいたアイテム。全ての謎が解き明かされるのは本書における最後の章、即ち物語においては序章ということになっていて中々頭が混乱します。刑事コロンボのような冒頭で犯人が判明している倒叙ミステリとはまた違った斬新な騙しのトリックが愉しい作品。時を遡って描く叙述技法の中でもここまで完璧に逆行して描き、それでいてしっかり騙されるのだからこの緻密さには舌を巻く。
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Shun
2024年版このミス海外篇7位の作品。ミシェル・ビュッシは初読、ミスリードを誘う仕掛けの技巧が強く印象に残った。本作はクリスティの「そして誰もいなくなった」をオマージュしつつも全く斬新なクローズドサークルのミステリが完成しており、殊に語りによって読者の誤認を誘発する術に長けた小説と言える。物語の舞台はゴーギャンゆかりの南の島、ここに作家志望の5名が集い<創作アトリエ>が催され殺人事件は起こる。作家らが島で起きた出来事を記した日記または小説を通じて読者は事件を見ていくのだが・・・。騙される快感は随一の作品。
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Shun
昭和38年の同日に二つの大事故が発生し、経済成長に沸く世間を揺るがしたこの日は「魔の土曜日」と呼ばれた。そしてこの日、豊かな環境に恵まれて育てられた12歳の少女・百々子にとっては数奇な運命への転換点となった。愛する両親が何者かの手で惨殺され、裕福な家庭の令嬢に降りかかった突然の悲劇は世間からはゴシップの対象として関心を持たれてしまい、悲劇の渦中にある幼い少女にとってそれはあまりにも過酷な運命であった。彼女は周囲の人々の愛情に助けられ成長していくが、やがて驚愕の真相を知ることとなる。大河小説に相応しい貫禄。
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Shun
芦沢央さんのミステリ短編集。著者にとって初めて直木賞候補となった作品でもあり、エンタメ性もイヤミス感も高いレベルで引き込まれる。いずれは名のある賞を取りそうな作家に思われます。また個人的に長編よりも短編で輝く作家だと思っており「火のないところに煙は」といった短編集と同じコンセプトで読み応えのある短編集でした。収録のどの作品もモヤっとするポイントがあり、人には言えない後ろ暗い理由や、つい魔が差し隠蔽工作に走ってしまった人間の心理とかの描き方が絶妙。読後感の見てはいけないものを見てしまった感じが後を引きます。
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Shun
言葉に表すことのできない感情というものを誰しも抱いたことがあると思う。それは大切な家族や大切にしている何かが永遠に失われた時のように、自身の足場が崩れて立つことも困難なほどの衝撃を受けるような経験とか。そんな時その悲しみを言葉にできたら、それまで早く自分の中から消え去ってくれと強く願っていたものすら自身の糧になるという奇跡が起こる。本書に収められた言葉にはそんな力がある。先人が遺した詩や随筆には、まさに秘儀と呼べるような力があることを実感しました。言葉を噛みしめるように一日一篇、じっくりと読んできた一冊。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2582日経過)
記録初日
2016/08/28(3058日経過)
読んだ本
1506冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
570488ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
1327件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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