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2023年12月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
11
読んだページ
4979ページ
感想・レビュー
11
ナイス
528ナイス

2023年12月に読んだ本
11

2023年12月のお気に入り登録
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2023年12月のお気に入られ登録
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2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
恒例の「このミス」ランキング常連ホロヴィッツによる<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ4作目。本作は作家ご本人が探偵の相棒役として登場するシリーズで、絶妙にリアルとフィクションを交えて描かれるのも特徴。今回もミステリ小説としての面白さは間違いなく、その上で新たな展開とアイデアが盛り込まれているのは本当に凄いと言わざるを得ない。さらにシリーズとして10作を構想しているとの情報に変わりはないようで、次はどんな仕掛けを見せてくれるのか楽しみです。そんな4作目の本作、まさか作家ホロヴィッツが殺人事件の容疑者に!?
が「ナイス!」と言っています。

2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

10月に読んだベスト本はアラスター・グレイ「哀れなるものたち」。SF作品のような内容だが実は・・・といった読んでいて愉しい作品でした。「ギリシャ人の物語」も残るは1冊、まだまだ積読を消化する楽しみは尽きません。今月もよろしくお願いします。 2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:5467ページ ナイス数:522ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2023/11

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
11

Shun
4巻目はマケドニアの若き王アレクサンドロスの軌跡を描く。長年ギリシア世界と対立してきたペルシア帝国のほぼ全土を踏破し、各地で王の名を冠した町アレキサンドリアを建設。これを兵站の要として遠征に次ぐ遠征、遂にギリシア人にとって未踏のインドまで至る。師アリストテレスによる諫めにも彼の決断力は揺るがず、王は若さゆえの瞬発力を以てこの無謀な東征を成し遂げたのだった。彼は何よりもスピードを重視しそれでいて柔軟な思考があればこそ会戦すれば全戦全勝、現代の尺度で見てもあの広大な土地をよくもまあと驚嘆せずにはいられない。
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Shun
主人公の世代交代から新展開が続くシリーズ17作目。前作までの過程で瑠那と結衣の邂逅があり、新章では高校事変を卒業した結衣の立ち位置はあくまでオブザーバーのようなものかと思っていました。しかし本作で瑠那&結衣の新旧ダブル主人公の活躍が描かれたことで盛り上がりを見せ、そしてそれを上回る驚愕の情報がもたらされた。話としてはあり得る展開だったもののその思わぬ真実は結衣ですら呆然とする程の衝撃として描かれており、もはや敵なしと思われていた彼女の姿に読者は衝撃を受けたのではないだろうか。この展開はいよいよ最終局面か。
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Shun
モダニズム文学の作家ヴァージニア・ウルフの代表作。第一次世界大戦の時代を経験したこの作家はその無意味で残虐的な戦争に衝撃を受け、その後の文学活動において戦後世界の解釈のための新たな手法を模索した。その革新的な叙述法”意識の流れ”という手法はこの作品にも表れている。叙述の視点は登場人物たちの思考の間を流れるように移り描写し、作者の意図が不在であるかのよう。また第一章と十年後の第三章では短い時間の出来事を入念に描いている一方、戦争という激動の数年間を描く第二章にあてられた項数はほんの一瞬という実験的な小説。
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Shun
<ウィル・トレント>シリーズ11作目。邦訳版の本作は前作から実に2年待って漸く読むことが叶いました。深く考慮していませんでしたがあとがきによると前作で物語は一区切りついたとのことで、今作からの怒涛のシリーズ再スタートを期待したい。待った甲斐もあってか、11作目となる本作でもシリーズ最高峰といつも通りの感想。また毎度原題とかけ離れたタイトルの本作ですが、登場人物の名が載るのは初めて。主要人物でウィルの婚約者サラにとって未だトラウマとなっている辛い過去と、サラ自身が看取った暴行被害者の最期の願いがリンクする。
ゆいまある
2023/12/21 13:00

うわー。出てたの気づいていませんでした!早く読まなきゃ!

Shun
2023/12/21 19:53

是非。2年ぶりですからね、最高でした!

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Shun
後半では街から悪党どもを一掃するため本格的に謀略が開始されスパイ小説としての面白さがいや増す。元諜報員の主人公に計画を依頼しに来たコンサルタント曰く、街を綺麗にするにはまずは腐らせるべし。男の元に集った元悪徳警官や元娼婦たちと周到な計画を練り、いよいよ諜報のプロによる騙し討ちが炸裂。悪徳の街を牛耳り甘い蜜を啜ってきた要人たちの悔しがり喚く姿は痛快だ。一人また一人と悪党の大物を街から排除し、次の一手は何かと最後まで楽しませてくれた。ちなみに主人公は名をルシファー・ダイという。これだけ適任な男はいないだろう。
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Shun
本作は2024年版「このミス」海外篇の4位にランクイン。作者は既に故人となっていますが、新潮社の海外名作発掘企画により復刊を果たした本作が見事今年のミステリイベントに上がりました。本当に素晴らしい企画だと思います。さて内容はやや古いが、往年の犯罪映画を観ているような感慨に包まれる読み味のハードボイルドな文章が実に好みだ。汚職や犯罪が蔓延した腐敗の街を再興するためスポンサーが選んだその男は、頭脳を駆使して街を牛耳る組織を相手に大掛かりなコンゲームを仕掛ける。男のユニークな生い立ちが人物像系に一役買っている。
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Shun
恒例の「このミス」ランキング常連ホロヴィッツによる<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ4作目。本作は作家ご本人が探偵の相棒役として登場するシリーズで、絶妙にリアルとフィクションを交えて描かれるのも特徴。今回もミステリ小説としての面白さは間違いなく、その上で新たな展開とアイデアが盛り込まれているのは本当に凄いと言わざるを得ない。さらにシリーズとして10作を構想しているとの情報に変わりはないようで、次はどんな仕掛けを見せてくれるのか楽しみです。そんな4作目の本作、まさか作家ホロヴィッツが殺人事件の容疑者に!?
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Shun
不思議な部屋にくたびれた老人が一人。男は状況が分かっておらず、時折訪れる人たちの話から色々想像もつくが何やら不条理小説のような幻想小説のような物語の「写字室の旅」。そしてもう一作も、これまた小説世界の理が判然としづらい。ある老齢の男が創作した物語、または見た夢の内容が描かれ、そしてこちらの世界はどうやらアメリカで9・11が起こらなかった世界線での話のよう「闇の中の男」。どちらも霧の中にいるような模糊とした印象を受けた。あとがきによれば二作は互いに関連し合本されて一冊になったそうだが、解釈が難しそうだ。
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Shun
初読みスペイン作家のサスペンスホラー小説。辺境の山中にて若い女性が儀式めいた殺害方法で横たえられていた。被害者を取り囲む巨石は人工的に配置され、さらに周辺で見つかった蝋燭や植物もまた何らかの意図で用意された形跡があった。一方、マドリードの捜査官ラケルは不治の病に罹っている我が子のため、藁にも縋る思いで謎のヒーリングの使い手を訪ね件のこの地に赴任してきた。ラケルは着任早々この怪奇事件と関わるが、闇は予想よりも深くこの土地と関わっているようだ。相次ぐ不審な出来事は人為的なものか、それとも古代ケルト人の亡霊か。
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Shun
SF作家シオドア・スタージョンの長編小説。本作は新訳版として古い作品が待望の復刊ということで、長編作品でもスタージョンの描き出す幻想的世界観の一端が味わえました。SFというよりはファンタジー寄りの幻想小説で、無機質な鉱石ではない意志を有する宝石が人間の社会に秘かに影響しているメルヘンとも思える設定が特徴。しかしその雰囲気はダークな類のものでグリム童話に近いか。主人公の孤児の少年は家主に虐げられ家出をし、拾われたカーニバルでは奇々怪々な面々が寄り集まって暮らす。社会に見捨てられた者たちの命の輝きを感じた。
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Shun
村上春樹さんが厳選し翻訳したフィッツジェラルドの短編集です。文庫サイズで読めるこの作家の作品は意外と少なく、作品を愛してやまない村上氏が厳選したというだけで本書の魅力は十分。日本でよく読まれている作品は長編小説の「グレート・ギャツビー」くらいだと思いますが、生涯で数多くの短編も遺している作家として今後もこのような文庫サイズで作品集が刊行されて欲しいものです。訳者による解説にてフィッツジェラルドが何のために短編を量産しその合間で書きたい長編を書いていたかなどが窺い知れ、作品がもっと身近に感じられました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2582日経過)
記録初日
2016/08/28(3058日経過)
読んだ本
1506冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
570488ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
1327件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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