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2024年10月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
11
読んだページ
4188ページ
感想・レビュー
10
ナイス
454ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
小市民を標榜する二人の出会いと高校時代の終わり。本シリーズに相応しくほろ苦さの残るフィナーレでしたが、このまま二人が卒業した後の関係が気になります。恋人同士とは違い、互恵関係といういささか奇妙な間柄でいくつかの謎を解いてきた小鳩・小佐内の二人でしたが、今回は小鳩が轢き逃げされるという重大事件が起こる。そして解きたがりの小鳩は過去にも起きた似たような轢き逃げ事件を想起し、それは同時に二人の出会いのきっかけでもあった。現在と過去、二人が小市民を目指すようになった核心にも触れる重要かつ岐路ともなるエピソード。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:4095ページ ナイス数:513ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
10

Shun
小市民を標榜する二人の出会いと高校時代の終わり。本シリーズに相応しくほろ苦さの残るフィナーレでしたが、このまま二人が卒業した後の関係が気になります。恋人同士とは違い、互恵関係といういささか奇妙な間柄でいくつかの謎を解いてきた小鳩・小佐内の二人でしたが、今回は小鳩が轢き逃げされるという重大事件が起こる。そして解きたがりの小鳩は過去にも起きた似たような轢き逃げ事件を想起し、それは同時に二人の出会いのきっかけでもあった。現在と過去、二人が小市民を目指すようになった核心にも触れる重要かつ岐路ともなるエピソード。
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Shun
ハードリーと呼ばれる青年は目立った能力もなく、社会からドロップアウトした存在だった。そんな弱者だったが自身の生い立ちと重なるところがあるのだろう、不幸な子供の境遇を哀れみよくある光景と見捨てることができなかった彼の冒険が描かれる。その行程、そして結末はさながらダークライドになぞらえているかのように暗示される。人生を頑張らなかった彼だが正義感に突き動かされ、なけなしの行動力は無謀さを伴った。偶然目にした幼い姉弟に煙草の火傷痕があることが頭から離れなかったからだ。その夏、幼子の瞳に映る彼はヒーローだった。
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Shun
海外旅行添乗員でありアート系動画配信者でもある著者の解説と共に世界の名だたる美術館を旅した気分に浸れるアート本。中身はまず美術館や博物館の外観が紙面いっぱいの写真で見られて十分迫力があるのは良いポイント。美術品の掲載数に関しては美術館ごとの主要作品が分かるようになっており、また掲載された絵画の写真も十分な量が鑑賞できる方ではないだろうか。少なくともこの1冊の分量からしたら私は満足できました。さすが添乗員だけあって文章からはガイドの面白さが伝わり、旅行に行く暇が無くても楽しめる作りになっているのはグッド。
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Shun
短編6作を収録したロシアの文豪チェーホフの作品。主要作品として戯曲が有名な作家でもありますが、読むなら小説が好みなので比較的新しく出ているこちらの新訳が初読みとなります。精神科病棟の患者と医師の話(「六号室」)や、極寒のシベリア流刑地の話(「流刑地にて」)といった作品はロシアに抱くイメージそのものでなんとなくドストエフスキーの国だなと感じた。ここで巻末解説を読めばそんなロシアを代表する文豪たちの後から登場したチェーホフという作家の立ち位置と作家の苦悩もいくらか理解でき、作品を読む上での参考になりました。
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Shun
「魔王の島」で魅了されたジェローム・ルブリの新刊。今年は”魔女”が絡む謎が作品に不穏で超常現象じみた恐怖を纏わせている。読み味は前作に近く期待通りの手応えを感じました。”魔王”や”魔女”といった空想上のホラー要素を強調した設定と描写によって本当はファンタジーホラーなのではと半ば信じかけた後に驚愕の事実が明かされ喝采ものでした。そのトリックの根拠はやや反則気味でしたが、しっかり騙されていたのでこれはアリ。ここはかつて魔女裁判で殺された女たちの怨念が宿る村、次々と怪死を遂げる村人たち、恐怖の正体とは如何に。
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Shun
今年のノーベル文学賞受賞作家ハン・ガンさんの作品。代表作「菜食主義者」などの他の作品もこれから書店に並ぶことを期待します。著者の作品には韓国の歴史上の悲劇を題材にしたものや自身の姉となるはずだった家族の死から湧き出た想いを綴ったものなどがあり、喪失というテーマが浮かんできます。そして詩のような文体から滲み出る命の煌めき。殺風景な喪失の場面に微かながら陶然とさせるような温かさが感じられました。本作は”白い”様々なものについて綴られ、白一色の世界に様々な思いが去来する味わいのある1冊。
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Shun
次々と提示される新たな情報から事件の計り知れない闇深さに驚愕する。特に悪名高い某国の人体実験の関与が仄めかされてからは、その何らかの研究がこの事件にどう関わってくるのか最後まで気が気でない想いだった。音楽好きのマッドサイエンティストが目を付けた研究対象が本作の鍵となる。さらにフランス国内に居を構えながら警察でさえも実態を杳として掴めない謎のカルト集団の存在。そこに至るにはチリで活動していた拷問指導者や痛みを弄ぶ夜の帝王、そして被験者の証言を辿れ。真相は想像を絶するものなれどこれも人の業であるという悲劇。
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Shun
「クリムゾン・リバー」以来のグランジェ作品。上下巻分冊の分量だが、疾走感があり引き込まれる展開に謎めいたモチーフが魅力となって読み進める。発端の殺人事件は、パリの教会で不可解な方法で殺害された聖歌隊指揮者の男。彼は何らかの方法で鼓膜を突き破られており傍には荘厳なオルガン、そしてタイトルの「ミゼレーレ」は美しい聖歌の調べときた。殺害された人物とその背景には宗教や音楽が絡んでいるのだろうが、続く第二、第三の被害者の惨状を見せられるにつれてこの事件には想像を超える狂信的、あまりに狂信的な何かがあると見えてくる。
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Shun
ステープルドンの驚異的想像力で描く人類史20億年。この構想はもはや唯一無二、壮大かつ哲学的な思考実験で人類が辿るかもしれない数億年の軌跡が記されている。まず情報量が膨大すぎて集中力を切らしたら書いてある内容が入ってこなかったりと読破すること自体大変な労力を要するが、”最後の人類”の姿や状況を知るための長い人類進化の歴史を旅しているようで愉しかった。概要は20億年後の人類が現代の一人類に人類が辿る歴史を伝え、それを現代の作家が記述したものが本作という挑戦的なSF作品。「スターメイカー」より難解に感じました。
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Shun
シリーズ最終局面。世紀の毒親に対し優莉結衣を旗印に姉妹たちの結束が描かれるシスターフッドの物語。前巻では最も幼い伊桜里に父親が直接接触し、親の愛情を本能的に欲していた少女の心の隙を突きあわや洗脳というところまで発展した。さて本作で瑠那は伊桜里を無事引き留めることができたのだろうか。そんな瑠那に対しても強力な敵の襲撃、そして本格的に学校という聖域まで魔の手が侵食する四面楚歌での戦いが始まる。一方、結衣・凛香たちは再び政府の危機を救う作戦を開始し、連帯する仲間たちの姿も頼もしい。孤立無援から遂にここまで来た。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2553日経過)
記録初日
2016/08/28(3029日経過)
読んだ本
1499冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
566720ページ(1日平均187ページ)
感想・レビュー
1320件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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