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2024年2月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
9
読んだページ
3564ページ
感想・レビュー
9
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2024年2月に読んだ本
9

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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
著者は詩人でもあり、本作においても詩が物語に深みを与えているような印象を持ちました。密やかな森の奥に佇むキャビンでひっそりと暮らす父と娘の物語はノワール文学の趣があり、また豊かな自然との調和が生む美しい雰囲気がある。母を事故で失って以降、二人はここで隠れて住むようになったが過去に父親である男は何を犯したのかが一つの謎として描かれていく。その過程で描かれる日常場面は不穏な気配を纏いつつも親娘の確かな絆が描かれ妙に心地良い。やがて訪れるかもしれない娘との別れを前に、不器用な父が贈る詩を選ぶ場面に涙腺が緩む。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:5035ページ ナイス数:539ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
9

Shun
シリーズ復活後の第8弾は”乗り物”がテーマ。車や電車を始め考え付くだけでも相当な種類があるテーマでしたが、さすがは異形コレクションに参加する作家だけあって私が思いもよらない”乗り物”を登場させてきた。人力車や籠はまだ乗り物としての範疇に入ると思うが、カーラボス(伊勢海老)に土蜘蛛となるともはや馬鹿げている。が、そういう話こそ読みたかったんだとこの企画に喝采を送る。そして醍醐味は変な乗り物だけじゃない、逆に電車というありふれた乗り物でシュールな日常を描いて見せた柴田勝家の「電車家族」は実に愉しい作品でした。
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Shun
<名画で読み解く>シリーズ・ブルボン王朝編。ハプスブルク家と並べて読み解けば繋がりが見えて面白い。ヨーロッパの名家中の名家は如何に成り上がり繫栄し、そして崩壊していったのか。ブルボン家の場合はあっけないものだった。特に注目すべきはフランスを当時の最強国たらしめた太陽王の存在が大きい。パリから離れたヴェルサイユに絢爛豪華な館が建設され、有力貴族たちはヴェルサイユ宮殿に集まり生活していた。まるで太陽王にいる所こそ世界の中心と言わんばかりに。しかし老いと共にその輝きは失われ、革命が起こり太陽は地に沈んだ。
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Shun
初読みデイヴィッドスン。著者の傑作としておすすめに挙がる本作は、架空の国家を舞台に博覧強記の名探偵が様々な謎や怪奇現象を解き明かす探偵小説です。その国の名はスキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国と言い、名称からして東欧あたりが舞台であろう。地理的にオチデントとオリエントが交錯し独特な文化的土壌を形成していそうな架空の国、そして探偵役は数多くの博士号を有し国家有数の名士として名高いエステルハージ博士という魅力的な人物だ。読んでいると懐かしさを感じる一昔前の怪奇探偵小説の雰囲気に浸れました。
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Shun
本書で初読み。ドイツ文学者による博覧強記の論考集。著者のエッセンスを凝集した本書では西洋のフォークロアを始め各地の吸血鬼伝説を追い、翻って日本怪談の特徴についての興味深い考察等。その思考はどこまでも続くようで夢中になって読みました。そして最も興味深く読んだものが「神話の中の発明家」という項目。ギリシャ神話からは鍛冶の神ヘファイストスや職人ダイダロスを挙げ職人と不具の関係性について考察。今まで考えもしなかったものだがフィクションに登場する職人には共通して肉体的欠損があるという点に着目、目から鱗の論考でした。
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Shun
シリーズ11作目。既にベストセラー作家の仲間入りを果たした李奈に新たな吉報が届く。日本で最も有名なある文学賞の候補となったということで、さらなる飛躍となるかの11巻目。そして毎度のことだが小説家として日々を過ごしたい彼女の元へ、新たな面倒ごとが舞い込んでくる。しかも今回は英国からの使者によって。それは英国が誇る名探偵シャーロック・ホームズ、その生みの親コナン・ドイルによる盗作疑惑という一大事であった。ついに李奈の文学に関するお悩み相談は海外規模になってしまったか、最高潮のクライマックスだった。
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Shun
シリーズ10作目は松岡作品の色んな秘密(?)が明かされる衝撃のオチが控えていた。さらに終盤の解決篇では、犯人の大捕り物場面で李奈の大立ち回りが映える。犯人と対峙した際にはあらゆる文学知識に精通した李奈ならでは解決策に目を奪われたが、著者らしいユーモアに納得。シリーズが長期化しつつもマンネリを回避した見事な巻だったと言えるのではないだろうか。今回も文学に関連した事件は起きましたが、それよりも1巻から追い続けてきた作家・杉浦李奈が書いた文学作品がようやくベストセラーとなり、事件以外の一コマに癒されました。
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Shun
2003年”このミステリーがすごい”第1位の作品が新装版となって刊行。古さは感じられず複雑に構築されたプロットの妙でグイグイ読ませるミステリ小説です。片田舎の農場を営む女性のもとに正体を失ったボロボロの男が辿り着き、一晩の宿を与えられ男は助けられた。一夜が明け男はどうやら記憶を失った様子で、哀れに感じた女性は暫く匿うことを決め奇妙な同居生活が始まる。男の素性が大きな謎となって物語は進むが、突如別人の話が差し込まれたり時間の概念もまるで複雑になる。そしてまんまと仕掛けの網に絡み取られているのであった。
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Shun
人類が発展させてきた医療の歴史を紐解くノンフィクション。古い記録では古代ギリシャで行われていた治療法も取り上げられており実に興味深い内容でした。そして医術の祖ともいえるヒポクラテスが推奨していた治療法も現代からすればトンデモ医療でしかないが、このような間違いを正していった結果として医学知識は蓄積され、それらの恩恵を現代に生きる我々は享受することができる。危険な医療を施された先人たちには気の毒だがトンデモ医療の歴史は実に面白かった。「健康に問題がある?それなら毒物を飲んで吐くか瀉血して血を減らしましょう。」
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Shun
著者は詩人でもあり、本作においても詩が物語に深みを与えているような印象を持ちました。密やかな森の奥に佇むキャビンでひっそりと暮らす父と娘の物語はノワール文学の趣があり、また豊かな自然との調和が生む美しい雰囲気がある。母を事故で失って以降、二人はここで隠れて住むようになったが過去に父親である男は何を犯したのかが一つの謎として描かれていく。その過程で描かれる日常場面は不穏な気配を纏いつつも親娘の確かな絆が描かれ妙に心地良い。やがて訪れるかもしれない娘との別れを前に、不器用な父が贈る詩を選ぶ場面に涙腺が緩む。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2582日経過)
記録初日
2016/08/28(3058日経過)
読んだ本
1506冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
570488ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
1327件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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