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2024年3月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
10
読んだページ
4472ページ
感想・レビュー
10
ナイス
477ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
ネタバレシリーズ18作目。20作目を前にシリーズ最狂の半グレ界のラスボス優莉匡太生存という凶報が優莉兄弟たちのメンタルを揺さぶる。前作終盤での負け戦濃厚の状況から本作に繋がり、強大かつ共通の敵を前に生き残っている優莉家の子らは共に協力し反撃の準備を始める。ここにきてスピンオフで描かれた伊桜里も瑠那たちと合流し、毒親に抗うシスターフッドの物語のようになってきた。そんな中で生命が危ぶまれていたあの総理も本格的に動き出し、いよいよクライマックス目前という展開。シリーズものだけに人気キャラ集合という構図は胸を熱くします。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3564ページ ナイス数:463ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
10

Shun
NASAによる火星探査ミッション中、主人公ワトニーは不運なアクシデントにより負傷、独り火星に取り残されてしまった。意識を取り戻した彼は自分の置かれた絶望的な状況の中でも命を繋ぐために植物学者としての知見を活かし、火星でじゃがいもの栽培を試みます。食糧問題に一応の猶予を得られたことで、彼の次なる目標として地球との交信と帰還という難度MAXの極限サバイバルに挑むという物語。誰が想像しても絶望的な状況にも関わらず、彼のダイアリーには陽気な言葉が踊っている。こんな愉しい気持ちで読めるサバイバル小説はなかなか無い。
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Shun
ネタバレシリーズ18作目。20作目を前にシリーズ最狂の半グレ界のラスボス優莉匡太生存という凶報が優莉兄弟たちのメンタルを揺さぶる。前作終盤での負け戦濃厚の状況から本作に繋がり、強大かつ共通の敵を前に生き残っている優莉家の子らは共に協力し反撃の準備を始める。ここにきてスピンオフで描かれた伊桜里も瑠那たちと合流し、毒親に抗うシスターフッドの物語のようになってきた。そんな中で生命が危ぶまれていたあの総理も本格的に動き出し、いよいよクライマックス目前という展開。シリーズものだけに人気キャラ集合という構図は胸を熱くします。
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Shun
チャンドラーの小説「さらば愛しき女よ」を村上春樹の新訳で。私立探偵フィリップ・マーロウものの1作。同シリーズ「ロング・グッドバイ」同様にタイトルから”別れ”が示唆されるハードボイルド小説で、これぞ硬派と思わせる文体と別離の余韻に味わいのある読書体験。タフであることが探偵マーロウの魅力でもあるが些か向こう見ずと思える行動が窮地を招き、時折冷や冷やさせられる探偵でもある。本作でマーロウは出所したばかりの大男が酒場で愛しい女の行方を問い詰めた際、殺人を犯す場面に出くわす。逃亡した男、そして消えた女の間には何が。
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Shun
闇金×SF。SFアンソロジー「NOVA」掲載作品をまとめた連作短編。主人公の”ぼく”が、悪魔のような上司ユーセフと共に債務者から貸した金を回収する日々を描く作品となっていて、ここから普通ではないのが本作がSF小説だということ。銀河の入植地を拠点とする彼ら新星金融の主な顧客はアンドロイド、そしてたとえ核融合炉の中だろうと取り立てに行くという社訓まである。実際彼らは人工知能の潜むダークウェブにまで出向いたりしている。毎度ユニークな取り立て手段と彼ら凸凹コンビの活躍はまるで喜劇や漫才を見ているかのようでした。
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Shun
ミステリ作家・青崎有吾さんが諸々の紙面で発表した作品を集めた短編集となっています。そのため様々な企画で作られた色の異なる作品、それらが読む度に新鮮な読書体験を提供してくれる。ただテーマにまとまりのない作品が集められているため、巻末の著者解説なしにはよく分からない作品(筆頭は「加速してゆく」)も多かった。勿論、満足のいく作品もちらほら。圧巻はやはり書下ろしの表題作「11文字の檻」だろう。こちらは文字遊びの趣向が詰まった特殊設定ミステリで、一読の価値あり。というより、これのために読むべきと言ったところか。
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Shun
中野京子さんの名画シリーズを読む。本書イギリス王家で4冊目となりますが、ハプスブルク、ブルボン、ロマノフに比べてイギリス王家の歴史はいささか把握し難い内容に思え、最もの要因は名前にある。王家の人達はなぜこうも同じ名前を付けたがるのか。カクテルの名前になった血まみれメアリーのようなエピソードでもないと記憶に残りにくい印象の王家でした。また他の名家と大きく異なる点で王朝名が何度も替わってきたという特徴があり、名前に固執せず時勢に合わせられた柔軟さが世界大戦以降も王家を存続させることができたとの指摘は興味深い。
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Shun
ジャンルはミステリ小説ですが謎解き要素より精神の話という印象。幼馴染を殺してしまった少年は、遺書を遺し自ら死を選んだ。程なくして遺族の父親の元に謎の少女が現れ二人の奇妙な共同生活が始まるが、その先に何が待っているのだろうか。殺害された少年の父親がクエーカー教徒という点が珍しく、大きな悲しみに対して彼の行う救済の儀式や信条について丁寧に描かれています。邦題もその信仰と関連してつけられたようで、本作において”光”はひときわ印象的な描かれ方をしている。悲しみに打ちのめされた彼らの真摯な祈りに光は差すのだろうか。
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Shun
ベルギー、フランドル地方の物語。18世紀のベルギーが舞台で、本作で描かれる群像劇はまさにこの地方で暮らしていた人々の生活に焦点を当て、日々の生活と仕事や信仰のかたちによって構成されている。話の中心は亜麻を扱う商家の娘ヤネケと幼馴染のヤンの視点によって成り、時代の荒波に翻弄されていった二人の生き様を通して歴史を知ることとなった。ヤネケは天才肌だが女性にとっては生き難い時代という事情もなんのその、その知性が屈することはなく飄々として実に好ましい。タイトルに込められた意味が少しずつ分かってきたような気がする。
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Shun
「SFが読みたい!2024年年版」海外篇第1位の作品。最近の作品と思っていたが40年程前の作品でした。内容は強烈なブラックユーモアに満ちたスラップスティックなトンデモSF小説で、長すぎる邦訳タイトルも作品から溢れる異様感を表現しているかのようだ。かと思えば原題は単に「TIK-TOK」と短く邦訳版の気合が違う。チク・タクと命名された一体の家庭ロボットに搭載された”アシモフ回路”(機能は説明するまでもない)が何故か作動しておらず、ロボット三原則から逸脱した行為を出来ると知ったコレが無茶苦茶をするという物語。
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Shun
シリーズ7作目。モチーフは陰摩羅鬼(おんもらき)と呼ばれる鳥型の怪異で、これは亡くなったばかりの骸から発した気が変じたものだという。この謎めいた妖怪と今回の事件の関わりは何だろうか。随分と小難しい哲学や死生観についての話が中心となり、殺人事件なのだがこれを殺人だと一概に断言できないような模糊とした感覚に包まれた。これまで読んだミステリとはワイダニットの次元が異なっている非常に稀有な読書体験をした気分だ。元華族の”伯爵”に嫁いだ4人の女性は婚礼の夜に何故死ぬのか、そもそも死ぬとは一体。京極堂の講釈が冴える。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2582日経過)
記録初日
2016/08/28(3058日経過)
読んだ本
1506冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
570488ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
1327件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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